中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第2回紬きもの塾 糸のかたち 

2012年05月13日 | 紬塾 '9~'12
中野みどりHP

当紬塾の最も重要な話である紬で使う糸の説明を中心に行いました。

まずは1粒の繭から蚕が吐き出した1本の糸の形を見てもらいました。
なんだか人の頭ばかり写っているようですが・・・



アップにすると・・黒い紙に蚕が吐き出した1本の糸を巻き取っています。とてもきれいです。



また真綿からも糸をずり出してもらいました。



座繰りの節糸のかたちや蛹の脱皮殻を見てもらいました。




またテキストの幸田文「きもの」を読んでの気付きなどの発表もしてもらいました。
これは毎回一人ずつ順番にしてもらいます。
今回のNさんの発表では震災時における木綿の着物の底力について書かれたところ、主人公るつこはセルの着物が好きではなかったところなどでした。
日常に着物があった時代の話から学ぶ点もあると思います。

1度読んだだけではピンと来ないところもあるかもしれませんが、着始めてから読み返すたびに新たな発見もあり、深読みのできる本だと思います。

今期の方は特に質問も多く、とても熱心です。時間いっぱい話をしました。

次回は実際に織るための糸をつむいでもらいます。



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