映画の会の楽しさは、見終わった後、参加者が昼食を摂りながら、映画の感想などを交えて歓談することです。今回の健さん主演の映画「あなたへ」には男女4人が参加しました。60代の私と、残る3人は70代です。
ランチバイキングの食べ放題の食事を楽しみました。食べ放題は、元を取らないとと思って食べ過ぎるのが難点です。それに、普段口にしていないメニューがあるとつい手に取ってしまいがちです。
たまたま、会報に女性が連載している記事が話題になりました。編集のミスで一文字が削られてしまったそうです。女性の話では、記事はパソコンで送稿した通りに掲載されており、これまで削られたり、書き直されたりしたことは一回もないそうです。「もし、勝手に一文字削られたのであれば、これからは原稿は書きません」と断言しました。
びっくりしました。新聞社では、書き直しも原稿削りは日常的に行われています。大事件、大事故が発生すれば、囲みの企画記事でも40~50行の削りが出ます。100行の記事が20行しか載らないこともしょっちゅうです。それが、一文字削られたら、原稿を書きません、とは! そんな新聞記者は書く場が与えられなくなり、出稿部から姿を消すでしょう。
女性はかつて小説家志望だと話していましたが、小説家にならなくてよかったことでしょう。編集者とのやり取りで原稿は磨かれていくものです。大作家になればともかく、それに至るまでは書き直し、原稿削りは当たり前のことです。
私は自分が書いた原稿について、「偉大なる道ー朱徳の生涯とその時代」を書いた米国のジャーナリスト、アグネス・スメドレーの考え方を大事にしてきました。
「書き直すのも文章を削るのも結構ですが、どうか文学的な表現に書き直すことだけはやめてください」
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