原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

柔道女子・阿部詩選手の号泣は スポーツを取り巻く様々な問題を炙り出した…

2024年07月31日 | 自己実現
 私め原左都子も 何だかだと言いつつ、現在開催中の「パリ五輪2024」を私なりに楽しんでいる。

 
 そんな中、表題の「事件」が発生した…

 この「事件」に関して、様々な論評が巷で交錯している様子だ。


 その中から、先ほど偶然見つけたネット情報を、以下に引用しよう。


   スポーツライターの津田俊樹氏はこう首を傾げる。
「詩選手の試合後の振る舞いは、非常に残念でした。勝者を称えることなく、ただただ自分が負けた悔しさを感情的に表した。畳の横で慟哭すること3分近く。その間、試合進行は止まり、次の出場選手は入場口で待機を強いられていた。詩選手はその後、『すべてをこの一日のためにやってきたので、負けた瞬間は冷静に自分を保つことができなかった』と言いましたが、すべてを懸けてきたのは彼女だけに限らない。 入場口に立ち、気持ちを高めて試合に備えていた選手は複雑だったと思う。

 詩選手は東京五輪の金メダリストで、世界屈指の柔道家です。負けた時こそ日本を代表する柔道家、武道家としての真髄を見せて欲しかった。 号泣するなら誰もいないところですべきだった。 今回の女子52キロ級を制したウズベキスタンのケルディヨロワ選手は、詩選手を破った直後も感情的に喜びを表すことなく、笑顔すら見せなかった。敗者への配慮、リスペクトを感じさせただけに、余計に詩選手の態度は残念でした」
 ケルディヨロワは金メダル獲得後の記者会見で、阿部との試合を振り返り、「彼女はオリンピックのチャンピオンであり、レジェンド。尊敬しているから、喜びたくなかった」と話したが、礼を重んじるその態度を報じる日本のメディアはほとんどなかった。TBS系のワイドショーにコメンテーターとして出演した元宮崎県知事の東国原英夫氏が、「お叱りを受けるかもしれないけど、阿部詩さんは、悔しいのは分かるけど、あの泣きというのはどうなのかなと思いました。柔道家として、武道家として、もうちょっと毅然として欲しかった。相手の選手みたいにして欲しかったなとは思います」と指摘した程度である。
「少なくとも、詩選手の態度は残念ながらグッドルーザー、良き敗者たれとはほど遠い印象を与えた。己の結果しか考えていない、自分勝手な振る舞いと批判されてもおかしくない。これは、日本スポーツ界のメダル至上主義、勝利至上主義にもつながる根深い問題だと思う。日本のメディアはそういう批判的視点には一切立たず、相変わらず『かわいそう』とお涙頂戴の報道に終始し、一二三選手との兄妹愛などを美談仕立てで報じるだけ。
体操女子代表選手の不祥事でもそうでしたが、すぐに『かわいそう』とネット世論におもねるばかりです。炎上を恐れてメディアとして責任を持った主張ができない。感情論ばかりです。かと思えば、大号泣した詩選手がスタンドの家族のもとでおにぎりを食べていた姿を『かわいい』『ホッとした』とネットやSNSの声を拾って、ネット記事にする。スポーツメディアは結局、アスリートを商品としてしか見ていない。そうした無批判な姿勢が選手をスポイルし、スポーツそのものを劣化させる。由々しき問題です」(前出の津田氏)
 スポーツマスコミの在り方に批判的な視線を向け続けたスポーツライターの谷口源太郎氏(故人)は生前、繰り返しこう言っていた。
「批評性があってこそメディア。しかし、そもそもその批評性を最も欠いてきたのがスポーツメディアです。五輪報道もそうですが、スポーツは批判すべきじゃないというスタンスが根付き、自粛・忖度ばかり。それによって選手は増長する。メディアの腰砕けが、選手の倫理観にも悪影響を与えているのです」
 阿部詩の号泣はスポーツを取り巻く様々な問題を炙り出している。

 (以上、先ほどネット情報にて見つけたものを全文引用したもの。)




 この事件、原左都子も阿部詩氏の一回戦負け直後のアンビリバボーな態度に、大いなる違和感を感じていた。

 未だ若き年代の柔道選手ではあるが、既に前回大会にて金メダルを獲得している有名選手の一人である。
 メダリストとしての誇りを持って、今回の結果を冷静に受け止めて欲しかったものだ。

 にもかかわらず、阿部詩氏が執った態度とは。

 小さな子供でもあるまいに、その柔道会場で会場内に響き渡る号泣!!
 しかも、長時間に渡って!!!
 この行為がその後の大会運営を遅らせる事態となり混乱をもたらした事実を鑑みるに、捨ておけない失策を晒してしまったようだ。

 阿部詩氏の心情内に何かの大きな勘違い(例えば、自分こそが世界一のはずなのに!!!とか??)があったか??  あるいは一回戦敗退ショックから心のコントロール力を失ってしまっていたのかもしれないが…

 阿部詩氏は、未だ24歳の若さらしい。

 今後まだまだ柔道の世界大会にて、ご活躍される力量をお持ちの方なのであろう。

 どうか今回の「柔道競技会場内長時間号泣」との大失態、及びその波及で後の柔道競技運営に支障を来した事実等々を、ご自身こそが重く真摯に受け止めて。

 未来に向けて、更に羽ばたかれますように。


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