中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第8期「紬きもの塾」終了しました

2017年01月27日 | 紬塾 '13~'16
第8期の紬きもの塾が終了しました。
みなさん熱心に通ってくださいました。遠方からの参加の方も休まずに来てくださいました。お一人病気を抱えている方が1回お休みされましたが最終回には元気に顔を見せてくれました。


最終回も盛りだくさんの内容で、衿芯に半衿を先に付けておくやり方や半幅帯の角出し風の実習もしました。着物の寸法の確認やまた紬塾が目指すものについて復習しました。
茶話会(打ち上げ^^*)も楽しくてあっという間に時間が過ぎました。

紬塾のベースにあるのは「自然」です。自分の生き方や環境に照らし合わせて命ある着物をどう着ていくか、自分らしい自然な着姿を探り、高めいく。
ただ、本質を見極めながらもあまりタイトに難しく考えすぎずに一歩づつ自分の歩みで進めばよいのです。

この一年、気持ちよく10回の講座を開くことができました。みなさんの思いやり、ご協力のおかげです。
終わって寂しいと言ってくださる方もありますが、またいつでもご連絡下さい。
時々は当ブログも覗いて下さい。展示会なども気軽にいらして下さい。
本当にありがとうございました。\(^o^)/

以下は16年度の紬塾に参加してくださった方々のレポートです。
「紬塾」を振り返り、自分と向き合いそれぞれの言葉で綴って下さいました。
かなり長いですが、お時間ある時にゆっくり読んで頂ければと思います。

次期紬塾受講を検討されている方は参考にお読み下さい。
17年度の紬塾詳細は3月初旬にお知らせ予定です。

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美しいって?という疑問からスタートした私の「紬きもの塾」。たくさん大切なことに気づかせて頂きました。
今は新たなスタート地点に立ち、晴れ晴れとした思いと同時に引き締まる思いが交差しています。
先生が「○○な人もいますが・・」と話される○○な人がいつも私にあてはまり、「草木で染めて紬を織っています」というのは名ばかりで表面的な色やデザインや技法を追いかけ回していたから「美しい」にたどり着けなかったし、蚕がくれた糸、草木の色・・その命を頂くということにきちんと向き合えていなかったから命を生かすという視点に欠け自分本位な染織だったことを強く思います。
更に道理に敵ってこそ堅牢で確かな力のある布が生まれることも染織実習で実感できました。
自然への畏敬と感謝、衣食住、全ての生活に心を砕き、立ち止まり、丁寧に暮らすことが織ること、着ること、人との関わり、全てに通じるということにも気づかせて頂きました。その先に「美しい」が見えてくるように思い始めています。
まだまだ中身が追い付かない私ですが、先生の美しい着物や帯は私にとって大きな指針となってくれそうな気がしています。
先生がおっしゃるように紬の着物を着尽くし、更にたくさんのことを感じ学んでいこうと思います。ありがとうございました。 N.T

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「着物が好きで、着物について何でも知りたくて、布を織らせてもらえる・・と応募した紬塾でした。
しかし、そこはただ糸を引いて、紡いで、染めて、織るだけの場所ではありませんでした。
幸田文さんの『きもの』を読んで感じたことを話し合い、着物を通してモノとのかかわりを考え直す場。
上質とは何かを考え、上質なものを長く、大事に着ることを学ぶ場。
自然に感謝して、糸から布を作る営みを知る場。
着物を着ることは一律ではなく、それぞれだけれども、自分はどう着たいのかを考える場。
着物が好きな仲間と出会える場。
私は24歳で母を亡くし、着物好きだった母なのに着物については何も教わらず・・でした。
すでに母と共に生きた時間より、いない時間の方が長くなり、いざ着物が着たくなった時教えてくれる人はいない状態でした。
紬塾は母が生きていたら、きっとこうして教えてくれたに違いないと思うことも多く、とても懐かしく、濃密な時間でした。
子どもの頃の風景を思い出していくような時間。
着物を通じてこのような時間や学びの場を持てたことがただただうれしく、紬塾を開いてくださった中野先生には心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。 K.A

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「吉野格子 帯」のキーワードで画像検索をかけて、素敵な帯の画像を見つけ、その作者である中野みどり先生のブログに辿りついたことが、私がこの紬塾を知るきっかけでした。

2,3年前より「丁寧な生活をしたい」と思って、生活の中の優先順位を組み変えつつあった私は、ブログから窺える中野先生の暮らしに対する考え方に共感し、実践しているということにとても感銘を受けました。着物は好きで4,5年ほど前から祖母の着物などを自己流の着付けで着ていましたが、食べることは命をいただくことだという意識は持っていても、着るものに関しては自然素材の方が良いとは思うものの、自然とのつながりについてそれほど強い意識は持っていませんでした。

「糸を見ることが大切。自然界の植物で染めた色(上手に引き出せた場合)には似合わない色は存在しない。自然な色は健康的で美しく気品がある。」等など、作り手である中野先生から語られる「着物」は、材料となる糸(繭)や、桜、柿など染めの原料となる植物の言葉を代弁しているようで、着物を着るということは命をまとうことなのだと、理解しました。

また、「糸について」のお話の中で、絹糸の断面は三角でプリズムとなって光を乱反射することにより光沢が現れるとのことでしたが、このことは私にとって新鮮な知識でした。

「染めについて」も、同じ植物でも季節によって色が違ってくること、
媒染によっても染め上がる色が全く違ってくることを、実際に染めた糸を見せていただきながらお聞きするお話は、とても興味深かったです。私は着物を選ぶ時は、着た時の着心地と色柄(そして値段)で選んでいましたが、着物になる前の布、染料、糸、繭と遡っていろいろな知識を教えていただき、着物に対する距離感がぐっと近づいたように感じました。

更に、手で紬ぎ、草木で染めた、手織りの布の力が、人に生きるエネルギーを与えてくれるのだということを、参加者のおひとりの経験からリアルに感じ、自然の包容力の大きさ、強さを教えられたように思います。

着方については、「こうでなければいけないというルールはない」と先生にはっきりおっしゃっていただいて、とても気が楽になった一方、お仕着せの着付けの型ではなく、自分らしくあること、内面が反映されること、自分自身を磨き続ける必要があること、とおっしゃる言葉に、それはまさに生きざまが反映されるということで、感性を研ぎ澄まし、心配りを怠るな、ということと受け止めました。

私にとって紬塾は糸や着物の知識を教えていただくだけではなく、生きていく上での精神性、人生への向き合い方を考える場所で、まさに小説「きもの」の中に入ったような10カ月でした。

仕事場でもあるご自宅で、制作の手を止めて紬塾を開催してくださり、実際に糸や着物を見て、手で触れて、お話を聞くというとても貴重な機会を提供してくださった中野先生に心から感謝申し上げます。
また、一緒に学んだ皆さんおひとりおひとりが、その方らしい着物との関わり方をお持ちのように見受けられ、とても刺激を受けました。ご一緒した皆さんにもお礼を申し上げたいです。ありがとうございます。

素敵な吉野格子の帯は手に入りませんでしたが、きっと自分が内面的に成長し、その品格が備わった時に、私の手元にやってきてくれるのだろうと思い、その時を楽しみに待つことにします。 O.M

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私は草木染や機織りに興味があり紬きもの塾に申し込みました。
実際の内容は、染織にとどまらず着物を実際に着る上での取り合わせや着付け方法、糸や素材についてと実践的な内容でした。
同時に自分の考え方や生活スタイルを見直すことが出来た学びとなりました。

印象に残っている先生の言葉は「次の世代も使えるものをもつ」です。
毎回感想を発表した「きもの」(幸田文)の形見分けの場面の話では「形見で分けたくなるようなものをもつ」との先生の説明がありました。ちょうど一昨年に他界した祖母の残した服やバックなどの膨大なもののを整理していたこともあり、「次の世代も使える形見分けの出来るものをもつ」という言葉は私にとても響きました。着物に限らず日常生活のすべてにおいてものを選ぶことに慎重になりました。安いから買うのではなく多少高くとも素材が良く長く使えるものを選ぶようになりました。

着物をとことん着る事例を通して、着物は染め直したり仕立て直したりすることが出来ることや昔では布一枚も大切に最後まで使ったことを学びました。「とことん使う事例」を各自の生活のなかで探してくるという課題があり、自分の生活になかなかその事例がないことに驚いたことを覚えています。それ以来ものを捨てる前に最後まで使い切ったかどうか、何かに再利用できるかどうかと問うようになりました。結果として以前よりも毎日の生活が丁寧になりました。

紬きもの塾を通し、紬の着物の製作工程や手仕事の現状、着る側の現状を垣間見ることが出来ました。最後の先生のまとめのなかで「自分は着物をどう着たいのか」という言葉がありました。この大きな問いについて、私はこれから考えていこうと思います。
貴重な学びの機会を与えてくださった中野先生、共に学んだ参加者の皆さま、ありがとうございました。 H.Y

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昨年4月からの紬塾が終わってしまって、今は大変淋しい気持ちでいます。
紬塾に行くことが、仕事でも遊びでもない生活のアクセントになっていたようにも思います。

4月に紬塾が始まる直前、中野先生が体調を崩されました。日程はそのままで始まったのですが、先生は過労で入院されていたとうかがって、びっくりしました。
そんなに忙しい体で紬塾をなさっていることがわかって、自分が先生からどれだけのものを受け取れるのか心配でした。
先生の教えてくださったことの何分の一かわかりませんが、以下に私の紬塾でのレポートを記載します。

私は今回の紬塾では実習は参加しませんでしたので、全部で6回の講座を受講しました。
レポートを書くにあたりノートを見直したところ、先生のお話は色についてのことが多く、
あらためて先生は織る人であり、染める人なのだったということに気づきました。何を今さらですが、私には糸を染めるということの大切さがよくわかっていなかったようです、こちらは来期に実習に参加を希望しているので、宿題にします。

初回に先生から「紬塾では、本当に美しいものは何かを一年かけて探す」とお話がありました。
美しいものをなぜ美しいと思うのか -その理由、それを見る力、選択する力を養う。
そしてそれを大切にし、とことん無駄なく使って次に伝える。それを各回のテーマの中で学びました。

毎回課題図書として、幸田文の「きもの」を読みました。
4月から何度となく目を通しているうちに、この本にはまさに物をよく見て、選ぶ。そして選んだものを大切にしながら使い切ることが当たり前だった時代のことが着物というものを通して書かれているように思いました。
その時代の人なら誰にもできたわけではないとも思いました。それができたのは、やはりるつ子のおばあさんのように「美しいものを見分けて選べる力」があった人だったのではないでしょうか。
いつかそのような智恵を身に着けられたらと思います。
この先も読み返せる本と再会する機会が得られて、とてもうれしいです。

それから麻の伊達締めを縫ったり、半衿を三河芯につけて長襦袢に縫うやり方を教えていただきました。この麻の伊達締めの回では、本当の運針を初めて教わりました。先生はそのことに驚いていらっしゃいましたが、今まであのような運針を教わったことはなかったので、とてもありがたかったです。ときどき晒に運針をしてみています。全然きれいな針目にならないのですが、練習をしていきたいです。

着物の仕立て方、自分で洗える長襦袢の作り方、小物の合わせ方など、具体的に教えていただいたことも、とても有益でした。

その中で私が何より心に残っているのは、繭から糸を引いたことです。お湯に浸かった繭から、目に見えないかと思うくらいの細い糸が1本出てきて、それを手繰っていくことに夢中になりました。
繭から引いた糸はきらきらして、とても美しかった。ずっと続けていたかったです。
それにつけてもその細い糸を何本かでまとめて、糸にすること。その糸で布を織ること。いったい誰が考えたのかと思わずにいられませんでした。
先生は蚕の糸には蚕が糸を吐いた時にできるウェーブがある、それを残しておくことが着心地につながる、とおっしゃいました。先生は糸をよくご覧になっているからこそ、そのことに気づかれたのだと思いますが、誰でもがわかることではないと思います。
先生の織った布はきらきらと美しく、体に当てるとドレープができてまた光沢があり、影になったところとコントラストができていくら見ても見飽きることがないものですが、それは蚕の作った糸を生かして織っているからなのだということがわかりました。
美しいものは美しくある理由がある、のだということを忘れずにいようと思います。ただきれいだなぁ、で終わらせずに、どうしてこんなにきれいなんだろう?と考えることが、これからの私にとって大事なことのように思います。

この紬塾を受講したのも、中野先生の展示会にうかがって布を見せていただいているうちに、何か惹きつけられるものがあったからですが、こんなに深く教えていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。少しづつでも、実践していきたいと思います。
それから、一緒に学んだ方たちにも恵まれて、大変に楽しかったです。ありがとうございました。
着物が好き、ということがこんなに人を繋ぐのだなぁと感じています。これからもどうぞお付き合いください。

最後にもう一つ忘れられない先生から教えていただいた「炭酸塩はたんぱく質の汚れを落とす」ということ。なぜ忘れられないかは書きませんが、大変に実際的なお話だということを記して、私のレポートを終わりにいたします。 U.E

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[永井朋生―「音」を体験するワークショップⅡ]かたち塾お知らせ

2017年01月22日 | かたち塾、アート鑑賞いろは塾

高尾のアトリエで演奏する永井朋生さん

「かたち塾」のお知らせです。
今週末28日(土)に「音」を体験するワークショップⅡとして、パーカッショニストの永井朋生さんを講師にお迎えして行います。

永井さんの演奏との出会いは2014年に行われたチャリティーコンサートでした。
永井さんの演奏に私は心の底から震えるような興奮を覚えました。
ステージにはいわゆる既存の打楽器ではないものがいくつも並べられていて、色彩的にはほぼモノトーンの世界でした。
そこへ黒のシャツ、黒のパンツで右手に赤い蛇腹のホースを持ってステージに現れたのです。
その姿を見た時「この人はやるな!!」と確信したのです。
ホースの演奏もとてもかっこよかったのですが、金属の長いネジ棒にワッシャー(穴の空いた薄い金具)を上から入れてコトコト落ちていく小さな音、貝殻の風鈴のサラサラした音、金属造形で出る端材を叩く音、備長炭を並べた高い響きのある音、ガスボンベにスリットを入れたものを叩く不思議な音、まだまだ並んでいたのですが、そこに仏具の「おりん」もあったのです。
そのおりんについてのエピソードはこちらの永井さん制作のビデオ『旅するおりん』を是非ご覧ください。2011年3月11日午前中に岩手県大槌町から永井さんの元へ届いたおりんです。

私はこの演奏会の帰り道は音を探すことで頭が一杯でした。
帰って永井さんのHPから問合せをしたのですが、かたち21の笹山さんともつながりのある知り合いが何人もいたりで翌月には高尾のアトリエを尋ねさせていただくことになったのです。アトリエも家族で作ったそうで素晴らしいのです!

そして一昨年12月にかたち塾として1回目のワークショップを開催したのですが、それがあまりに楽しく2回めもお願いしました。

ワークショップはちょっと・・という方は演奏だけでもぜひお聴きいただきたいと思います。私は3回ほど演奏を聴きましたが、毎回心洗われます。

永井さんは「画家が絵の具で絵を描くように、私は音を使って空間に音の絵を描いています。音楽のアイデアはいつも様々な素材や空間との出会いから生まれます。木、金属、石、土、水などの自然物や様々な素材の中にはとても豊かで未知の響きがあって、それを丁寧に聴くことを大切にしています。」とおっしゃられています。
素材や空間との出会いから生まれる――、紬織りにも同じことが言えますが無限の広がりがあります。

身近なモノに摩擦、振動が加わると発する音に耳を傾けてみませんか?
いい音、響きのある音、優しい音、力強い音、面白い音、未知の音、探してみましょう。
またとない機会ですので是非お出かけ下さい。
詳細、お申込みはかたち21のブログをご覧ください。


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新春の紬の装い

2017年01月05日 | 着姿・作品
初春のお喜びを申し上げます。
今年もよろしくお願い致します。

東京は天気に恵まれ穏やかなお正月三が日でした。
日常とは違うのんびりとした時間を過ごさせてもらいました。





さて、昨年末のブログでも触れましたが、今年は着物を着ることの精度を高めたいと思い、着物の寸法、着方、取り合わせもチェックしようと思います。
お正月の外出の際に早速自作の紬で出掛けました。

今まで自分の着ることに関しては二の次三の次のところがありましたが、残りの人生のことを考えますと、そろそろあわてなければ・・(^^ゞ
また、そのことがいろいろな意味で創作の上にも重要だと思うからです。

画像は桜染のすくい織り着物ですが、この紬は帯の取り合わせ次第でドレッシーな装いにもなります。紬といっても様々です。現代感覚に合う、いろいろな感じの紬をこれからも創っていきたいと思います。 画像詳細はこちらで。

何着かある紬の寸法も様々であったことを確認しました。
採寸からしてもらえば大丈夫とも言えなくて、仕立て屋さんや呉服屋さんの考え方も様々です。自分の中でどの寸法がベストなのかを自分で確認することが大事なのですね。

画像の着物は身丈が短めですが、案外おはしょりがすぐ決まり、着やすいです。
身長と身丈を同寸にする方が多いと思いますが、それよりも1寸短いです。
腰紐は腰骨のすぐ上で締めています。
もっと帯を下に締める場合は身丈ももう少しあったほうが良いかもしれませんが、着方と寸法はリンクするものですので、おまかせで仕立ててきた初心者の方は、着やすい寸法を着方とセットで考えて見直すのが良いと思います。

一般には今の時代はおまかせで仕立てますと大きめになりがちです。
身幅や抱幅も大きすぎると着にくかったり、着付けに余分な部分の処理などをしなければならず、時間もかかってしまいます。


この藍の着物の前後の抱幅は抱き詰め(裾巾より身八つ口にかけ狭くする)ではなくなぜか通しになっていて、胸のあたりのダブつきが大きいです。
ある仕立て屋さんは身体の寸法から割り出す場合は腰幅と胸囲の差をみて抱き巾を詰めるか通しにするかを決めますということでしたが、この辺も衿の合わせ方もありますし身体のサイズから判断するのも難しいところですね。

工房でも紬などの洒落着の着物、帯の仕立てを受けておりますので、お手持ちの寸法の細かなご相談事も承りますのでお問い合わせ下さい。

展示に関しましては今年は5月に「紬の会」を予定していますが、夏以降は展示会は控えめに、糸染めの仕事に特に力を入れ色糸の在庫を増やしたいと思っています。私はたくさんの糸の中からデザインを決めていくやり方ですので、染められた豊富な糸がなければ始まりません。展示会続きで染の時間がとれず、量的にも色数的にも少なくなってきました。
植物の時期を見ながら本当に紬の着物として深い好い色とは・・を見極めながらじっくり染めたいと思ってます。時間をかけ醸成させることも大事な仕事です。

今年も創ること、着ることを総合的に高めるとともに、未来へ伝えることもしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。




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