中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第7回紬きもの塾「取り合わせについて」&「取合せを愉しむ展」

2012年11月19日 | 紬塾 '9~'12


着物の取合せについて話をさせてもらいました。
取合せの前にまずは何を着るか、どんなものを良いと思い身にまといたいと思うのか、まずは自分の中に軸になるものを決めることが大切だということを話しました。
そこから取合せが始まります。



今回は私がさんざん着て、先日洗い張りをした藍の微塵格子の紬に20年ぐらい前に買い求めたジャワ更紗の帯(両面使い)を見てもらい、もし自分がこの取合せで着るならどんな色の帯締めをしますか?と問いかけ順番に置いてもらいました。
同じ色を選ぶ人はいませんでした。まさしく十人十色ですね。

私の方からは合わせるコツを話させてもらいました。
もう一つ、色や柄や素材も大事ですが自分の顔もコーディネートのうちですので着物、帯、小物を身に付け鏡の前で確認することが大切ですね。



冬の取合せとしてこれも20年以上前に京都の鹿の子絞りの羽尺から帯に仕立てたものですが、
今度はみんなでどの色にするのが一番よいか話し合いながら当てて決めました。
深い赤味の焦げ茶色の帯締めに、モッコクで染めたグレーの帯揚で落ち着きました。

ああでもないこうでもないと賑やかでした。
その中である方が帯揚げに黄味の茶色(画面下の中程のブルーの左隣)を選んで当ててみました。

う~んちょっと違うかな~というみなさんの反応にご本人は「却下します、、」と諦められたのですが、私は面白いなあと思いました。

確かにちょっと不協和音なのですが、グレーではまとまってキレイという感じですが、無難という感じでもあります。
ちょっと外すのも悪くないと思いますが。。。

いろいろトライすると思いがけない響きが聞こえてきます。
自分の好きな色も大切ですが、カラに閉じこもらないで色を愉しみたいです。
自然界にはたくさんの命ある色があります。
コンクリートの建物に合わせるのではなく自然と調和する色を纏いたいです。



神楽坂での展示会のための帯揚げもほぼ染め終えました。秋冬の色・・・


新春から初夏の色・・・全て違う色で染めまくりました~フーッ!

神楽坂での22日~24日までの「取合せを愉しむ展」も取合せがテーマです。
着物、帯、帯揚、手組の帯締め、紬のショール、取り合わせて展示します。

ご自分のお着物や帯とも遠慮なく合わせてみてください。
新しい自分を発見できるようなものに出会えるといいのですが。

他にも魂のこもった美しい作品がたくさん出品されます。
静かに対話出来る作品ばかりです。

木彫仏、木のロースツール、、読書灯、辞書立て木の皿、木の大きなスプーン、漆のお盆、盃、
ガラスの雛人形、グラス・・・・・・・自然素材の上質の手仕事。

私もとても楽しみです。
是非ご覧ください。
コメント

かたちinKAGURAZAKA「取合せを愉しむ展」お知らせ

2012年11月09日 | 展示会


東京新宿区のギャラリー、アートスペースK(2階)でかたちの会のメンバーとの展覧会があります。
元々は茶道教室で使われていた8畳と3畳の和室をお借りします。

私は着尺、帯、帯揚、ショールなどを出品します。染織関係では染色家の仁平幸春さんには着尺、帯、小風呂敷、半衿。帯のアトリエ「花邑(銀座店)」さんからも仕立て上がりの帯をご出品いただきます。

ただ作品を一点一点見るだけではなく使うことを意識した取合せの観点に重点を置いています。
展覧会の詳細、コンセプトはこちらから

私は缶詰状態で仕事をしています。
上の画像はまだ機にかかった状態の帯地です。糸の味わいで見せたいとシンプルに、でも奥行きのある帯になるよう考えました。
濃厚な柄行きの大島や、結城、絣柄などとも合いそうです。

帯揚げも只今染色中です。秋の色、冬の色、春の色、大人のピンク、赤・・・どんどん思いが膨らんで染重ねたり、色を掛け合わせたり、帯揚げといえどもこだわりまくってまして、、、
間に合うかな~~;;

ショールも新作を揃えていますので、羽織やコートの色と合わせてご覧ください。
この時期の必需品です。

点数は私のものは各5~6点、仁平さんは着尺、帯で6点、花邑さんも3~4点です。
点数は少ないですが、お手持ちの着物や帯を持ってきて是非遠慮なく合わせてご覧いただきたいと思います。出会いがあれば幸いです。

親の代のものなどで、何か古めかしくて着られないような着物でも、帯を現代の感覚のものに替えるだけで新しい風が吹いてきます。
帯締め1本、帯揚げ一つをあか抜けた色に変えることでもスキット!若返ります。

取合せとは統一ではなく違うものを生かしながら組み合わせてハーモニーを奏でさせるもの。
ほんの少し不協和音も取り入れると良くなることもあります。

ただ色や柄が合う合わないでもなく、モノの力と自分の力がせめぎ合い、真剣勝負!
自然と調和し、自分らしく着ること。
世の中に流布する固定されたイメージではなく、自分を発見できる開かれた取合せ。

一生をかけて深くなれるのが着物や床の間の取合せです。

是非会場で取り合わせ談義を交わしましょう。

他の方の作品も素晴らしいものがあります。
心の置き場所を作りませんか?

22日~24日にご都合の悪い方は18日(日)に櫻工房でご覧いただけるようにしますので、かたち21のお問い合わせからお申し込みください。(要予約)
Email:katachi☆mbr.nifty.com
 (☆を@に変えて送信してください。)




コメント