原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

失言と疑惑のデパート稲田さん、尚首相にかばって欲しいのか!?

2017年07月20日 | 時事論評
 冒頭より、稲田朋美防衛相が去る3月に「報告ない」と国会答弁したPKO日報問題に関する最新のニュース報道を要約して引用しよう。

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊が作成した日報を陸上自衛隊が「廃棄した」と説明しながら保管していた問題をめぐり、防衛相の特命に基づく特別防衛監察の報告書がまだ出ていない。 来月8月3日を軸に検討されている内閣改造では、稲田朋美防衛相の交代論が強まっている。 その前に結果が公表されるかが焦点だ。
 PKO日報をめぐっては、陸自が情報開示請求に対し「廃棄した」と説明したが、実際には陸自内に日報のデータが保管されていたことが判明。 従来の説明と異なることから、データを消去するよう指示が出された疑いが持たれている。 特別防衛監察では、現役の検事らが100人を超える関係者に繰り返し聞き取りをし、誰の判断で非公表になったのか全容解明を進めている。
 今回の調査は3月に始まった。 過去の特別防衛監察の中には、調査期間に1年以上を要した例もあったが、防衛省関係者は「稲田防衛相の任期中に報告書を出すのが筋だ」と指摘。 内閣改造前に調査結果を公表する方向で調整を進めているという。 稲田氏も先月20日の記者会見で「しっかり説明したい」と語っている。
 (以上、ネット情報より要約引用したもの。)
 

 本エッセイ集2017.3.16付 「稲田朋美さん、虚偽答弁に隠蔽工作、もう辞任しかないですね」と題するバックナンバー内で、私は当該PKO日報問題及び稲田氏ご本人に対する印象等を述べている。

 以下に、その一部を再度掲載させて頂こう。
 
 南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報問題に絡み、防衛省が「陸上自衛隊には存在しない」と説明してきた日報の電子データが保管されていたことが15日判明し、野党は稲田朋美防衛相への攻勢をさらに強める構えだ。  「16日の衆院安保委員会で追及する。即刻辞任してもらう必要がある」  民進党の山井和則国対委員長は15日夜、産経新聞の取材に対し、「稲田氏は虚偽答弁に次ぐ虚偽答弁をしたことになる」と指摘した。 同党参院国対幹部も「政権の致命傷になる。もう稲田氏はもたない。安倍晋三首相にまで波及するのではないか」と勢いづいた。
 本日(3月16日)昼のNHKニュースでは、この民進党の稲田氏への辞任要求を受け、自民党菅官房長官が特に南スーダン日報データ保管に関して稲田氏を弁護する発言をする映像が映し出された。
 原左都子の私論だが、これが笑える。 「稲田大臣は今後防衛省の日報管理を厳格に徹底すると発言しているのだから、ちゃんと大臣の役割を果たしていて辞任の必要はない」 (正確ではない点をお詫びします。)   菅氏も苦し紛れに手抜きの弁護発言をして、墓穴を掘ったものだ。 国家機密の日報データを一時喪失したと発表した時点で防衛省トップの稲田氏の責任が問われるべきで、その時点で辞任しても少しもおかしくない話だ。
 ここで原左都子の稲田氏に対する印象だが、安倍首相の“操り人形”そのままで、自身の内面に秘めているはずの人格の程が一切感じ取れない人物だ。   国会答弁等に立つその姿は、まるで“アンドロイド”。 顔面は“能面”を被っているがごとくにいつも無表情。  答弁に立った際、その“能面”の口から言葉を発するのだが、どこまでが本心でどこまでが演技なのか、その無表情と共に捉えにくい人物でもある。(実際、“超右翼”は単に表向きのセールスポイントに過ぎず、内面に何のポリシーも無いのではないかと私は疑っているのだが…) 原左都子の推測だが、稲田氏とは実は本気で「本音(自己)」が無い人物なのか?と感じるふしもある。  あくまでも安倍首相の“アンドロイド”に徹する事こそが自らの生き甲斐であり、それこそが最高の自分の人生と信じ、今を生きているような感覚すら抱かされる。
 原左都子の私論でまとめよう。
 現在(3月当時)の稲田氏に関して、与党自民党内からも“指導的発言”が出ていると見聞している。  遡って、野党や世の動きを真剣に考えている国民が、貴女の今後の動向を如何なる視点で注目しているのか稲田氏ご本人はご存知なのだろうか?   真に一国の大臣(特に「防衛大臣」との差し迫った危機にも対応せねばならぬ)職責をご自身が真に全う出来る能力ある人材か否かを、少しは“アンドロイド”の兜を脱ぎ、自身こそが再考されては如何か?  
 日本は決して安倍独裁国家ではない。 国家は大日本帝国憲法の時代から既に大きく移り変わっている。 その事実を稲田氏が如何程に理解した上で、現職防衛大臣としての任務を果たそうとしているのだろうか?   大抵の見識ある日本人(少なくとも私の周囲の国民達)は、稲田氏の愚行の数々に愕然としていますよ。
 (以上、「原左都子エッセイ集」2017.3.16バックナンバーより一部を再掲載したもの。)


 朝日新聞本日7月20日の記事によれば、そんな疑惑渦中の稲田氏を安倍首相は今更ながら“かばって”いるのだそうだ。

 私論だが、国民の支持率を大幅に下げ8月に内閣改造を余儀なくされている安倍氏が、この後に及んで失言を繰り返し疑惑続きの稲田氏を“かばう”行動に出るとは、呆れるのを通り越してせせら笑いたくもなると言うものだ。

 朝日新聞記事よりの引用だが、「問題発言が続く稲田氏と、かばい続ける首相。 そんな2人の姿勢が、国民から不信を招く要因となっている。 稲田氏は先の都議選の応援演説で、自衛隊の政治的中立性を侵しかねない発言をしたばかり。 首相周辺からも『早く辞めさせておけば良かった』との声が上がる。」


 最後に、原左都子から “失言と疑惑のデパート” 稲田さんへメッセージを贈ろう。
 
 貴女は、先だっての都議会選挙時に「自衛隊の政治的中立性を侵害する演説」を堂々と実行してしまった時点で、自ら引責辞任するべきだった。

 それまでにも幾多の失言を深い思慮もなく繰り返している貴女だが…。 
 私が認識している限り、あの「自衛隊演説」は防衛大臣との立場にありながら一体何を血迷っているのか?!?と心底呆れさせられ、一国民として怒ると言うよりもまさに“失笑”せざるを得なかったものだ。
 弁護士でもあられるらしい貴女が、ご自身で十分に理解・吟味した上での言動だったのだろうか?? 

 繰り返すが、稲田朋美氏との人物とは、“超右翼”であることを売り物にしていたが故に、それだけの理由で時の首相である(同じく右翼思想の)安倍氏に内閣の要人扱いで取り上げられた、という事だろう。
 稲田さん、貴女はそんなことで満足だったのだろうか?
 8月初頭の内閣改造で貴女は“やっと”閣僚を外されるらしいが、今後どう身を振るのか、国民の一人として観察しようかなあ。
 いや、元々貴女のような “他力本願” 思想の生き様の人物に一切興味がない私としては、そんな趣味もないなあ。

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