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東京農業大学の食と農の博物館で開催されている、「女わざの会」の展示のお知らせです。
特別展「女わざと自然とのかかわり」―農を支えた東北の布たち―
「食と農」の博物館 1階企画展示室
~3月13日(日)まで。詳細はリンク先をご覧下さい。
森田珪子さんをリーダーとした女わざの会の展示を観てきました。
とても良い展示でしたので興味のある方はお出かけください。期間も3月までです。
入場は無料です。
撮影は禁止でしたが館の方に許可をいただいて少し写真を撮らせてもらいました。
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東北地方で使われてきた古い布団側や継ぎあてのある布や足袋などを捨てられず、森田さんのところへ持ってくる方が多く、そういうものを含めたコレクションです。
以前にも女わざの会のことはブログにも書きましたが、地に足をつけた活動に学ぶことが多いです。
この展示でも、裂き、織り、継ぎ、繕い、とことん使われた布たちは、その土地で苦労しながら生き抜いた女性たちの生きた証を見るようで胸に迫るものがあります。
ただ、そこにあるのは、貧しさや、苦しみだけではなく、生き生きと布と関わる女たちの喜びや愛情も感じられるのです。
前回のブログで靴下の繕いのことを書きましたが、繕いの喜び、家族への愛情、モノを慈しむ気持ちが私の中にも、誰にでもあるのだと実感するのです。買ったほうが早いとか、安いとか、それだけで片付けられない人に備わった精神だと思います。
こういうものを過去のものとしてだけ見るのではなく、大事にしたいことがあると思いました。
それから岩手の女わざの会のメンバーを中心にして織られた古い布団側などを裂いて製作した裂き織りタペストリー(トップの写真)も展示されています。以前、岩手でも見たことがあるのですが、今回もとても興味深く拝見しました。
農大の野良着のコレクションも展示されています。
11月28日(土)には岩手から80歳を過ぎた森田さんがまたいらしてくださり「バイアスの不思議」と題して、講演もあります。
日本の手織りの小幅をバイアス状に使って袋や腰紐を縫ったのです。一度縫い方を教わったことがあります。そんな話も聞けるのではないかと思います。
私ももう一度、是非伺いたいと思っています。