中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第8回 着物を着る

2010年01月24日 | 紬塾 '9~'12
1月17日


テーマ 着物を着る



今日は着物の着付けの練習です。
午前と午後の2グループに分けて、自然体で楽な着付けをお伝えしました。
各自手持ちの着物や帯を持ち寄っていただきました。
着物のない方は、人が着付けるところを見るだけでもとても勉強になりますので、
一緒に参加してもらいました。

1回目は私と一緒にゆっくりと着付け、2回目は各自独力で着るという練習です。
ほとんどの方が、着るのは初めてでしたが、15分ぐらいで着付けることができました。
外へ出てもダイジョウブなぐらいのレベルまで一挙に進みました。



鏡を見てチェック!


紐は3本で間に合わせます。
長襦袢のための幅の少し広い、すべりにくい素材(木綿以外のメリンスや
絹のチリメンなどのざらっとした素材の布)のものが1本、
着物のおはしょりのためのための腰紐1本と、
着物の上にすべりのよい伊達締1本、の3本です。


昔の毎日着物を着ていた時代に思いをはせた
シンプルでやさしい着付けを大切にしたいと思います。
木目込み人形のような、しわひとつない着方を私は好みません。


織と染の着物の素材や地風の違いを見極めれば、着方もおのずと違ってくるはずです。
西洋的理想の体型を目指すような完璧さや、
こうあらねばならないという思い込みや先入観を解いてみると、
着物に包まれた自分の身体がのびのびとあるがままに「ある」
ことに気づくと思います。

とにかく着付けをクリアできたみなさんのうれしそうな姿に、ホッといたしました。



 
着物のない方は伊達締めの上に帯結びだけ練習をしました。
右の方は初めて一人で着付けましたが、まずまずです。
背中のたるみを少し帯のたれのところから引くといいですね。


今日の休憩は着物で。女っぷりが3割はアップしたように思います。
右の方は仕付け糸をとる時間がなくてそのままです。

 



次回、第1期紬塾の最終回の報告は2月7日ごろの予定です。



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コメント
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