中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

不戦を誓う

2021年08月09日 | こぼれ話
不戦宣言そののちゆるむ単帯  宇多喜代子

今日は長崎原爆忌。
また、17年前の暑い最中に亡くなった母の命日でもあります。

そして間もなく敗戦記念日です。
76年が経ちました。死者のこと、戦争のこと、平和のこと考えたいと思います。

今日の長崎市長の魂のこもった挨拶の中で、印象に残ったのは、

「第1回締約国会議にオブザーバーとして参加し、核兵器禁止条約を育てるための道を探ってください。日本政府は、条約に記された核実験などの被害者への援助について、どの国よりも貢献できるはずです。そして、一日も早く核兵器禁止条約に署名し、批准することを求めます。」

また、広島原爆の日のニュージーランド・アーダーン首相の、メッセージも心強く思いました。
「専門家は、いかなる国家や国家の集団、国際的な組織も、核戦争の影響に備えたり、対処したりすることはできないと警告しています。」
そして「核兵器ゼロが広島と長崎の犠牲者への償いになる唯一のこと」と。

もう核の抑止力、という非現実的な考えから脱却しましょう!

全文はリンク先をご覧ください。
「核兵器ゼロが広島と長崎の犠牲者への償いになる唯一のこと」
【広島原爆の日・メッセージ全文】 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)

 
日本は唯一の被爆国です。平和のリーダーとなることが世界から尊敬される存在になります。是非来年の会議には参加してほしいです。

戦争体験の記憶がある方々も少なくなっていきます。
私も戦後生まれではありますが、戦争だけは繰り返してはいけないと学生のころから思ってきました。

ただ、私の若いころから徐々に政治の右傾化が始まり、まさかここまでと思いながら、ついには民主主義に否定的な保守政権が長く続くことになりました。
日本の防衛費(軍事費)は世界でも8番目ぐらいに位置しています。
戦争を放棄している国なのにです。。
それでいて、世界各国の男女平等の度合いをランキングした2021年の「ジェンダー・ギャップ指数」は120位。
ここに人権を軽んじる偏った思想が現れています。

彼らにとっては国民が大事なのではなく国家(自分たち権力者)が大事なのです。
お国のために戦ったり、いのちを捧げてくれるロボットのような無思考の人が大事なのです。
女性は子を産み男を支えるものであればいいのです。

憲法改正はコロナのどさくさに狙っていることも透けて見えます。
民主国家からまた独裁国家に徐々に塗り替えていくことになります。
一般国民に気付かれないように徐々にですが。

戦わないことが勝つことです。
そのためには憲法を遵守した政治が行われているか、支持政党だろうとなかろうと、国民が政治に関心を寄せ、政治家、権力者を監視していなければならないのです。

よく、コロナのことでもそうですが、批判はしてはいけないような空気があります。
そうではなく、怖いのは沈黙が加担することになっていることにさえ気づかないことです。
声を上げないと取り返しのつかないことになります。

NHKの偏向報道も極まってきましたが、テレビだけ見ていては、偏った情報しか入りません。
公的なものなら安心などということはないのです。公的機関やメディアを圧力を掛けコントロールするのは簡単なのです。

今はネットがあります。ツイッターもコントロールされることもありますが、手遅れになる前に、匿名で声を上げていきましょう。SNSも玉石混交ではありますが、情報を一番集めやすいと思います。もちろん鵜吞みにせず、自分でも調べたりして判断することが大事です。

自分からさまざまな声を聞く努力をしないと、もう若い人の未来はないかもしれません。
それぐらいひどいことになっています。
戦場に子や孫を送り出さないためにも変だと思うことは、小さな声でも上げていきましょう。

冒頭の句は私が尊敬する俳人の宇多喜代子句集『森へ』の2017年の8月に収められていました。

単帯と言えば産地のものでは博多帯でしょうか。
上等の手織り物ならゆるむこともないでしょうけれど、安直なものは見た目は良さそうでも締めればすぐわかる。この微妙な感触の違いは政治を見るときにも大事です。

帯は腰や体幹を決める大事なもの。
安心してゆるまない帯を締めて平和に普通に暮らしたいです。

私達は戦争を体験はしなかったけれど、体験者の話は聴けた最後の世代になります。
平和や自由、自然は自分たちで意識して守らなければならないもの。
小さな声でもみんなが集まれば大きな声になります。
声を上げていきましょう。
知らず知らずのうちに悪い方向へ加担しないために。


工房の桜の木では蝉がたくさん止まり、あらん限りの声で一斉に大合唱しています。
分かり辛いですが、上下にアブラゼミ2頭写ってます。
ウルサイぐらいなんですけど、、本当に時雨てます。(^-^;
でも鳴きたいだけ鳴きなさい。
自分の存在を知らせるためにいのちのかぎり。

トップの写真は鉢に植えたペンタス。
星のような形なので、花言葉は「願い事」「希望が叶う」だそうです。

コロナの収束を願いましょう!








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迎え梅雨—花菖蒲と山紫陽花

2021年05月31日 | こぼれ話
連作半巾帯10本が週末に織り上がり、取り敢えずホッとしました。(*‘∀‘)
まだ、たて糸の残りを織らなければなりませんし、反物の湯通し、伸子仕上げもしますので、終わったわけではないのですが、昨日は近くの薬師池公園まで花菖蒲を見に行ってきました。

まだ東京は梅雨入り宣言されてませんが、もう梅雨のようですね。
俳句の季語に“迎え梅雨”という美しい言葉がありますが、まさにその状態ですね。

丁度見頃を迎えたばかりといった感じで、本当に美しいものでした。
梅雨空のグレーと白から紫にかけてのグラデーションはよく合います。


ところどころに黄色い品種もあり、アクセントになっています。
ピント合ってませんが、、(^-^;


また、山紫陽花も見頃で、種類もいろいろでした。


特にトップの写真の山紫陽花(清澄沢)がなんとも可憐で心惹かれました。
途中雨が降り出して濡れた風情もいいです。



さて、急に花より団子みたいですが、、(^^ゞ
公園内に茶屋があって、そこでクリームあんみつを食べてきました。
町田市立公園内ですので、そんなにお味の期待はなかったのですが、とてもおいしかったです。フルーツも餡もしっかりした味わいでした。

緑に囲まれた戸外に縁台がありそこで景色を見渡しながら楽しみました。
昨日は誕生日でもあり、ささやかなお祝いとなりました。

新緑の季節に生まれて、“みどり”という名を付けてくれた母と、植物を使って染織の仕事をさせてもらえることに、こころから感謝しています。

7/4に鶴川のポプリホールで半巾帯の完成お披露目&解説の会をいたします。
また、詳細はブログでまたお知らせいたします。





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新春のお慶びを申し上げます

2021年01月07日 | こぼれ話
工房ミニ床の間   
パステル画「梅」岸野魯直作
花 葉ボタン、根引松   白磁花器 板橋廣美作
石  (牛に見立てて)  黒部川河口で採取したもの。某氏のお土産。

新春のお慶びを申し上げます

ご挨拶が、松も取れるころとなってしまいました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

4日から半巾帯の仕事に入っていますが、糸巻前の糸選びにナーバスになっています。
自分の好みで作るなら決断は早いのですが、参加者のそれぞれの顔や着物が思い浮かんできて、やはり迷いも出ます。
色の最終決断は天気の良い午前中に糸をよく見て進めていきます。

私の三が日は、普段読めない本を読み、あとは東博本館へ初詣しました。

朝はおせちと朝酒、たまりませんね。。(#^^#)

おせちは作るのは大変ですが、今年も15品ほど作りました。
大晦日は朝10時頃から夜7時半まで台所に立ちっぱなしで、後半は腰が痛くて夕食の時には座ったなり立てなくなっていました。

以前のようにテキパキいかなくなってきたような気がしますが、元旦の朝の新しい空気と光と味覚の喜びと出会うために、いつまで作れるかわかりませんが、もう少し頑張りたいと思いました。

三が日の朝はお雑煮を作りますので、連れ合いにはお重の盛り付けを頼むのですが、こんな感じでした。。(^^ゞ


人参がおかしい。。(^.^;
人参はお雑煮には梅の花型で抜くのですが、煮しめはそのまんま丸く切り、太い所は半月にします。
田作りは頭を左に揃えてくれてます(指示したんですけど‥)。

我が家はその都度、食べる分だけの量をお重に盛り付けます。
母はその都度食べる分だけにしないと、不衛生でいやだと言ってましたが、コロナの今はなおさら小分けするのが良いですね。

この写真は3日目の朝です。
おせちはニの重にはお煮しめ、一の重には日替わりで魚系、肉系、炒りなます(酢の物)などを詰めます。
飽きがこないよう工夫します。

煮しめもそれぞれ別々に煮て、味付けも違えてあります。
当たり前か‥(^-^;)

里芋は塩とゆずの皮、椎茸は戻し汁に砂糖、しょうゆの濃い味、こんにゃくは鰹出しを効かせてみりんとしょうゆのややうす味、レンコンは酒としょうゆみりん少々の中味、ゴボウは唐辛子と酒、しょうゆでゴボウの香りを残します。人参は酒、塩、砂糖少々で、色を消さないようにします。
それぞれの持ち味と、調味料を生かします。

煮しめは茶系統が多く‟地味”ですが、人参のオレンジと里芋の白、インゲンやきぬさや、南天の葉の緑をあしらったり、着物の取り合わせの差し色のように彩りも意識します。

料理は染色の仕事ととてもよく似ています。
材料の切り方、煮る時間、火加減や、味付け(媒染材)、煮汁につけて冷ます(糸の留め釜)等々。
レシピは見ませんが、状態をよく見て観察していればいいわけです。
材料の選定、段取りや片付けも同じです。

元旦の朝のお屠蘇の香気と、黒豆やきんとんの濃いめの味、煮しめの野菜や調味料それぞれの味を口の中で味わいながら、健康で仕事できること、暮らせる幸せを噛み締めました。
コロナのこの年故に、一層その思いを強くしました。

親しい人たちと一緒に会食できる日はいつ来るのでしょう?
美味しいものはみんなで分かち合いたいです。
会いたい人の顔が浮かびます。

医療従事者や介護従事者はお正月も大変な緊張感の中で仕事されていると思いますし、また介護されている側も我が子や我が親に直接面会できず、おつらいことだと思います。
税金はGoTo検査のキャンペーンに使ってほしかったです!( `-´)

今年は衆議院議員の総選挙の年です。コロナ対策の審判を下す時です。
利権ではなく、国民みんなのための仕事をする国会議員を、私達主権者が真剣に選ぶ、命に関わる本当に大事な選挙です。

仕事の傍ら、国政にも注視していきたいと思います。







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木守り

2017年11月21日 | こぼれ話


今年は工房の柿が豊作でした。台風も2回も接近、通過しましたが、たくさん収穫しました。

柿の実は紬塾の参加者の方と共におやつに食べたり、ご近所にもお福分けもしましたが、サラダや白和えの料理にも、柿酒にも、さらには冷凍にもしました。柿は糖分が多く、そのせいか、、、2キロ近くまた太りました。(-_-;;)
でも今年は風邪を引かない気がします。(^^ゞ

柿が実る頃には母や祖母をいつも思い出します。

柿の実の絵がついた安価な徳利を「かきえもん」(有田焼の柿右衛門を意識して)などとふざけていっていた母、羽織の絣模様の色が柿の実の色に似ているのがあって、畳紙に「柿色の花の羽織」などと書き込んだものがありました。

子供の頃は柿の木に登ってお腹いっぱい柿の実を食べていたようです。
祖母は柿の実を家族が採っていると、「取り尽くすなよ!鳥にも残しておきなさい」といつも言っていたそうです。
そんな話を私にする時にはいつも故郷の三重の山中の風景を思い浮かべて語っているようでした。

自然の恵みに感謝して恩恵を受けるけれど、また来年も木が元気であるよう、鳥たちも元気で生きられるよう共存の姿勢、生き方は誰に教わるでなくても自然が教えてくれるものかもしれません。

工房の柿も私ばかり食べたのではなく、(~_~;)、野鳥たちにもたくさん残しました。
ムクドリの大群も詰めかけていましたし、ヒヨドリも、メジロも順番に来ていました。

雨が多かったので水分たっぷりトロトロになって随分地面にも落ちていました。
鳥たちも食べ尽くしたのでしょうか、上の写真の通りで数個の柿の実を残しています。


ぶどう棚の下に植えた小菊は長い間いい香りを放って咲いてくれましたがもう蕾はほとんどなく、最後の花たちが咲ききろうとしています。
小菊は大好きな花(特に白いのが好き)です。


ホトトギスも長いこと次々と咲いてくれました。挿し木で増やしたものです。


庭の隅の南天も実を鳥に食べられたのでしょうか?まばらになってます。


昨年ふた株鉢に植えたヤブコウジは元気にしています。
着物や蒔絵の模様にもよく使われますが、大好きな植物です。実はお正月までもってくれるでしょうか?野鳥達も好きみたいです、、。
栄養をつけて冬を乗り越えるのですね。


桜も葉を少なくしています。落ち葉掃きは家人の朝の仕事です。私は眺めています(#^^#)。

冬芽を膨らませています。

身の引き締まる冬の到来です。






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櫻工房の実りの秋――リンゴ、梨、柿、柿酒

2017年09月01日 | こぼれ話

櫻工房のリンゴの木に今年は5個の果実が付きました。
4~5年前から1つ、2つと実がつくようになりました。多分品種は“ツガル”と思います。
ほったらかしの自然農です。消毒もしていません。


リンゴの収穫!?です。高枝鋏で釣り上げました!落とすと反対側は急斜面なので緊張の一瞬です。


無事穫れました。ツヤツヤで可愛いいです!!!


まだお尻は青いのですが、鳥との競争なので少し早めの収穫です。
この状態でもパリッとした食感で甘酸っぱく美味しかったです。


一番赤かったのはやはり鳥ちゃんに先を越されていました。
なので餌台の釘に刺しておきました。「お食べ!」


梨の木にも2個実がついたのですが、先日の剪定で1個は切り落とされてしまったのです~~。残念!!!


残った1個は二股の間に挟まって窮屈そうです。今日は向きを変えてあげました。そろそろ収穫です。


柿も色付き始めました。今年は表年で豊作です。柿酒を今年も作ろう!


昨年初めて作ったのですが、美味しくて1月に入ってから毎晩食前に飲んでしまいました。ビタミンCのせいか冬の間、風邪も引かなかったです。


砂糖を使わないで作れます。よく洗って皮ごとくし切り。あれば葉っぱも3枚ほど入れて3ヶ月で飲めます。

リンゴも梨も柿も染めに使わせてもらい、春には花を愛でさせてもらい、柿の葉は夏の日除けの役割もしてくれます。
更に秋には実も美味しくいただき幸せです。自然の恵みに改めて感謝です。

紬塾の方には10月の織り実習の時に食べごろになっていれば、、、お福分けします。



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初めての入院

2016年04月14日 | こぼれ話

雨にぬれる大山桜。(工房にて4/7撮影)

少し無理を重ねてしまい体調を崩し、1週間ほど入院していました。
3月の個展の準備期間が少なかったこともあり、かなり無理をし、根を詰め、終わってからも残務処理、次の展示に向けての準備で休みを取れずにいました。
再来週あたり、区切りがついたら、1泊近場の温泉にゆったり浸かってこようと思って場所を探していたところでした。

大したことはなく退院できましたが、無理をしたということと、運動不足が招いた病いとも思います。根を詰める座り仕事で、加齢による硬化も加わり血流も悪く、体は悲鳴を上げていたのだと思います。
仕事を長く続けていくためには、まず自分の体を一番にいたわってやらなければいけないですね。若い時は無理がききますが、いい加減に自覚せねば、、、(~_~;)です。

また、町医者での診察からすぐの総合病院への入院になりましたので、家人に着替えなどこまごまと頼むことになったのですが、案外手間取りました。きちんとまとめて一式しておかなければならない年齢になっていたのだということも思い知りました。

私の母は60になる前から、ちゃんといざ入院というときの為に、たんすの引き出し一杯分に、父の分と一緒に、寝間着や下着、タオル、洗面具など用意してあったことを思い出しました。「急な入院の時にはここから持ってきてね」と言われてました。私と違って几帳面な人でしたので。。。

今なら病院の売店で、何でも買えますが、やはり間に合わせではなく、自分で合うものを選んで揃えておくことは大切だと思いました。人に頼んで用意してもらっても合わないものではゆっくり療養できません。

安静を強いられていましたが、愛読書の幸田文『きもの』を昼間読んでいました。
その中の、母親の看病について書かれた箇所で、るつ子は子供のためにはきれいなものを用意してくれるのに、自分はくたびれた浴衣を着て、腰ひもも擦り切れたものを使って寝ている母親の姿を悲しみ、祖母と一緒に、桜の模様の浴衣と腰ひもを一晩で縫い上げるくだりがあります。

家庭での寝間着といえども人の見舞いや、医師の往診、きれいにしておいてあげたいという着ることへの執念を感じます。何度も読んでいた箇所でしたが、身に沁みて分かりました。

また、最後を迎えた時の朝に着替えさせた寝間着は新しい、秋の七草が咲き乱れた模様の浴衣だった、とも書かれています。その時々のシーンとその時着ていた着物は強い印象になって残るものですね。
私も母の最期の別れをした時の寝間着を覚えています。母が自分で気に入って選んだ母らしい柄でした。よく似合っていました。

しかし、我が身は恥ずかしながら、、、普段からはいているスウェットタイプのパンツにTシャツというスタイルで、これはまずい・・・と思いました。母が見ていたら「そんなだらしない格好をして!」と怒ったでしょう。

昔の人達は、身支度、着る、ということをとても大事なこととして、生きることの中心に、個人の尊厳として据えているのですが、今はいくらでも大量に衣類が売られていて緊張感がなくなっているところもあります。
こういう点でも今回の入院はいろいろ考えさせられ、反省したのでした。

さて、病棟でもメールは使えますので、アシスタントとはメールでやり取りし、仮仕立ての仕事を進めてもらいました。
仕事再開です。これから6月の展示に向け、単衣、夏向けの帯、着尺にとりかかっていきます。間に合うか・・・?でも無理はしません・・・!


4/7夜、ライティングして撮ったもの。下の白い小さな花がブルーベリー。今はほとんど花はないです。>_<

入院前日、雨に打たれた工房の桜はほぼ満開だったのですが、病院から戻ると花はかなり散って、赤い顎とシベがめだっていました。
桜の下にあるブルーベリーの花もほとんど庭になついているヒヨドリに食べられてました。本当においしそうにムシャムシャ食べます。帰るなり「来年はネットを張り、私が食べる!!」と家人に宣言しましたが、元気になった証拠ですね。(*^_^*)

来週末から開講の紬塾に穴を開けずに済み良かったです。
健康のありがたさをかみしめつつ、読者のみなさまもくれぐれもご自愛くださいませ。







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金沢城――時代を超えた石垣の美

2015年08月08日 | こぼれ話


先日能登半島を訪ねた帰りに、金沢城公園の石垣を見てきました。
といってもちょっと時間があったので外周と城内を急ぎ足で回ってきただけなのですが。。。

色々な石積みの方法や石の形があって見ても見ても飽きませんでした。
どうやって強度をもたせ積み上げていくのでしょう?

昔の日本人の知恵や努力、美的感覚に改めて感じ入るものがあります。

石そのものの美しさ、特性を生かし、さらに人智、技を積み重ね形にしていく。
紬織りにも同じですが。

石積も後継者は少なく若い世代の方たちが中心となって「石積学校」というのも開催されているようです。興味のある方は検索してください。

金沢城公園のHPにもほんの少し解説もあります。









猛暑日が続きましたが、櫻工房は明日から1週間、待ちに待った(((o(*゜▽゜*)o)))お盆休みに入ります。
工房の中(?)掃除 ^^;も済ませました。
また秋に向かってリフレッシュをして仕事に精進いたしますのでよろしくお願いいたします。

残暑厳しき折、読者のみなさまもご自愛くださいませ。

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ヘンプ(大麻)の力!ーーヘンプシーツを手縫いする会

2015年07月14日 | こぼれ話


一昨日、紬塾有志の方と運針の練習を兼ね、これからの季節に特に爽やかなヘンプの生地を使いシーツを手縫いしました。


まずはヨコ糸1本を抜いて地の目を通して布はしを真っ直ぐに裁ちました。
それから三つ折にして上下2本の運針です。
折り跡をつけるとき絎台があると作業が早いです。
地の目が通っていれば生地を軽く引くだけで印つけや針の進むべき方向が決まります。

印付けも縫うのも「絎台がなければ裁縫はできない」と母はよく言ってました。

生地がとてもしっかりしていますので三つ折を並み縫いするのは基本ができてないと結構大変です。
針目は大きくても問題はないのですが、運針の基本はマスターすると良いと思います。YouTubeの動画を見て練習をしてきた人もいました。
今回は針はメリケン針長7、はカタン糸30番を使いました。


指ぬきのマイサイズの準備がまず一番大事だったかもしれません。
針の頭がしっかり指ぬきに当たっていることが安定した針目になります。
革製(バックスキン)のものがよさそうです。

生地や針目によっても道具の選び方があり、私も今回のことで勉強になりました。


でもなんとか全員ほぼ縫い上げました。
運針のコツも最後にはわかってきたようです。
出来たら水洗いしてから使います。洗うごとに柔らかく馴染んで来ます。
手前は試作中のヘンプ肌襦袢。


終わってから焼きプリンにアイスクリームとさくらんぼを添えたプリンアラモード風^^;とアイスコーヒーで疲れを癒しました。暑い日でしたのでアイスがすぐに溶けました~。
コースターも麻のものを使いました。

日本でも古来より繊維を採るだけでなく、衣食住、様々に活用されてきた大麻草。
今の時代にこそもっと活用されると良いと思います。
ヘンプは力のある有用な繊維だと思います。

生地は「麻福」さんで購入ししまた。
白24Nと生成り18Nを用意しました。18Nは生地が少し厚く男性には最適と思います。
ショップサイトはこちら
シーツとして出来上がった製品もあります。

ヘンプ100%の肌襦袢やステテコ(ローライズ)を試作中です。
できましたら改めてお知らせします。







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いつの間にか、、、おせち作り40年!;^‐^ゞ

2014年12月30日 | こぼれ話



今年も押し詰まってまいりました。

昨日で工房の仕事は終了し、今日明日はお正月の準備に専念します。
毎年20歳の頃からおせち料理は私がほぼ一人で作ってきました。
以前はたくさんの種類と量をこなしてきました。
今は種類も10種類位で、量もわずかになりました。
生活クラブのおせちの少量のものを2~3品買ったりもします。

料理は元々好きな方ですが、この染織の仕事で自立し、経済を立てていくことは半端なことではできませんので、毎日料理に時間をかけることはできなくなり、その代わり素材の良いものをさっと煮たり、焼いたり、炒めたりのシンプルな料理に徹するようになりました。
普段は凝ったものはほとんど作りません。

ただ、20歳の頃に土井勝料理学校で学び覚えたおせち料理は毎年作らないと気分が落ち着きません。
昆布巻きのカンピョウの結び加減、田作りのからいりのやり方、蜜を絡めるときに炒ったものを鍋からサーっと入れてはいけないこと、栗きんとんの裏ごしのコツ、菊花かぶの切れ目の入れ方、ナマスの人参と大根の切り方を少し違えることなど、習ったことを40年以上経った今も本当によく覚えていて、若い頃に一心に覚えたことは一生この身から離れないのだなあと思います。
料理の基礎は理にかなっていることが多いです。

伝統的なもの以外にも2~3日日持ちするおかずを作ります。
レシピ本などほとんど見なくても大体同じように毎年作ります。

おせちも冷蔵庫での保管をすれば、濃い味付けにしなくても3が日は持ちますので、私は市販のものなどよりも薄味で作ります。
薄ければ良いとも思いませんが、素材の持ち味が残るような、あるいは引き出せるような味付けです。
栗きんとんも砂糖はかなり減らします。

きんとんの裏ごしは大変ですが、やはり潰しただけのものでは舌触りが悪いです。
以前はいろいろなやり方も試しましたが、ステンのふるいの目をバイヤスに置き、少しずつ気長にやるのが一番早くて美味しいと思います。
というか、おっとり気長な家人がクラシックのCDをかけながらやってくれるのです・・・


お芋は金時、砂糖は素精糖、栗は愛媛の栗を用意します。


工房の庭のクチナシで少し色を付けます。


さつまいもを茹でる時にお茶パックなどにいれて一緒に色だししても良いようですが、私は別にさっと煮出しておいて、裏ごししたさつまいもと砂糖で練るときに加減しながら入れていきます。
あんまり黄色が強いのは好みではありませんので。
でもクチナシは薬効成分もあるようですね。
染色の仕事では堅牢度の点で、あまり着尺には使いませんが、これからは部分的に使っていこうかと思います。


田作りは出来上がったらなるべく広げて冷まします。
小さくても尾頭つきです。目が可愛いです

おせちは手間がかかりますが、何もかも少量を作りありがたくいただきます。
お正月らしく器に盛りつけるのも楽しいです。
そして何より朝から質素だけれど手塩にかけたおせちをつまみながらお酒が飲める嬉しさです!!
このためにあとひと頑張ります!まだおせち作りは続いています。


さて、本題の・・・、
今年もお陰さまで紬の仕事をさせてもらいました。
いろいろとたくさんの方にお世話になりありがとうございました。

来年もいろいろ計画がありますが、またブログでお知らせいたしますのでご覧いただければと思います。
紬塾のみなさんも今期あと一回で終了となりますが、18日にお会いできることを楽しみにしています。
ブログをいつもお読みいただいてるみなさまもそれぞれの良いお年をお迎えください。



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カヤツリグサ(マスグサ)で遊ぼう!

2014年09月03日 | こぼれ話


染色の合間にこんなことをしてみました。。。

近くの畑の際でカヤツリグサを採ってきました。
子供の頃から好きな草です。
穂を下に向けると線香花火の火花が散る様に似ているからです。
「パシャッ、パシャッ」と。

昔々、^^;二十歳すぎのある日、雑草生花というのをやろうと思い立ち草を集めてきました。
その中にこのカヤツリグサも入っていたのですが、母がそれを見て、茎を切って私に片方を持たせ、自分も反対側を持ち「みどり、見てみ」と嬉しそうな顔をして茎を裂いていったのです。
「これはマスグサって言うんだよ」と教えてくれたのです。
面白くて何度も何度もやってみました。

茎が三角形をしているのでこれができるのです。
二人でしないとできない遊びなので「なかよし草」とも言うようですね。



みなさんも空き地や道端をよく探してマスグサで遊んでみませんか?楽しいですよ!
7~9月の植物です。

昔の人たちは植物をよく観察して繊維を様々に工夫し暮らしに利用してきたわけですが、
こんな遊びもしてたのですね。(^-^)


こちらのサイトも参考まで。
わかりやすいです。



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新春のお慶びを申し上げます。

2014年01月04日 | こぼれ話


新春のお慶びを申し上げます。

東京は穏やかな三が日でした。

今日が仕事始めです。
千本余りの経糸の新、旧を繋ぐ経継ぎという作業をしています。
毎回新たな気持ちで1本1本を繋いでいます。
静かな時間が流れています。



第5期紬きもの塾は、来週が最終回となります。
今という時代の中で、良い着物が生み出され、
良い着手も育っていけるよう、大事なことの総まとめをします。

新しい着物の時代が来ることを願って。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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櫻工房の柿

2013年10月19日 | こぼれ話


工房の庭には柿の木が1本あるのですが、選定した枝、葉を染によく使います。
枝を小窓まで伸ばしてあって(わざと伐らないで^^;)、夏は日よけにもなります。
その枝に、冬は野鳥が止まりますので部屋からバードウォッチングも楽しんでいます。

そして何より!収穫の秋が楽しみなのです。
毎年必ず作る柿を使った定番簡単料理を3品ご紹介します。上から簡単な順に。



<柿とルッコラのサラダ> 
このルッコラは先日ご紹介しましたTさんの畑の間引きのものです。
ルッコラ水耕栽培のものは味が薄いので、手に入れば地のもので。
ボールに柿(1個を16等分にクシ切り)とルッコラを入れ、塩、レモン汁(ワインビネガーなどでも)を適宜入れ、サクッと混ぜ器に盛りつけます。上からオリーブ油を適宜かける。これだけ。
生ハムやチーズを添えればワインとも合います。



<しめじと柿の和物>
しめじはみりんと醤油で含め煮にする(この日は酒を入れて煮たのですが汁が出てしまいますので、みりんだけのほうがいいです。汁も美味しいですが…)。
上から柿をすりおろしたものを乗せ、和えながら食べます。
Tさんの畑の黄菊がありましたので、さっと茹でたものを天もりにしました。
イカの糸作りを入れてもとても美味しいです。それぞれの滑り成分がよく馴染みます。



<柿と紅玉リンゴの白和え>
柿とりんごはいちょう切り。りんごは柿の半量ぐらいがいいです。
ごま(Tさんの金ごまは、すごく香りがよかったです)をすり、水切りした豆腐とすり合わせます。
白味噌(この日は信州味噌に砂糖少々)で味を付け、柿とりんごをサクッと和えます。
青味になにか入れるとなお良いです。この時は大根の間引き菜があって、柔らかくて美味しかったです。ほうれん草、小松菜をさっと湯がいたものでも。
金ごまも茶色で、味噌も信州でしたので、白くないですね。^^

どれもすごく簡単ですので、この秋、ビタミンCの豊富な柿をたくさん食べて、冬の寒さに備えると良いのでは・・・。柿は二日酔いにもよいそうです。

日々の献立に困ることはありません。
「芋、豆、菜っ葉、葉っぱ、ゴマ、海藻」を唱えて、足りない食材を思い浮かべると献立が自ずと出てきます。さらにキノコを加えれば完璧なバランスです。
「女わざの会」としてかたち21のブログでもご紹介していた、現在はNPO法人「女わざ」代表の森田珪子さんから教えていただきました。

旬のものをバランスよく食べて元気に仕事をしたいですね!









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旬を食べ、旬を着る

2013年10月01日 | こぼれ話
週に1回ミネラルたっぷりの有機野菜を、紬塾にも参加してくださっていたTさんから配達してもらっています。
ご実家は農家でしたが、無農薬、有機栽培で昔の野菜の味を目指したいと、10世帯分ほどをほぼ一人で育てています。
原発事故以降、腐葉土、糠が使えなくなり、その入手にご苦労されているようです。
私にはそれでも美味しく感じられるのですが、ご本人は、以前より味は落ちていると言っておられます。

9月から10月にかけては野菜の端境期で量も種類も少ないのです。
先週末は空芯菜、米ナス、ナス(大小3個でしたが秋ナスは本当に美味しいです)、オクラ、九条ネギ、シシトウ、ピーマン、サツマイモ(小さいのが3本)、カボス、インゲン(今年はインゲンが上手くいかなかったそうで、たった1本でした~っ!でも、お味噌汁の彩に使いました。ありがたく噛みしめました)。

形がいびつだったり、大小不揃いだったり、量も少なかったりしますが、私は工夫しながら今あるものを大事に頂いています。
野菜の形や、量から、逆に献立が浮かんできます。
あれがなければ、これがなければ作れない料理はほとんどしません。
旬のものを食べるのが一番ですので。

着物の創作も私は染め上がった糸の色を見て構想を練っていきます。
この色がなければあの色がなければと求めません。
今の空気、季節を肌で感じながら今着たいものを考えます。
私の場合は、衣・食、一緒ですね。

着るものも今は端境期?ですね。合着、合服です。
でも洋服なら長袖シャツ1枚で軽やかに装える季節ですし、
着物も紬や木綿の単衣を軽快に着たいところです。
間違っても10月1日だからと袷の紬は着ない方が良いです。
胴裏に汗染みを付けつのが落ちです。

単衣の紬は着る時期が短いからとよく言われますが、
着物のルール本に書いてあるそのままではなく、着物も地風は様々ですので杓子定規にならず、
気候に合わせて、自分の着心地などで判断すればよいことです。
人のロボット化は着物を着る世界にまで及んでいるように思えます。




7mmの厚さに切り分けると11枚取れた新サツマイモの素揚げです。
Tさんに分けてもらっているミネラルたっぷりの塩でいただきます。
上は、夏の間何度も登場した空芯菜とニンニクの炒め物。今シーズンはTさんの畑では最後となります。
ニンニクも美味しいんですよ!



北海道産の秋鮭のホイル蒸し。カボスが入っていたのでこのメニューが浮かびました。



無花果は愛知産のものですが、このシーズンにはよく買います。
果物として食べることはなくて、日本酒、ワインのつまみにします。
昨日は水切りしたヨーグルト(5時間以上)とルッコラ、オリーブ油、塩でいただきました。
Tさんのルッコラだともっと美味しいのだけれど、、、と思いながら食べました。。


さて、紬塾も端境期?でしたが10月6日(織物設計)、秋からの講座スタートです!
お待ちしています。














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櫻工房へやって来た赤とんぼ

2013年09月07日 | こぼれ話




工房の紫陽花の根元に置かれた鉢植え(椿の枯れ木。≧_≦;)に赤とんぼが止まっていました。
あわてて携帯カメラでそうっと近づきパチリ!

大きな目をクルクルさせていましたが、動きません。

暑い日の日中でしたので、木陰で休んでいるのだろうと思っていました。
暑い最中にあくせく働く人間より賢い!と思ったりしていました。
が、1時間経っても2時間経っても動きません。

ネットで調べてみると、トンボは羽化してから、体が固まるまではじいっとしているようで、そのためだったのかもしれません。

この夏同じ場所で2回見かけたのですが、前に見たのは胴がオレンジ色でした。

陶芸家の桶谷寧さんは「自然のものは彩度が高い」と言ってます。
(曜変天目アップ画像、矢印ボタンを押すと3秒間隔のスライドショーになっています)

桶谷さんの茶碗も彩度が高く美しいですが、赤とんぼも、赤い胴体、黒の透ける羽。
確かに彩度が高いです。

赤とんぼに限りませんが、花も鳥も虫も、自然の色は鮮やかでも深さもあり美しいです。















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宇宙と繋がっている

2012年01月09日 | こぼれ話



一日一日を大切に今年も過ごして参りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

大好きな蝋梅の花を東京・町田市の忠生公園にお正月に見に行ってきました。
とてもうっとりする⌒∂⌒~いい香りでした。



「マンゲツ」という品種。

美しいものを見ると、それが自然物でも人の手で作られたものでも清々しい気持ちになります。たくさんの美しいものに今年も出会いたいと思います。

そして美しいものとは何かを問いかけながら、私も一点一点大切に、美しい布を織りたいと震災以降、ことさら強く思います。

一昨日はかたちの会の会誌の記事取材で、ある方のお宅にお伺いしました。

取材を終えて夫君も交えて話を伺っているときに、宇宙の話になりました。
お正月に見たテレビ番組で「宇宙の星も人間の身体も創造と破壊をくりかえしている」と聞き、自分の身体も宇宙と繋がっているのだと思ったらスゴイ!と思えて、後ろ向きにならず前向きに生きていけばいいんだ、と話してくれました。

ごく普通の暮らしをしている方ですが、ピュアな気持ちを持っているといいものにも,いい人にも出会えるのだと、素敵なご家族でした。

宇宙空間で生かされている今の時間がとても大切だし、大地や空や海や川や、そして様々な生き物の連鎖。
古の人々は宇宙と交信しながら恵みを受け、時には自然の猛威に苦しみそれでも自然に感謝しながら生きてきたのですよね。

自然界になかった化学物質に囲まれ、自分の中にある五感さえも鈍らせて生きている今という時代ですが、少しずつでも本来の人間の感覚を取り戻したいなあと強く思います。

蚕が吐き出す糸と、自然界の色、光、季節と一体になって、宇宙の「気」をもらい精一杯美しい仕事をしようと年頭に思いました。

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