中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

「宗廣力三生誕百年記念展」シルクラブにて

2014年03月30日 | 個展・展示会
終了しました。ご来場くださいました方、関係者の皆様ありがとうございました。

今日はあいにくの雨で風も強かったのですが、それでもシルクラブへお運びいただいた皆様ありがとうございました。
何人か私の知り合いや、以前の展示でお目にかかったことのある方もいらしてくださってました。



会場へ入った正面に宗廣先生の仮仕立ての着物が1点、額装が4点展示されています。



60畳ほどの1階展示場の右奥に2点先生の作品があります。
そして地階に絣の額装品が多数展示されています。
こちらを先にご覧になって門下生の作品をご覧頂くのが良いかと思います。

師と門下生がどのように関わり、どのように制作を続けているかはそれぞれです。
私の作品をたくさん見てくれている人が来たのですが、私の作品のルーツがよくわかった。
けれどそのままを踏襲しているのではないのだということも、見たことのなかった宗廣作品を間近で見てよくわかったと言ってくれました。嬉しいことです。
先生との最初の出会い、受け入れ、そしてそこから自分の世界へ飛んでいこうと一生懸命はばたいていた時代を懐かしく思い出しました。

これからの終盤の制作では、自分も気づき得ない未知の自分に出会えたらいいなぁと思います。

しかし、、、宗廣先生の夫人の波緒先生が、今日着ていた卒業制作の井桁絣の着物を見て「中野さんて最初から全くぶれないのね」と(半ばあきれて)言われてしまいました。
20代のそのまんまで行くしかないのかな・・・?^^;


下ろしたての雨下駄(日和)を履いて出かけました。
鼻緒は雨用の牛革です。爪皮は薄い藤色。前のアーチ型のところはたまご色です。

雨コートは亡き父の大島を仕立て替えました。(西武新宿線車内で撮影)

展示は4月3日(木)までです。
※ちなみに展示品の価格は消費税5%の税込み表示ですが、
4月3日までの会期はそのままの価格ということです。







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紬織・人間国宝 宗廣力三生誕百年記念展

2014年03月21日 | 個展・展示会



紬織・人間国宝 宗廣力三生誕百年記念展が3月28日(金)~4月3日(木)
午前11時~午後6時まで、東京都中野区のシルクラブにて開催されます。
当日は2階にカフェも併設されるようです。

記念展では宗廣先生の作品をはじめとして、参集した26名の門下生の作品も展示、販売されます。
立場や制作の姿勢は様々ですが、若手からベテランまで100点以上になります。

私も着尺、帯、ショール合わせて10点ほど出品します。

宗廣先生の作品は、紬糸という素材を生かした絣のデザインで、
シンプルですが奥行があり、着る人を引き立てるようになっています。
是非ご覧いただきたいと思います。

先生の教え、思い出と共に、修業時代の苦しさや、若かった自分の未熟さも苦い思い出として蘇ってきます。
でも勤めを辞めて入った道ですので、必死で仕事と、自分と向き合っていました。

研究生がどんどん織ったものが流通できた最後の時代だったのかもしれません。
当時、50反近くを一気に織らせていただき、力を付けさせてもらえたおかげで、今の私があります。

この教えをプロとして次世代になんとか繋ぎたいのですが、着物を着る人がいなければかないません。

風合いの良い、堅牢な紬がたくさん並びますので、お気に入りを見つけて着て頂きたいと思います。


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