大阪・中之島の中央公会堂で2日まで開かれた「台湾の自由風景 宋隆泉写真展」を見てきました。宋さんは雑誌の撮影編集者として、228平和記念日全島パレードなど、ここ40年間の台湾の民主行動をカメラに収めてきました。
228事件は1947年2月28日、台北市で発生し、台湾全土に広がった中華民国政府による台湾人への弾圧・虐殺事件です。
専売だったタバコを自由販売した台湾女性に取締りの役人たちが暴行を加えました。これに抗議した民衆に対し、憲兵隊が発砲したことから、抗議活動は全土に広がりました。蒋介石率いる中華民国政府・国民党は、台湾の民衆を武力で弾圧し、死者は1万8000人とも2万8000人にのぼったといいます。
228平和記念日全島パレードは、228事件を抗議する台湾の民主運動として2月28日に全島で取り組まれています。228事件をきっかけに政治団体として結成されたのが民進党です。
こうした体験で裏打ちされた台湾の大衆の民主意識の高さとたくましさを感じた写真展でした。
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