原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

実母に言いたいことがある。遺産は一切残さなくていいから自分の経費は自己負担して欲しい!

2023年11月21日 | 人間関係
 (冒頭写真は、徳島空港にて撮影した光景。)


 実にわだかまりが残る旅行だった。

 今回の主たる目的の一つだった、実母を連れての生前永代供養挨拶へ四国霊場・地蔵寺へ行った際の交通費に関してだが。

 実母の歩行力が極端に落ちている故に、その全行程をタクシー依存するしかないのは事前に承知していた。
 まずは、私が宿泊していたホテルを出て、駅前にてタクシーを拾った。
 次に実母が暮らす高齢者施設へ立ち寄り、タクシーに乗せて。
 その次は、今回同行してくれた実母の妹の家までタクシーにて走り。
 3名揃った後に、目的地の地蔵寺までタクシー乗車で行った。
 (そのタクシー代の計算値を公開して恐縮だが、既に約2万5千円ほどのタクシー代が発生した。) 
 実母が支払おうとしないため、私がすべて支払った。

 ここでタクシーには私が地蔵寺にて住職氏と対面している間は、お待ちいただかねばならない。 ところが実に親切な運転手氏で、待ち時間は無料で良いとおっしゃって下さる。

 さて住職氏との面会だが、実母が「脚が痛くて歩けないから、タクシーで待っている」と言う。 私の判断としても、今この母を連れて行ったとて住職氏にも「脚が痛い」と訴えるのみと判断し、さっちゃんにもタクシーに残って貰って私一人で住職氏と面談することとした。


 結果としては、これが大正解だった。

 住職氏がご多忙の身で、面会時間は20分のみとおっしゃる。
 その間の二者面談の内容が充実していたこと!!
 永代供養の挨拶のみならず、来る実母の葬儀の際にもお経を唱えにお越しいただきたい旨を話すと、喜んでお引き受け下さった。
 話がまとまって私が帰ろうとすると、住職氏が母や私に関する個人的な話題を振って下さるので それを受けて楽しい会話をした際に、私の年齢の話題になった。「娘さんは40歳程ですか?」とおっしゃるので、「とんでもないです!既に〇代が近づいています!」と応えると、それはそれはビックリなさったものだ。
 後日談だが私が東京帰宅後に、地蔵寺住職さんより我家に電話が入った。 私が出発前に贈った菓子折りの御礼目的の電話だったのだが。 この電話の話が弾むこと! 元々話題豊富な住職さんの様子だが、帰宅後も楽しい時間を過ごさせていただいた。😃 


 話題を、タクシーに戻そう。
 
 地蔵寺にての待ち時間が長かったため、私の配慮でタクシー運転手氏にその心付のお礼をした。

 帰り道も、当然ながら行きと同じタクシー利用となるのだが。

 やはり、実母は一銭もタクシー代を支払おうとしない。
 それどころか、実母が帰り道の途中で銀行に立ち寄ってお金をおろしてきて欲しいと言う。
 地元の銀行の位置を心得ない私に代わり、親切な運転手氏が目的銀行前で停車して下さる。 お陰で、私が代行(実母は未だにATMが扱えない…😨 )して、実母が指定した金額を降ろしてきたところ。
 
 私としては、その金額から当日のタクシー代を実母が私に支払う、と言うのかと思ったら!?! そのすべてを自分の鞄の中に入れた…😖 

 その後、実母が暮らす施設へタクシーが到着するまで、実母は身勝手な愚痴や自身の自慢をし続けた挙句。
 施設へ到着すると、一応タクシーの運転手氏には挨拶をして。
 脚の不自由な実母を私が施設内へ送り届けた際にも、タクシー代に関する話題は何ら切り出さないままに。
 私は、タクシーに乗ってホテルへ帰ることとなった。
 

 この実母の行動が未だに理解できないでいる私だ。

 脚腰は不自由だが、自己資金はかなりの金額を貯めていて金銭的には何ら不自由はしていない実母のはずだ。

 それなのに、その日のタクシー代(全額で5万円超の出費でした)のお礼を言うでもなく、まるで娘の私がそれを負担して当然のごとくのあの態度はどうしたものなのか??? 
 (あれから4日が経過した今尚電話にての御礼の一言もありません…)

 いえ、もちろん娘の私が負担してもいいのですけど。
 親子関係でも それを負担してあげた娘に対する、一言「今日は多額のタクシー代を負担してくれてありがとう」等々のお礼が欲しかった…
 と感じて。

 実の母親の心身の退化具合に、心が痛むものがあります…