80代初めの女性は両手のしびれに悩んでいました。それでも同居する息子のため、食事づくりもできましたし、近いところは何回か足をとめるものの、歩いて行けました。買い物など少し遠いところには自転車で行きました。
かかりつけの病院で、両手のしびれについて訴えました。医師は各種の検査をしたうえで、加齢に伴う頸椎の変形で神経が圧迫され、しびれが生じていると説明しました。そのうえで、神経を圧迫している頸椎の一部を取り除く手術を勧めました。
これを受け入れ、女性は頚椎症の手術を受けました。3週間の入院生活で足腰がすっかり弱くなることは想定していませんでした。また、医師からはリハビリをするよう指導も受けなかったといいます。退院時、医師から「自転車は転倒する心配があるので乗らないように」と告げられました。
息子の自動車で自宅に戻りましたが、ベッドで寝たり起きたりの生活になりました。一人で外に出かける自信がなくなりました。自転車も禁じられているので乗れません。退院してから外出ができなくなりました。
1週間の入院生活で筋肉の2割が落ちるとされ、3週間では6割ダウンです。筋力維持のトレーニングしなければ、元の筋力には戻りません。高齢者は筋力の衰えがとくにひどいといわれます。
両手のしびれは軽減したとはいえ、今も続いているそうです。80代の入院手術は筋肉の衰えを考えて、私は受けるかどうかを決めます。