リフレッシュ・・この言葉もすっかり日本語化した言葉である。検索によれば、元気を回復すること・・とあるが、まあ、そういうことだ。^^ どうすれぱリフレッシュ出来るかは人それぞれだから疑問だが、まあリフレッシュ出来れば、どんな方法でもいい訳である。
寒い北風が吹き荒(すさ)ぶ、とある海水浴場の砂浜である。一人の男が優雅(ゆうが)にビーチチェアで寛(くつろ)いでいる。そこへ一人の漁師(りょうし)が通りかかった。
「こんなとこで、寒いだに、何してるだがや?」
「はぁ~? 見て分かりませんか? 寛いでるんですよ」
「今は夏じゃねぇ~ぞ。第一(でぇいち)、寒くねぇ~んかね?」
「いいえ、ちっとも! このくらいの寒さだと、まだ少し冷えがたりません!」
「あんた、変った人だな。凍え死(じ)んでも、おら、知らねぇ~ぞっ!」
「ははは…死ぬ訳がない。身体が火照(ほて)ってポカポカと暖か過ぎるくらいですから…」
「そんな人、見たこたぁねぇ~!」
「そらそうでしょ! 私、昨日(きのう)、地球に来たばかりですからっ!」
「ははは…馬鹿、こくでねぇ~!」
「いや、ほんとにっ! リフレッシュにβ[ベータ]2番星からやってきたんですよ」
「そうかね…」
漁師は、こういう男には関わらない方がいい…と思えたのか、軽くお辞儀しながら愛想笑いを浮かべ、立ち去った。
しばらくした砂浜である。ビーチチェアと男は、なんの痕跡(こんせき)も残さず消えていた。
こんな宇宙人がいるのか? という点は疑問だが、いるとすれば、宇宙人もリフレッシュしたいに違いない…とは思える。^^
完