日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

付喪神の魅力

2006-07-06 | Weblog

最近、気になってるキーワード「付喪神」

つくもがみと読む。
モノが100年の年月を経て魂が宿った者になること
つまり古道具の妖怪ということですかな。

すごいよね100年!だよ。
今、目の前にあるコップの寿命はいかがなものなのだろう。
たんなる道具がやはり100年という年月を全うするのは難しい。

あ~すごい話だ。
八百万の神様が存在する日本らしい発想だよね。
やはりこれはモノを大切にするという考えからきてるんだろうか。

湯飲みから手が生え、足が生えて逃げていく。
楽器が音を出す道具から音を奏でる者への変化。
すばらしい。

ちょっと前にこのブログでも紹介した畠中恵著の「しゃばけ」という話の中にも付喪神がでてくる。
屏風の中から飛び出し動き回り、軽口もたたく屏風のぞき。
若旦那の印籠から飛び出す獅子の文様。
そして100年の年月を目の前にして壊れてしまった墨壷。
妖怪っていうと聞こえがわるいけどこんなかんじならいいよね。

よく考えたらディズニーアニメにでてくるキャラクターも付喪神みたいなもんだよね。
歌うポット、動き回る時計、踊るロウソク立て。

あたしが愛してやまないモノたちが付喪神になったら面白いな。
大切に大切につかわなきゃね。

アンティーク好きっていうのも同じ感覚なのかな。
古いものを大切に愛でる心。
スバライ事である。

といわけでちょっとすてきなプラスティックのバングルを見つけました。
なんと30’sのもの。
ざっと計算しても70年以上も前に作られたモノなのです。
もちろん傷も汚れもあり。
しかしそれ以上に味わいも貫禄もある。
あと30年かぁ~
あたしの手の中で付喪神になれる唯一の候補となりました。
それこそ大切にしなくては。