中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

「紬+帯揚百彩」展ー明日17時まで③

2019年03月08日 | 展示会


「中野みどりの紬+帯揚百彩」ー草木の色を取合せてー、無事終了しました。
生の草木の色の美しさの一端を多くの方にご覧いただきました。うっとり眺めては「何とも言えない色」という言葉を多くの方が発せられていました。
ご来場下さいました皆さまありがとうございました! 3/9記


こまもの玖さんでの「中野みどりの紬+帯揚百彩」展、初日は紬のトーク&取合せワークショップを行いました。
定員オーバーとなりましたが、なんとか1時間半きっちりでプログラムをこなしました。

曇り空の中でしたが、みなさんとても感動してくださったようで、終わってから感想なども頂きました。
短い時間でしたが、紬、染めの大事なことをコンパクトにお話させていただきました。
質問などもいただいたり、熱心に聴いて頂き、盛り上がりの最高潮に達した取合せワークショップは私にも発見がありとてもうれしく思いました。玖さんの豊富な帯締めがあればこそだったと思います。



お客様のお手持ちの草木染め紬が、なかなか出番がないということで、帯合わせのご相談もお受けしました。
今まではグレー系や寒色系を好まれていたとのことですが、今回美しいピンク系の花織帯をお気に召していただき、小物合わせも玖さんと一緒に決めさせていただきました。※画像掲載はご許可を頂いております。

この着物と帯から新たな発見や気付きが生まれてくるような予感がいたします。


帯揚げを含め、作品はすべて一点物です。ブルー系もこれからの季節は必須アイテムですね。あと、暖色の中で使うとアクセントカラーになり効果的な場合もあります。

帯揚は綸子系などがたくさん出ておりますが、まだ縮緬や絽縮緬などはありますので、お早めにお出かけ頂きたいと思います。どの色も不思議な魅力をたたえてくれています。

合わせたい着物や帯などお持ちいただくなり、着物に合わせて帯をお探しの方、帯に合わせて着物をお探しの方も合うものがあるかわかりませんが、何かハギレなどをお持ちいただければお探しのお手伝いもさせて頂きます。


また、玖さんの方で、私の紬に合う長襦袢や八掛けも用意してくださってます。ちらっとしか見えないのでこんな可愛らしいのもいいですね。裏勝りの面白さ。


帯締めも素敵なものがあります。セレクトさせて頂き展示しました。ワークショップ参加者のお一人がこの帯締めを使い、雛飾りのお供えの菱餅に見立てた取合せも素敵でした。

最終日は晴れの見込みですので、日差しの中で生き生きした自然な深い色を御覧いただきたいと思います。淡い色のものにも奥行きがあります。微妙な色をご覧ください。

明日9日(土)午後5時までです。私は13時半頃から出ております。
お待ちしております。





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中野みどり「紬+帯揚げ100彩」展-草木染め紬ショール②

2019年03月01日 | 展示会


ショールは櫻工房オンラインショップに公開しました。

玖さんでの展示の準備に追われています。
ギリギリセーフでショールの湯通し仕上げを済ませました。
春向けの明るい色目のものも織りました。

早速アシスタントの肩に掛け、写真を撮りました。夕方になってしまい、色がイマイチなのですが、それでもなんとか感じはわかって頂けると思います。
アシンメトリーなよこのラインの間隔に動きが生まれていい感じです!(*´∀`)


梨染のグレーの平織りの中に、バーガンディーと卵色の細い綾織段を入れました。


こちらは柔らかな桜染めのはちみつベージュで平織りを、ピンクベージュで斜子織りの大きな段です。
斜子織りはドレープがきれいに出ます。


斜子の部分はモッコク染めの上品な色です。フワッと優しい色で肌の色がきれいに見えます。

どちらも羽織の上でも、シャツやジャケットにも合わせやすい無地感覚のものです。
もちろん秋冬にもタテ四つ折りに畳んで首に巻きつけてもいいです。
春先もカーディガンやジャケット代わりにお使いいただけます。

立体感のある手紡ぎ糸、節糸で織ってますので、薄いようで体温を溜めてくれて温かいです。
正直、この一点物ショールは糸もたくさん使いますし、合わせ糸を作るのも手間がかかりますし、、また節糸を織るのは毛羽との戦いです。
八万円台の価格もかなりの出血大サービス価格です。(^^ゞ

でも着尺とは違う自由さや楽しさもあってやめられません。。

ただ、力のある節糸の太目のものはもう作られなくなっていて、手持ちの糸もあと僅かになってきてます。
ツルッとした糸や、ただ太いだけの棒のような糸は使う気になれません。。。
糸がなくなれば終わりになる貴重なショールです。草木の生木の色は肌映りもよく、使うほどに、洗うほどに柔らかくなるので惜しげなくお使いいただきたいと思います。広幅(51~52cm)ですが、おしゃれな!男性にもお使いいただけます。(*^^*)

95年からショールは手掛け始めて、数えてみたらなんと140枚も織っていました。
すべて一点物で同じものはありません。

着尺や帯の合間に少しづつ織っていただけですが、沢山の方にお使いいただけたおかげです。2枚、3枚とお求めくださった方もあります。ありがとうございます!末永くお使いいただければ嬉しいです。

こまもの玖さんで紬のショールもご覧ください。

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中野みどり「紬+帯揚げ100彩」展-草木の色を取り合わせて

3月6日(水)~9日(土)

時間:12時―19時(最終日17時まで)
於:こまもの玖

※3月6日トーク&ワークショップ(13時ー15時30分)はクローズドイベントです。(キャンセル待ち)

詳細はこちら。 






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中野みどり「紬+帯揚げ百彩」-草木の色を取り合わせて

2019年02月22日 | 展示会


3月6日(水)~9日(土)まで南青山のこまもの玖さんで着物、帯、帯揚げ、帯締めなどを取合せた展示をさせていただきます。

時間:12時―19時 (最終日17時まで)

※初日トーク&取り合わせワークショップの時間、14:00~15:30はクローズします。
ご来店は12:00~14:00/15:30~19:00にお願いいたします。
詳細はこちらから。
            
会場のこまもの玖さんはマンションの1階の一室にあり、上質な和装小物を多数取り扱うお店です。
店主の個性を押し付けるような店ではなく、幅のある品揃えの中から、それぞれの方に合うものを選ぶことができるお店だと思います。
店は夜は19時までですが、草木染めの色の品選びに外光は欠かせません。自然光の入る空間ですのでできれば日差しのあるうちに是非ご覧頂きたいと思います。

今回は会期の前に、私の帯や着尺に合うトーンの帯締めを新たに仕入れてくださるということですので、取合せも楽しみです!
たくさんありすぎて迷われる、、という方もあるかと思いますので、私の作品と特に馴染む感じのものを少しセレクトさせて頂き作品のそばに取合せた展示コーナーも設けたいと思います。

帯揚げもほぼ百枚、百色、百彩お持ちします。
草木の色の表情を見詰めていただきたく思います。
多くの画家やアーティストは色を自然を凝視することで制作に取り組みました。
自然物が持つ現象、移ろいを見詰め、普遍性のある作品を目指しました。

私達の身体が神秘の自然物であるように自然と向き合って仕事をしてきました。
微かな色の違いに驚きもし、もがき苦しむこともありました。
でも道を理をはずしさえしなければ、恵みとなって私達に喜びをもたらせてくれます。
そんな思いも込めこの度の展観とさせていただきます。共に分かち合わせていただければと思います。

紬のトークと取合せワークショップはご案内する前に玖さんの店頭のお客様関係でいっぱいになってしまいましたが、私は6日、9日には在店しておりますし、もしご要望があればそれ以外の日でも伺うこともできますので私の方でも玖さんの方へでもご連絡下さい。

工房では、着尺、帯、春向けショールの制作がまだ続いております。老骨に鞭打ってます! \^^; 

この展示に関してのブログはあと1回またできるかと思います。。是非ご来場下さい。



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「中野みどり展」終了しました!

2018年11月29日 | 展示会
 梅染刺子織絣着物(ワッツにて)

秋の光から木々が葉を落とし、窓の外は冬の光に変わり始めました。
「中野みどり展」無事終了しました。
ご来場くださいましたみなさまありがとうございました。

新作を中心に展示いたしました。
今回の会場はコンクリートの打ち放しの壁に金属製の床、什器、北側窓からの採光という今までにはなかった展示となりました。
ワッツさんは15~6年前、知り合いの金属造形作家の展示を見に行き知った場所です。窓の外にはマテバシイの木が植えられて都心にありながら落ち着いた空間です。

こういう空間に私の紬もいいのでは、、と以前から思っていましたが、この度ようやく実現いたしました。
金属や石と布、異なる素材の空間との取合せも意識した展示となりました。



ギャラリートークではワッツの山本さんが進行役になって話を進めて下さり、拙著、作品集「樹の滴」を読んでの感想も含め、私の仕事の根本に触れるようなとてもいい質問もしていただきました。織物との出会いから、修業時代のこと、百反織ることの意味、自然との関わり、糸や色のことなどポイントをある程度話せたように思います。
内容盛りだくさんの中で、なにしろきちっと1時間でコーディネートしてくださったのが凄いです。
オーナーの川崎さんからも「わかりやすかった、学ばせてもらいました、みなさん満足されたと思います」とおっしゃっていただきました。

みなさん糸の奥から放たれる色にとても興味を持たれ、今までの草木染めのイメージとは違うという声もありました。
色は氾濫しているけれど、こんなに深く引き込まれる色は少ないように思います。
草木染ならいいと言うつもりはありませんが、いい色を引き出せるなら身にまとっていきたいと思います。
堅牢度などに関しての質問もあり熱心に聴いてくださいました。

いろいろな立場、年齢の方にお聴きいただきましたが、それぞれのお立場で布や着物、自然な色などについて感じ、考えられたのではないかと思います。考える一助にして頂ければ幸いです。

草木染めの色は画像では伝えられない色で、私は作品写真をネットに上げるのは最小限にしています。
紬糸の力にせよ、植物の色にせよ、実作でしか本当の美しさ、力は感じてもらえないと思うからです。
ただ、会場に今回も拙作の紬を着てお越しくださる方が何人か有り、その着姿を撮らせていただきました。手元を離れた着物や帯が、それぞれの方の着こなし、取合せを拝見できるのも楽しみです。
その中の一部の方ですが、少しずつHPの「着姿」にアップしていきますので時々チェックしてください。
自然物を纏う心地よさが表情によく表れていました(残念ながらお顔は載せてませんが、、)。



ここでは私の取合せです。お馴染みの藍の小格子に洒落袋の草木染め染帯(山帰来)です。
葡萄色の帯締めで深まる秋を演出してみました。(*^_^*)

一人でも多くの方に自然物が持っている力や、季節の移ろいの妙味に気付き、楽しみ、着物として身につけていただけることを願っています。
それは自然やモノを慈しむことでもあります。

工房では着物、帯作品、ショール、草木で染めた帯揚げを随時ご覧いただけるよう準備しております。お手持ちの着物や帯に、小物を合わせるお手伝いもさせていただきます。

ご予約時に、ご覧になりたいものを大まかにでもお書き添えください。
工房営業時間は月曜日~土曜日の9時ー18時です。
何日間かご都合の良い日時をお書き添えの上、HPからご予約ください。
日曜日も対応可能な場合もあります。





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中野みどり展お知らせ(3)ー紬織り出袱紗

2018年11月16日 | 展示会









草木染め紬出袱紗「紫の中庭」

着物や帯の柄を決めるために本体に1~4尺ぐらいの経糸を加え用意します。
細かな経縞や、無地系の崩し縞などは余分はあまりなくてもいいのですが、織りながら経糸との兼ね合いを見ながら織る必要がある大格子、間隔の大きな緯段などの時には試し織りで3~4尺はいつの間にか織り進んでしまうこともあります。

ただ、この仕事で食べていくにはいかに集中し、早くたくさんの仕事をこなせるかが大事です。
もちろん手間暇は惜しみませんが、無駄に織り付け(織柄を決める)を長く取り、いくらでも時間をかければいいというものではありません。
限られた時間の中だからこそ神経を集中させ緊張感を持って機に向かい、経糸と緯糸の織り色を見極め、質感やデザインなどを決めていかれるのだと思います。

そのまだきちんと着物や帯の柄になっていない所で、出袱紗や小袱紗を作ることがあります。
袱紗用に織ったものや着物の余り布にはない思いがけない面白さが出てくることがあります。
袱紗は拝見に値するような布でなければなりません。

今まで300反以上は着物や帯を織ってきましたが、小袱紗(表千家では使いませんが)は1尺足らずで作れますので、たくさん縫って個展などで販売してきましたが、出袱紗がとれることは少なく十数点しか作ってないと思います。

上の写真の袱紗は10年ほど前に織った着尺の織り付け(試織)部分を使ったものです。ずっと温めていましたが、昨年袱紗に縫いました。

抽象画を観るような面白さを感じました。
あとになって何処かで見たことがある絵のような気がして、モランディの絵の色調にも似ているように思いました。
茜や紫根の紫、桜の茶、白茶がタテ・ヨコに重なり合い醸し出す色合いがなんとも言えない華やぎと落ち着きを併せ持っているように思います。
展示会でお客様のハートを射止めたようで、ご覧になるやいなや即決でした。

出袱紗は濃茶点前のときに茶碗と一緒に添えて出されます。
名物裂や更紗などの古布が使われることもあります。
お茶をいただく時には貴重な布を汚してはいけないので、自分の使い袱紗を使うことも多いと思いますが、飲み終わってからの拝見では茶碗と共に袱紗も拝見します。

八つ畳みで置かれた袱紗を左掌に載せ、開き、四つ折りの状態で上から1枚ずつめくるように拝見します。
総柄ではないので、めくるたびに違う景色が表れます。
長くお茶を嗜まれてきたお客様からは「表情豊かで見飽きないです」との言葉をいただきました。

袱紗は茶席だけでなく、小さなオブジェや香合を置いたり、大事なものを飾る時に下に敷いて愉しむこともできます。
コレクションとしてお求めいただくこともあります。

現在の出袱紗の在庫は2点です。レア物です。^^☆彡
詳細はSHOPをご覧下さい。 

19日からの個展でご覧いただけます。

オンラインショップは個展開催のため、明日17日から25日まで発送は休ませていただきます。

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日時:2018年11月19日(月) – 24日(土)

会場:ギャルリーワッツ(港区南青山5-4-44 ラポール南青山 103号) 
出品:着尺 帯 半幅帯 角帯 紬ショール 草木染帯揚 帯締 袱紗他

【ギャラリートーク】
日時:11月21日 14:30-15:30  ※要予約

糸や植物の色、紬についての話、取合せの愉しみなどについてお話します。
ご予約はHPからメールにて受付ています。
お名前、人数、ご連絡先を明記下さい。

※定員に達し締め切りました。


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中野みどり展お知らせ(2)ー草木染め帯揚げ

2018年11月11日 | 展示会

上の茶はシイ、ヤマモモ、アセンの重ね染で下3点はサクラ。美味しそうな色です。(^q^)


梨、カキ、ヤマモモなどで染めた縮緬帯揚げ。下3点はシボの細かい縮緬です。落ち着いた大人の深い色です。うっとりです。(*´∀`*)

紬のきものは帯や小物を替えることで、季節や着ていく場、目的など様々に変化させられます。
今展では秋から春先に向けてお使いいただけるよう、帯揚げもたくさん染めています。
植物だけで染め重ねしたものが中心ですが、アクセントカラーにもなる草木と化学併用の紫系、ブルー系などもあります。

庭木の枝をチップにするところから始め、煮出し、染め、干す、媒染を何度か繰り返します。
手間はかかりますが、染め、干すを繰り返しながら止め際を部屋の中に数日かけ、納得のいくところでやめます。
本当にいい色に上がりました。渾身の一点物帯揚げです!(自慢にもなりませんが、、^^;)
草木染めの着物や帯には草木染めがよく合います。

生地も縮緬だけでなく単衣にも合わせられるフラットなタイプ、紋織もあります。
重目の縮緬は秋冬向けですが、冬場はやはり存在感があっていいですね。
ちょっとした演出にもなります。色と生地感も大事な取合せです。

帯揚げは脇役と思われがちですが、よく目立ちますので気は抜けない大事なアイテムです。
お手持ちの着物や帯にも合わせて是非ご覧ください。(13,000円~)

ギャラリートークもまだ受け付けていますのでご予約の上お越しください。
着物や紬は未知の世界とおっしゃるギャラリースタッフの方にも話に加わってもらいますので、楽しくわかりやすくお話します!(^o^)


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日時:2018年11月19日(月) – 24日(土)

会場:ギャルリーワッツ(港区南青山5-4-44 ラポール南青山 103号) 
出品:着尺 帯 半幅帯 角帯 紬ショール 草木染帯揚 帯締 袱紗他

【ギャラリートーク】
日時:11月21日 14:30-15:30  ※要予約

糸や植物の色、紬についての話、取合せの愉しみなどについてお話します。
ご予約はHPからメールにて受付ています。
お名前、人数、ご連絡先を明記下さい。

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中野みどり展のお知らせ

2018年10月24日 | 展示会


来月19日から24日まで、南青山のギャルリーワッツにて個展を開催いたします。

画像はDM用に撮影したたものです。

着物は古い芭蕉布の小布から着想を得て、紬用にアレンジして織ってみました。
芭蕉布の透け感の代わりに糸味のある力強い糸を使った紬着物になりました。


画像では帯の色がイマイチ再現されていませんが、モッコク染の淡いピンクですが、匂い立つ大人のピンクに仕上がりました。
花織ですが、節糸を使っていますので、ただきれいなだけではない趣があります。
ピンクと薄グレーの花が浮かび上がっています。
実作をぜひご覧頂きたいと思います。

現在も追い込み中で、会期ギリギリまで制作が続きます。
また近くなりましたら詳細をお知らせいたします。

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日時:2018年11月19日(月) – 24日(土)

会場:ギャルリーワッツ(港区南青山5-4-44 ラポール南青山 103号) 

出品:着尺 帯 半幅帯 角帯 紬ショール 草木染帯揚 帯締 額装品他

【ギャラリートーク】

日時:11月21日 14:30-15:30  ※要予約

糸や植物の色、紬についての話、取合せの愉しみ方などについてお話します。
ご予約はHPからメールにて受付ています。
お名前、人数、ご連絡先を明記下さい。

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「中野みどり紬織展ー早春の光の中で」終了しました

2016年03月04日 | 展示会
白樫、紫根、茜、藍、玉ねぎなどで染めた格子の着物

東慶寺ギャラリーでの個展が無事に終了いたしました。
ご来場くださいました皆様ありがとうございました。

今回は富山、岐阜、他にも遠くからわざわざ北鎌倉までお越し下さった方もありました。
また梅見の一般観光客の方も多かったのですが、ご当地、鎌倉市在住の方も多かったです。

みなさん入って来られると多くの方が「きれいだねぇ‥きれいだねぇ‥」「わ~きれい!わ~きれい!」とリピートしてつぶやかれ、目を輝かせます。中には涙を流される方もありました。
今見てきた梅やマンサク、フクジュソウの美しさと何ら変わりないものとしてご覧いただいているように思いました。私もギャラリーの窓から見える木々や花の色素を紬糸に移していると思っています。


ギャラリートークもワークショップも最後にみなさんから感想なども戴いたのですが、「勉強になった」「楽しかった」「有意義でした」ということでした。

きものは好きでたくさん着てきたけれど、素材についてなどはあまり知らなかったという方も今後は布をよく見ていきたいという趣旨の発言もありました。
繭からの糸繰りでは「波動を感じる」という発言もありました。
あのお蚕さんの小さな繭玉は小宇宙だと私も思っています。

限られた時間で十分な説明も出来ませんでしたが、ワークショップは自分でよく観察したり、触れたり、考えたり、何かは掴んでいただいたと思います。みなさん真剣に取り組んでいただきました。さらに詳しく学びたい方は4月からの「紬きもの塾’16」へご参加ください。

もしも自分が着るならいつ、どんな状況や思いで取り合わせるか…の取り合わせワークショップ中。


以前織ったすくい織の丸文様の帯の試し織りの部分を額装にしたもの。
今回も着物や帯、ショール、帯揚げ、額装、卓布などご自分のものとしてお決め下さる方もたくさんありましたが、こちらも皆さん真剣な表情で選ばれていました。
また6月に出産を控えた若い方が着物を決めて下さったのですが、次の世代にもつないでいく意思を感じました。この紬のような健康で丈夫な赤ちゃんを!と祈らずにおれません。
そして高年齢の方も多かったのですが、ショールを選ばれ「この歳でもきれいな物は買うわよ~。元気になれるから」と。生きる力は老いも若きも一緒ですね。
それぞれの方が自分にふさわしい物を帯揚げ一つでもしっかり見極められているのが印象的でした。

「もの買って來る。自分買って來る。」―― 『いのちの窓』河井寛次郎


綾織りのショールをしてお出かけ下さったお客様と一緒に。地厚ですが総綾織りですのでドレープもきれいに出ています。

お客様が重なる時間帯が多く、作品写真や着姿の写真がほとんど撮れませんでした。
私も毎日紬の着物でしたが、写真に納められませんでした。
あと、会場の自然光が美しく、写真にしても色や立ち上る「気」の再現は難しく、自然な光の中で見ているだけで十分でした。今この時が、この場が大事なのだという気持ちでした。

以前、私の指導の下で自分用の紬を織った方が、その紬に節糸使いの「羊歯文刺繍入り帯」を取り合わせて締めてきてくださいました。
拙著、作品集『樹の滴』に掲載されているものです。


さて、今後は単衣向けの紬や八寸、半幅帯を中心にした「紬の会」を5~6月に予定しています。
また「紬きもの塾’16」の申し込み受け付けは3月24日からになります。
後日、詳細はブログにてお知らせします。日程はこちら



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中野みどり紬織展 ー 早春の光の中で

2016年02月04日 | 展示会
早春の北鎌倉にて中野みどり紬織展を開催いたします。
春の陽光のもと輝く布をどうぞご覧下さい。

楊梅染絣着物「野辺の垣」、一位染帯「山笑う」

<会期>
2016年2月24日(水)〜3月2日(水) 会期中無休 10時〜16時(3月1日(火)のみ17時まで)
<会場>
東慶寺ギャラリー&ショップ (北鎌倉)
※ アクセスはこちら
境内の詳細ははこちら

<出品品目>
着物、帯、角帯、ショール、袱紗、裂織卓布、帯揚げ他

<ギャラリートーク>
「中野みどりのミニ紬塾『染め、織り、着る』」

 紬の素材、制作から、着こなしまで、その魅力について語ります。
 また、繭から1本の糸を繰り出したり、真綿から糸をつむぐ体験もございます。

日時:2月27日(土)11時〜13時
会場:東慶寺書院(入山料200円別途)
会費:4,000円(消費税込)※ 昼食付 いなり弁当(光泉)+汁物(東慶寺)
定員:10名
要予約 東慶寺ギャラリー&ショップ(TEL:0467-50-0460)までお申込み下さい
松岡山東慶寺HPはこちら


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「美しい布を織る‘15」展が終了しました

2015年05月31日 | 展示会
三年前に上梓しました作品集『樹の滴――染め、織り、着る』の出版記念をかねた個展「美しい布を織る‘15」がお陰さまで無事終了しました。
お忙しい中ご都合をつけてご来場くださいました皆様、関係者の方々ありがとうございました。


たくさんの方と作品や着物、自然について話をすることができました。
作品集を読んで内容に共感して下さりお越しくださった方も何人かいらっしゃいました。
実作を当てていただいたり光にかざして見ていただきました。



観る方の鑑賞力やコメントも私には大変参考になりました。

その中で「静かだけれど力強い」という画廊経営の方の言葉が特に端的に捉えられていて印象に残りました。そういう織物をこれからも織っていきます。

また着物や帯を織る時の最初の織り出し部分を使って仕立てた袱紗やミニ額装などもしっかりご覧いただきました。こういうものは拝見に値する内容がなければなりませんが好評をいただきほっとしました。


林まさみつさんの竹かごバッグも丁寧な作りで着物の時に使ってもこれなら生地を痛めたりしないと大変好評でした。私も使わせてもらいます。今後の展示会の予定などは林さんのブログをご覧下さい。
 

連日夏日、真夏日となった5月下旬でしたが三枚の自作の紬の単衣に帯を毎日替えて8日間を過ごしました。
蒸し暑い時こそ単衣の真綿系紬の真価は発揮されるのですが、それでも少しでも涼しく着るひと工夫についてなどは後日アップします。

着物や帯などをお求めくださった方には私たちのこれからの糧もいただきました。
心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

若い織り手の育成とともに、私自身もやりたい仕事がまだまだありますのでこの道を切り拓くべく精進してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

大塚文庫の庭先にて
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作品集『樹の滴――染め、織り、着る』出版記念「美し布を織る’15」展お知らせ②

2015年05月16日 | 展示会


  編み方: 左/三本飛び縦網代と三本飛び横網代の構成  右/二本飛び透かし網代

個展のサブコーナーに出品していただきます竹かごバッグ(林まさみつ作)をご紹介します。

五月晴れの午後に別府から竹かごバッグが大きなダンボール箱で届きました。
軽いんですけどパッキングがしっかりでした。^^
作品に対しての慈しみも伝わってきました。

バッグになるまで何工程も経て私たちのもとへ届く。
丁寧な美しい仕事です。

単衣や上質の夏着物にいかがでしょうか?

価格帯は8万~12万円ぐらいです。
巾着袋はリネン、または麻混レーヨンです。
裏地は綿です。

紐は薄グレーや白汚しなどの紐に替えても涼しげになるかもしれませんね。
一見小さめのこのバッグも巾着袋がありますのでかなりの収納力があります。
使い勝手もよさそうです。また、長く使えそうです。


気取らない作風ですのでカジュアルな服にも合いますね。
このバッグのヒゴは炭化竹(高温高圧の釜で蒸し焼きにした竹)、漆仕上げです。
上の写真の左のヒゴは草木染、漆仕上げです。


D型のハンドルは竹の小さな釘で緩まないよう固定されています。


底の角は籐で補強され、そこには「力竹」が取り付けられ、底の部分を保護しています。

実際に手にとってご覧下さい。

かたち21の笹山さんのブログもご覧下さい。




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「美しい布を織る‘15」展のお知らせ①

2015年05月10日 | 展示会
――作品集『樹の滴――染め、織り、着る』出版を記念して――
{美しい布を織る‘15}展のお知らせです。


5月23日(土)~30日(土)まで目黒区自由が丘の大塚文庫で個展を開催いたします。
詳細、地図などはこちらをご覧下さい。

作品集『樹の滴』にも掲載されている作品も数点展示いたします。
旧作、新作合わせてご覧いただきたいと思います。

タイトル「美しい布を織る」は美しい布を織りたいという気持ちを込めています。

自然の素材の美しさ、特性を活かしながら人の叡智、技、感覚、時代性を加味していく。
人が身にまとって更に美しく、人のいのちを包み内面をも照らすことができる布。

人との関わりの中に生まれてくる、そんな「美しい布」を織りたいと思ってきました。
優しく自然体で、堅牢な布。
とても難しいことですが・・・。

さて、DMの表紙に使いました写真の作品はまだ機の上です。
あと1丈(約3.8m)残っています。

山桜で染めたピンク味のベージュ地です。

以前、カメラマンの立木三朗さんが「美しいキモノ」の取材でいらした折におっしゃられていましたが、草木染のピンク系の着物を撮影されて「この系統の色は写真に撮るのが一番難しい」とのことでした。

確かに今回のDM印刷も色校正してもうまくいかず、、すごいグレーになってしまいました。(>_<);
自然光で毎日見ていても時間帯などの光線の関係でかなり違った色に見えます。

柄は一見何気ないのですが、手結い絣が5寸ほどの間隔で入っているだけなのですが、経糸の中の絣糸のくくり際を見定め、少しずつ糸を引きずらしながら織るのに糸を凝視しなければならす、目と首がかなり辛いです。

手結絣は織り手の技と感覚がモロにでてしまいます。
でも模様が織りだされていく時の喜びは格別のものがあります。

40年前に訪れた吉野山の山桜の美しい光景を思い起こしながら織っています。

ぜひ実作をご覧いただきたいと思います。

またサブコーナーには竹かごバッグ(林まさみつ作)もこの季節にふさわしいものですので展示いたします。
後日、詳細をご紹介させていただきます。





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「宗廣力三生誕百年記念展」シルクラブにて

2014年03月30日 | 展示会
終了しました。ご来場くださいました方、関係者の皆様ありがとうございました。

今日はあいにくの雨で風も強かったのですが、それでもシルクラブへお運びいただいた皆様ありがとうございました。
何人か私の知り合いや、以前の展示でお目にかかったことのある方もいらしてくださってました。



会場へ入った正面に宗廣先生の仮仕立ての着物が1点、額装が4点展示されています。



60畳ほどの1階展示場の右奥に2点先生の作品があります。
そして地階に絣の額装品が多数展示されています。
こちらを先にご覧になって門下生の作品をご覧頂くのが良いかと思います。

師と門下生がどのように関わり、どのように制作を続けているかはそれぞれです。
私の作品をたくさん見てくれている人が来たのですが、私の作品のルーツがよくわかった。
けれどそのままを踏襲しているのではないのだということも、見たことのなかった宗廣作品を間近で見てよくわかったと言ってくれました。嬉しいことです。
先生との最初の出会い、受け入れ、そしてそこから自分の世界へ飛んでいこうと一生懸命はばたいていた時代を懐かしく思い出しました。

これからの終盤の制作では、自分も気づき得ない未知の自分に出会えたらいいなぁと思います。

しかし、、、宗廣先生の夫人の波緒先生が、今日着ていた卒業制作の井桁絣の着物を見て「中野さんて最初から全くぶれないのね」と(半ばあきれて)言われてしまいました。
20代のそのまんまで行くしかないのかな・・・?^^;


下ろしたての雨下駄(日和)を履いて出かけました。
鼻緒は雨用の牛革です。爪皮は薄い藤色。前のアーチ型のところはたまご色です。

雨コートは亡き父の大島を仕立て替えました。(西武新宿線車内で撮影)

展示は4月3日(木)までです。
※ちなみに展示品の価格は消費税5%の税込み表示ですが、
4月3日までの会期はそのままの価格ということです。







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紬織・人間国宝 宗廣力三生誕百年記念展

2014年03月21日 | 展示会



紬織・人間国宝 宗廣力三生誕百年記念展が3月28日(金)~4月3日(木)
午前11時~午後6時まで、東京都中野区のシルクラブにて開催されます。
当日は2階にカフェも併設されるようです。

記念展では宗廣先生の作品をはじめとして、参集した26名の門下生の作品も展示、販売されます。
立場や制作の姿勢は様々ですが、若手からベテランまで100点以上になります。

私も着尺、帯、ショール合わせて10点ほど出品します。

宗廣先生の作品は、紬糸という素材を生かした絣のデザインで、
シンプルですが奥行があり、着る人を引き立てるようになっています。
是非ご覧いただきたいと思います。

先生の教え、思い出と共に、修業時代の苦しさや、若かった自分の未熟さも苦い思い出として蘇ってきます。
でも勤めを辞めて入った道ですので、必死で仕事と、自分と向き合っていました。

研究生がどんどん織ったものが流通できた最後の時代だったのかもしれません。
当時、50反近くを一気に織らせていただき、力を付けさせてもらえたおかげで、今の私があります。

この教えをプロとして次世代になんとか繋ぎたいのですが、着物を着る人がいなければかないません。

風合いの良い、堅牢な紬がたくさん並びますので、お気に入りを見つけて着て頂きたいと思います。


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中野みどり紬の会ーー作品集『樹の滴ー染め、織り、着る』出版を記念して

2014年02月11日 | 展示会




3月1日(土)から4日(火)まで名古屋市の岳見町ぎゃらりぃにて、きものギャラリー睦月さんの主催で私の個展を開催していただくことになりました。

素敵なDMもお作りいただきました。ありがとうございます。
写真は私の紬に仁平幸春さんの染帯を合わせてあります。

DMにも作品集『樹の滴ーー染め、織り、着る』の紹介もしていただいてますが、作品集の中からと最新作を出品いたします。

また、初日(1日)の午後2時から1時間ほどミニ紬塾を開きます。

原初的な紬の話と産地の紬、私の紬などについて簡単に説明します。
また紬糸について、草木の染について、織りの風合い、堅牢性についての話。
そして最後に、着物は着るもの。上記の話を踏まえて着物を羽織っていただき、感触や、身体にまとった時に現れてくる色合いや質感を実際に体感していただきたいと思います。

作品集でも、「創ることと使うこと(着ること)」は分けることではなく、
連動していることをお伝えしたかったのです。

大事な話をコンパクトにまとめますのでお聞き逃しのないように。

まだ紬を着たことのない方から、よくお召の方まで、どなたでもご参加ください。

お問い合わせご予約はきものギャラリー睦月さんまで。
下記メール、またはお電話で。
yokoyama#mutsuki-kimono.jp (#を@に変えて下さい)

出品点数は着物、帯合わせて約20点。  
小物としてはショール、袱紗、帯揚げ、作品集『樹の滴』。

私は1日、2日在廊しています。
ご来場をお待ちしています。




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