高齢になってからはなくなりましたが、若いときはよく鼻血が出たものです。強く鼻をかんだりすると、たらたらと血が流れ落ちました。
仰向けになって寝転んだり、ティシュペーパーを丸めて詰め込んだりして血が止まるのを待ちました。NHKラジオの健康ライフ「耳鼻科の名医に聞く気になる症状」で、金沢医科大の三輪高喜教授の鼻血の対処法を聞いて、これらの方法が間違っていたことを知らされました。
三輪教授の説明では、仰向けになって寝転んだり、顔を上に向けたりすると、血がのどの奥に流れ込みます。血液中の鉄分が胃に入って酸化すると、嘔吐(おうと)を起こし、胃の内容物で窒息する恐れがあるといいます。最悪の場合、命にかかわる事態となりかねません。
ティッシュペーパーを詰め込むと、鼻の粘膜を傷つける恐れがあるうえ、ペーパーを抜いたとき、かさぶたを傷つけ、また出血する事態になるかもしれません。
正しい止血法は、椅子に座って顔をうつ伏せにして鼻血が出ている方の小鼻を人差し指で5分ほど押さえ続けます。5分たっても血が止まらなければ、さらに5分間押さえます。通常の鼻血はこれで止まるはずといいます。
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