あんたはすごい! 水本爽涼
第ニ百十二回
「あの…一度、お訊(たず)ねしようと思っていたのですが、こちらからはコンタクトは取れないものでしょうか?」
『ああ、そのことでしたか。それは沼澤さんにお聞きになった筈(はず)ですよ。一度、目を閉じて念じてみてください。私と語りたいと…一心に』
「一心に、ですか?」
『ええ、そうは難しくないでしょう。あなたの霊力は、かなり向上していますからね』
「そうですか。では、次の機会には、是非やらせてもらいます。あっ! それから、私はこのまま大臣でいるのでしょうか?」
『そのことは霊界の決めで云えないと、いつぞやも申しました。許される範囲で私が答えるとすれば、この前、お見せした映像の断片のとおりになる、ということだけです』
「ということは、いつまでも大臣って訳じゃないんですね?」
『ははは…。それは普通でもそうじゃないでしょうか。いつまでも大臣をやっておられた方を私は存じ上げませんが…』
「いやあ、これは参りました。仰せのとおりです」
『随分と長話になりましたね。それじゃ、この辺りで…。ああ、そうそう。次はあなたの方からお願いしますよ』
お告げがスゥーっと引くように終った。私は霊感のせいか、玉の念力が去るのを感じた。
第ニ百十二回
「あの…一度、お訊(たず)ねしようと思っていたのですが、こちらからはコンタクトは取れないものでしょうか?」
『ああ、そのことでしたか。それは沼澤さんにお聞きになった筈(はず)ですよ。一度、目を閉じて念じてみてください。私と語りたいと…一心に』
「一心に、ですか?」
『ええ、そうは難しくないでしょう。あなたの霊力は、かなり向上していますからね』
「そうですか。では、次の機会には、是非やらせてもらいます。あっ! それから、私はこのまま大臣でいるのでしょうか?」
『そのことは霊界の決めで云えないと、いつぞやも申しました。許される範囲で私が答えるとすれば、この前、お見せした映像の断片のとおりになる、ということだけです』
「ということは、いつまでも大臣って訳じゃないんですね?」
『ははは…。それは普通でもそうじゃないでしょうか。いつまでも大臣をやっておられた方を私は存じ上げませんが…』
「いやあ、これは参りました。仰せのとおりです」
『随分と長話になりましたね。それじゃ、この辺りで…。ああ、そうそう。次はあなたの方からお願いしますよ』
お告げがスゥーっと引くように終った。私は霊感のせいか、玉の念力が去るのを感じた。