中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

45週年記念展に向けて仮絵羽仕立てをしました

2021年09月16日 | 個展・展示会


長雨が続きますが、秋の草花に季節の移ろいを感じます。

ブログの更新もできずにきましたが、個展向けの最後の繋ぎ糸の着尺を織り続けています。
糸を少しずつ繋げながら、ようやく半分近くまで来ました。

正直、肩が凝り、身体がこわばってラジオ体操をしたりしているのですが、疲労が溜まっていく感じです。
さすがに毎回段柄を絵代わりのように考えるのは大変です。
でも思っていたよりいい感じで進めています。
薄グレー地のさりげなくお洒落な着物になりそうです。

さて、45周年記念展に向けてDM用の撮影にも使いますので、新作の着尺の仮仕立てを少し前にしました。
シンプルですが、大きな柄なので、柄合わせが難しく、生地を無駄なく合わせていくのに2日かかりました。

まず、裁つ前に反物を畳んだだけで柄のつながりを見ます。左身ごろの肩から胸にかけての位置が大事ですので、そこを決めつつ、背中側や右身ごろ、袖との兼ね合いを見ていきます。
畳んでは丸棒のハンガーに掛け、少し離れたところから見て確認します。
柄の合わせ方で同じ反物でもかなり違った印象になります。


裁ってからも衽の柄合わせを確認します。


仮絵羽の段階ではどなたかのサイズか決まっているわけではありませんので大きめに裁ちますが、裁つ箇所に待ち針を打ち、地の目を通してハサミを入れます。緊張する瞬間です。


衿と衽とをほぼ布幅の半分の位置でたてに真っ直ぐに裁つのですが、距離が長いので大変です。
経糸を見ながら慎重に切り離します。目の良いアシスタントに真っすぐ裁ってもらいました。

アシスタントは当初運針も全くできず、和裁の知識などもほとんどありませんでしたが、今回は裁った後は一人で全部縫ってもらいました。
もちろん要所要所、私もチェックしながら進めましたが、本縫いのように綺麗な仕上がりでした。
しかし、和裁士さんは本当に大変な仕事ですね。お客様の布を裁つなんて緊張の連続です。敬意を表します。

この着物は経絣とすくい織りを組み合わせた柄です。
昔の破れ格子のようでいて、もう少しモダンです。
地の部分も経糸の紬糸の立体感が景色となって味わいがあります。
余白を生かした着物です。
以前にも似た感じのを作りましたが、柄の間隔を少し狭めて新たに織りました。

11月3日からの個展でご覧に入れます。
10月に入りましたら詳細をHPにアップしてまいります。
インスタグラムでも最新情報をご覧ください。








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繋ぎ糸 の仕事—―『中野みどり紬織45周年記念展』に向けて

2021年08月28日 | 制作工程
残暑お見舞い申し上げます。

お盆明けからまた暑さがぶり返しております。
またコロナも大変な状況で、先行き不透明ですが、ワクチン一本槍の科学に基づかない方策、何とかしてほしいです。。(-_-;)

紬塾も10月までお休みですが、みなさまお元気でしょうか?

私は10月にはこの紬織りの道に入って45年目を迎えますが、その45周年展用の最後の着尺を織り始めたところです。
繋ぎ糸を使った、少し時間がかかりそうな仕事です。

繋ぎ糸の話をいたします。

宗廣力三先生の下での修業ののち、独立して自分の着尺、帯、ショールなどの作品を織るようになってから400点以上になります。

経糸を機に掛け、最後まで織りますが、次に掛ける新しい糸と繋ぎ、綜絖にそのまま通すために8~9寸の経て糸を残します。
また、継ぎ草と言って、経糸が切れたりしたときのために、繋ぐための糸を整経の時に少しですが、余分を取っておきます。

それらの織り捨て分の糸を使って、再び織り糸として生かしていきます(繋ぎ糸を作るために新しい糸を切って使うわけではありません)。

45年の節目にその糸を見極めながら、過去の作品を思い浮かべ、繋ぎ、また一枚の布に再生できることは意味のあることとも思います。



古い糸も入りますので、強度などの確認もしながら、また絹糸は湿気などでカビが付くこともあり、先ずは洗います。
洗われた糸たち。シャンプーしてさっぱりしました!


また箱に納めて出番待ちです。


今回は薄グレー地のよこの段に使いますが、繋ぎ糸と言っても何でも繋げばいいのではなく、生かせなければなりませんので、繋ぎのベースは藍染めの濃紺とヤマモモの白汚しをある規則性を持たせて繋ぎました。

トップの画像にあるように、その間に他の色糸を少し挿していこうと思います。系統別に繋いでいきます。

多くの色糸を使いたいとは思いますが、カラフルにしたいわけではなく、静かな景色を思い浮かべながら選んでいます。

あくまでもパッと見には何気ない着尺にしたいのです。
こっそり、密やかに花を付けてる草の花のように。

かたちの「侘び」のブログでも繋ぎ糸のショールの画像をアップしていますが、繋ぎ織りもまさに侘びの精神です。あるものを最大限に生かしながら、自分を越えた世界へ導いてくれるものです。


糸の出方は一段ごとに毎回違います。一反に50カ所の段が入ります。
無作為に入れているような、意図的に入れているような、毎回新たな気持ちで織ります。
繋ぎ目(結び目)が面白いのですが、うるさく感じるときは少し切り詰めます。

また先日の半巾帯の時のような荒行に入ってしまいました。( 一一)
前にも着尺や帯の作品で繋ぎ糸を使ったことはありますが、大変でしたのでもう二度とやらないとその時々は思ったのですが、、。
我ながらこの懲りない性分に付き合うのは大変です、、。(;^_^A

さて、展示の詳細はまだ未定なこともありますが、一応下記のような予定です。

最新作から、回顧展として、公募展に出品していたころの旧作もまじえて展示します。
また、以前にもご紹介しましたが、中野帯作品と小川郁子作の帯留めの取り合わせも是非ご覧ください。 

……………………………
会場:ギャラリーコンセプト21(東京・北青山)
期間:2021年11月3日(水・祝)~8日(月)
 
出品品目:着物(仮絵羽)、着尺、帯、ショール、草木染帯揚げ
     江戸切子帯留め、切子小品/小川郁子作

企画:かたち21








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不戦を誓う

2021年08月09日 | こぼれ話
不戦宣言そののちゆるむ単帯  宇多喜代子

今日は長崎原爆忌。
また、17年前の暑い最中に亡くなった母の命日でもあります。

そして間もなく敗戦記念日です。
76年が経ちました。死者のこと、戦争のこと、平和のこと考えたいと思います。

今日の長崎市長の魂のこもった挨拶の中で、印象に残ったのは、

「第1回締約国会議にオブザーバーとして参加し、核兵器禁止条約を育てるための道を探ってください。日本政府は、条約に記された核実験などの被害者への援助について、どの国よりも貢献できるはずです。そして、一日も早く核兵器禁止条約に署名し、批准することを求めます。」

また、広島原爆の日のニュージーランド・アーダーン首相の、メッセージも心強く思いました。
「専門家は、いかなる国家や国家の集団、国際的な組織も、核戦争の影響に備えたり、対処したりすることはできないと警告しています。」
そして「核兵器ゼロが広島と長崎の犠牲者への償いになる唯一のこと」と。

もう核の抑止力、という非現実的な考えから脱却しましょう!

全文はリンク先をご覧ください。
「核兵器ゼロが広島と長崎の犠牲者への償いになる唯一のこと」
【広島原爆の日・メッセージ全文】 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)

 
日本は唯一の被爆国です。平和のリーダーとなることが世界から尊敬される存在になります。是非来年の会議には参加してほしいです。

戦争体験の記憶がある方々も少なくなっていきます。
私も戦後生まれではありますが、戦争だけは繰り返してはいけないと学生のころから思ってきました。

ただ、私の若いころから徐々に政治の右傾化が始まり、まさかここまでと思いながら、ついには民主主義に否定的な保守政権が長く続くことになりました。
日本の防衛費(軍事費)は世界でも8番目ぐらいに位置しています。
戦争を放棄している国なのにです。。
それでいて、世界各国の男女平等の度合いをランキングした2021年の「ジェンダー・ギャップ指数」は120位。
ここに人権を軽んじる偏った思想が現れています。

彼らにとっては国民が大事なのではなく国家(自分たち権力者)が大事なのです。
お国のために戦ったり、いのちを捧げてくれるロボットのような無思考の人が大事なのです。
女性は子を産み男を支えるものであればいいのです。

憲法改正はコロナのどさくさに狙っていることも透けて見えます。
民主国家からまた独裁国家に徐々に塗り替えていくことになります。
一般国民に気付かれないように徐々にですが。

戦わないことが勝つことです。
そのためには憲法を遵守した政治が行われているか、支持政党だろうとなかろうと、国民が政治に関心を寄せ、政治家、権力者を監視していなければならないのです。

よく、コロナのことでもそうですが、批判はしてはいけないような空気があります。
そうではなく、怖いのは沈黙が加担することになっていることにさえ気づかないことです。
声を上げないと取り返しのつかないことになります。

NHKの偏向報道も極まってきましたが、テレビだけ見ていては、偏った情報しか入りません。
公的なものなら安心などということはないのです。公的機関やメディアを圧力を掛けコントロールするのは簡単なのです。

今はネットがあります。ツイッターもコントロールされることもありますが、手遅れになる前に、匿名で声を上げていきましょう。SNSも玉石混交ではありますが、情報を一番集めやすいと思います。もちろん鵜吞みにせず、自分でも調べたりして判断することが大事です。

自分からさまざまな声を聞く努力をしないと、もう若い人の未来はないかもしれません。
それぐらいひどいことになっています。
戦場に子や孫を送り出さないためにも変だと思うことは、小さな声でも上げていきましょう。

冒頭の句は私が尊敬する俳人の宇多喜代子句集『森へ』の2017年の8月に収められていました。

単帯と言えば産地のものでは博多帯でしょうか。
上等の手織り物ならゆるむこともないでしょうけれど、安直なものは見た目は良さそうでも締めればすぐわかる。この微妙な感触の違いは政治を見るときにも大事です。

帯は腰や体幹を決める大事なもの。
安心してゆるまない帯を締めて平和に普通に暮らしたいです。

私達は戦争を体験はしなかったけれど、体験者の話は聴けた最後の世代になります。
平和や自由、自然は自分たちで意識して守らなければならないもの。
小さな声でもみんなが集まれば大きな声になります。
声を上げていきましょう。
知らず知らずのうちに悪い方向へ加担しないために。


工房の桜の木では蝉がたくさん止まり、あらん限りの声で一斉に大合唱しています。
分かり辛いですが、上下にアブラゼミ2頭写ってます。
ウルサイぐらいなんですけど、、本当に時雨てます。(^-^;
でも鳴きたいだけ鳴きなさい。
自分の存在を知らせるためにいのちのかぎり。

トップの写真は鉢に植えたペンタス。
星のような形なので、花言葉は「願い事」「希望が叶う」だそうです。

コロナの収束を願いましょう!








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第3回紬塾「とことん着尽くす」  ― 着物の更生・運針

2021年07月30日 | 紬きもの塾’17~’21
いつものようにとことん着尽くすための話をしました。
前回、衣食住に関してとことん使っているものを5つ上げてくださいという宿題を出しておきましたが、それが結構難しかったようです。。(*^-^*)
そうなんです、毎回皆さん少し戸惑っている感じです。。

しかし、それぞれに工夫していることなど発表してもらいました。
5人集まればいろいろ出てきますね。。
実作をお持ちくださった方もあります。

継ぎ当ては最近のダーニングブーム?でされている方がありましたが、継ぎがワンポイントアクセントになって楽しいものになります。私も毛糸を使ってよくやります。
着古したもののリメーク、袋ものを作っている方、靴下の薄くなったところを刺繍のような継ぎ当て、食器の金継ぎなど。
お掃除関係は古着のボロや古新聞紙を使ったり、ドリップコーヒーのフィルターを生かして油物のふき取り、てんぷら油を捨てるときの吸収材に使うなど。
あと、グリーンのカーテンで遮熱、昆布や削り節の出し殻の再利用の質問もあり、お料理の話まですることになりました、、。(^^ゞ

私は2番出しまで使うので、あとは捨てていますが、1番しか使わないのを捨てるのは勿体ないので、昆布の佃煮や、おかかのふりかけなど作るといいですね。

私の場合は最初から買い物などでゴミになる、トレーに入っているものはなるべく買わないようにしたり、生活クラブのリターナブル瓶の醤油や瓶詰製品を使い、洗って返却してます。
掃除用洗剤などは何も使いません。純石鹸の固形と粉、炭酸塩、クエン酸で済ませています。食器も固形石鹸一つです。

洗濯も汗など皮脂汚れのみなら、すすぎの楽な炭酸塩はとてもおすすめです!
着物のことを考えれば、服は少し着ただけで洗われ過ぎていると思います。
衣服の化繊やキッチンマット、バスマットなどの化繊からも出るマイクロプラスチックの問題は深刻で、海の生物を苦しめ、また魚を食べる人間にもはね返ってきます。一人一人が深刻に受け止めるべきです。

最初から持ち込まないリデュースがまず大事で、あとは繰り返しなるべく長く使う再利用のリユース。そして最後はリサイクルで別のものに作り変える等の再生です。

受講者の方からこの回の終了後にお手紙をいただきました。
自分では無駄遣いはしていないつもりでしたが、「使い尽くす」の“尽くす”という点に「もっとやれることがあるのでは?」と自問してくださったようです。みなさんいろいろ気付いてくださり嬉しく思います。
私もまだまだ工夫できることありますので、改善していきます。

工夫はとても創造的で楽しいことなので、簡単にゴミに出すのではなく、捨てる前に今一度考えてみましょう!
そして買う時には持続可能な良い製品を長く使いたいですね。
紬はその最たる物だと思いますが、、。

着物を着ることと日々の暮らしのエコの話は関係ないと思いがちでしょうけれど、私は着物が持つエコ精神は学ぶものが多いと思います。
反物一反は無駄なく切り落とすところなく使われています。だから時代を越えて、繰り返しの更生ができるわけで、それは体型に合わせて作る洋服とは正反対なもので、むしろ自由なものだと思います。
繰り返し使うことを前提に作られ、使われています。

体格の大きい人も小さな人も縫い方次第で受け入れてくれる型紙のいらない和裁の知恵はすごいリベラルなことです。

そして最後はトップの画像の通り、その再利用に欠かせない、運針の練習でしたが、まずは糸を付けずに型を覚えるところをやりました。和裁をしている方はさすがに基本が出来ていて、縫う姿勢もリズミカルで美しかったです。
また10月に練習の成果を見せてもらいます。

さて、紬塾は9月の講座予定を取りやめます。
残念ながら運針を生かして何か縫ってもらいたかったのですが、縫物の時はどうしても接近して話したりしますので、来年にします。

コロナの感染状況は多くの科学者がデータをもとに予想した通り感染拡大は止まりません。

政権は無策なだけではなく、利権のため、自分たちの選挙のために、国民のいのちをないがしろにして国民の7割の反対を押し切り五輪開催の暴挙に突き進みました。
政治思想、支持政党の話ではなく、憲法25条の国民の生存権を守るのが政治家の重要な仕事ですから、それができないなら退陣するしかないです。

医療従事者は休みなく危険と隣り合わせで働き、多くの国民は自粛、経済苦に見舞われ、コロナになっても検査も受けられず、医療も受けられず、重症化して、回復しても重い後遺症に悩まされ、元の生活ができない方がたくさんいます。親の死に目にも会えないで、苦しむ人もいます。

医療スタッフは五輪に駆り出され、現場も人手不足に悲鳴を上げています。
医療のひっ迫で、通常の医療も受けられない。
都知事は「自宅を病床として‥」などと、放置する方針のようです。

これらのコロナ関連の国民が知るべき報道をテレビで見ることはめったにありません。
NHKはじめ、大手メディアも五輪スポンサーとなり、緊急事態宣言下にありながら、コロナ報道より五輪報道ばかりになりました。
緊急事態宣言中とは思えないムードを作ってしまっています。
五輪後にはまた大きな波が来るとも言われています。

インターネット、SNSなどこまめにチェックして最新情報を得るしかありません。
また、あきらめずに一人一人が声を上げていくことが大切です。
民主主義の国ですから、国民の声が反映されなければならないのですから。
黙っていて、選挙の一票だけでは間に合いません。

健康で文化的な生活ができるよう政府は科学的見地に立ち、コロナの収束を図ってもらわなければなりません。

工房の夏休みは8/11~8/17までです。
オンラインストアではヘンプのステテコを扱っていますが、夏季休暇中の注文につきましては18日以降の発送となります。

ヘンプのステテコについての詳細はブログカテゴリーの「麻ローライズステテコ&肌襦袢」をご覧ください。
再入荷の予定はありませんのでMサイズの方はお早めにご注文下さい。
※Mサイズは1点のみです。156cm以上の方はLサイズでも大丈夫と思います。




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半巾帯プロジェクト連作10本の返し歌

2021年07月21日 | 紬の上質半幅帯
半巾帯10本の連作をプロジェクト参加の方から、感想を頂きましたので紹介させていただきます。
それぞれの方が真摯に帯と向き合い、思い思いに綴ってくださいました。
共に分かち合いたく思います。

これで、発句を詠んだ私の役目は一応果たせたかと思います。
どんな歌が返ってきたのでしょう。。

いえ、これから身に付けていただき、一生を掛けて返し歌が生まれてくるのでしょう。今後がとても楽しみです。

少し長くなりますが、前の記事の半巾帯完成作品画像と比べながらご覧ください。


トップの写真は万葉集でも詠われてきたイヌタデ。
買い物の道すがら、白い蓼の花が咲いていました。清楚で心洗われます。
子供のころから好きだった赤まんま、藍の花、薄ピンクのサクラタデ・・。

この帯たちも楚々と静かに、でも存在感を持ちながら、それぞれの方のそばで活躍してくれることを心から願います。 

プロジェクトのご参加本当にありがとうございました。

**********************************************************************

変奏曲「寒明ける」

先生の半巾帯は、既に一本手元にあります。
自然の輝きをまとった、とてもきれいでありながら、親しみを感じる素晴らしい帯です。
それなのに、さらにもう一本手に入れることを少し躊躇していました。
しかし、このような上質の半巾帯にはそう出会えるものではなく、プロジェクトへの参加を決心しました。

初めて見た「寒明ける」は、気高い光を放っていて、第一印象は、これを締めるのは緊張するなぁ、というものでした。
しかし、手持ちの着物にのせてみると、藍の面も、ピンクの面も、どちらにも良く合い、それぞれに全く違った雰囲気になります。
私の着物人生の最後まで、ずーっと長く愛用できると、ワクワクしてきました。
よこ柄のある部分はもちろん、そうでない部分でも、様々な味わいの糸が織り込まれており、何度眺めても、その都度違う景色が見えるのです。

私も自然の一員ですから、草木のような輝きを秘められるよう、この帯と調和できるよう、内面を耕したいです。
この度は、進捗状況を画像で少しずつ知らせて頂き、織り上がるまでの過程を拝見できたこと、素晴らしい帯を作ってくださったこと、本当にありがとうございました。
またいつか、姉妹の帯たちと再会できるのを楽しみにしています。 N.T.


変奏曲「雪間の草」

私は今回、変奏曲の1本を購入しました。初めて中野先生の作られた作品をいただいたのですが、なんだか不思議な気持ちです。とうとう!でもなく、かといって他の帯のように頑張って買っちゃった!でもなく、その時が来たのだな、という感じです。

心の中は静かで、手に入れた喜びよりもこれからどう使おうか、ということを考えていて、自分でも少し驚いていますが、たぶん中野先生の帯が私をそうさせているのだと思います。

まだ締めて出掛けてはいませんが、梅雨も明けたので、夏のお出掛けでもこの帯を締めるつもりです。

リバーシブルの赤系の面の色もとてもきれいだと思います。
果物の酸味を感じるようなさっぱりした赤で、こちらも楽しみです。

今後はとりあえず、この帯を合わせてみようと思っています。そうすることで、今までとは違うものを感じられそうな気がします。

「雪間の草」の銘が嬉しかったです。
先生がお披露目会で紹介してくださった歌を、かたち21の笹山さんのブログで見つけてノートに写しました。

花をのみ待つらん人に山ざとの雪間の草の春を見せばや

私はこの歌を、美しいものはあちこちに散らばっていて、それらを見つけることが楽しいことなのだ、という様に解釈しました。
これからこの帯を締めて、たくさんの発見があると思います。とても楽しみです。  U.E.


変奏曲「春の雨」、連歌「寒梅匂い」

中野先生を知ったきっかけは、雑誌の半巾帯特集を読んだことです。他では見たことのない優しい色彩と糸の放つ淡い輝きに心を奪われました。
幸運なことに、そのときちょうど今回のプロジェクトの参加者を募っていたので参加させていただきました。

先生は季節の移ろいや美しい自然の情景をとても繊細に捉えて作品に落とし込まれていて、先日のお披露目会で並んだ作品はどれも素敵なものばかりでした。
その中でも私の着物や私自身をイメージして製作していただいたものは私にしっくりくるような気がして、特別なものになりました。
先生の作品は全て銘がついていますが、銘を聞いた上で作品を前にすると、いずれも美しい日本の景色が眼前に浮かび上がりとても心地良く感じるので不思議です。

何人かの方と同じ縦糸を共有していることも、嬉しく思います。今後、冬の寒さのにも春の光を感じたとき、花が芽吹いたとき、春の恵の雨が降ったとき、菫が咲いたとき。。それぞれの季節の巡りを感じた折に皆さんの作品を思い出すような気がします。
色々書いてしまいましたが、まだまだ半巾帯初心者です。はじめて雑誌の誌面で見た先生の装いのような素敵な着こなしができるまでには時間がかかりそうですが、じっくり楽しんでいきたいと思います。  G.M.


変奏曲「山笑う」

自分の帯とそれから同じ経糸の姉妹のような帯と出会えて、素敵な御披露目会でした。

オーダー説明会の話しを伺った時は、私の頭の中にはぼんやりしたものしか浮かびませんでしたが、出来上がった帯を目の前に、命名に因んだひとつひとつの話を伺い、織り方や糸の色、太さで違っていく帯の表情は、連歌・変奏曲の命名の通りだと感じました。

季節を辿っていくのが、また興味深く、どの帯もいつまでも眺めていたかったです。

帯を結んだ時、ただ単にくるくる巻いただけなのにピッタリと綺麗に柄が出て、あまりの具合のよさに鳥肌が立ちました。
まだ、結んで外に出る機会はないのですが、まずは無地の濃い地の着物に合わせ、この帯を目立たせて着てみたいです。ありがとうございました。 K.Y.


変奏曲「柳の花」

中野みどり先生の帯をいただくのは、今回で2度目になります。
初めての帯は桜と木斛で染められた花織で、一見単色ですがよく見るとさまざまな色の粒子から成っていることがわかり、染織の奥深さを知りました。

今回の半幅帯プロジェクトでは多くの色を選ばれ、さまざまな織り方で織られると伺い、染織の違う一面を見てみたいと参加を決めました。

打ち合わせが始まる少し前に病を得て、リハビリのために昨年の春頃はひたすら野原や川辺を歩いたのですが、木々の瑞々しい芽ぶきや色とりどりに花が咲いていく様子を日々眺める中で、身近にある恵みの有り難さに気づき、感じた言葉を先生にお伝えしました。

先生が染めるのが難しいと言われた緑色を基調にした「変奏曲」にしましょうと決めてくださったこと、私が途中で色をご相談したところ、即座に「では菫の花も咲かせましょう」と答えてくださったことがとても嬉しかったです。

完成した連作帯は、微かな春の訪れの気配から初夏に向かう頃まで、季節の移り変わりが10本の織と色で再現され、ひとつの物語のようにも一曲のセレナーデのようにも思えて感動しました。

私の帯は最後の時期、柳の季節を描いたものですが、身につけるごとにあの頃の発見の悦びが蘇りそうで、とても嬉しく今から楽しみです。

先生にはいろいろ我儘を聞いていただきご苦労をおかけしましたが、素晴らしい作品をつくっていただき、感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。  I.K.


連歌「日日是好日」

とても優しい色合いで心があたたまりました。
服の上から帯をしめてうれしくなりました。

ずいぶん手がこんでいて大変だったと思われます。
私の着物にもぴったりです。
なんと言ってもほっこりする気分になります。

いろいろご無理を言いましたが本当にありがとうございました。 N.K.


連歌「柳緑花紅」

去る7月4日のお披露目会では『変奏曲』『連歌』ともにそれぞれの主題とネーミン
グもとても素敵で、本当に【繋がりのプロジェクト】ならではの醍醐味を拝見させていただきました。

「柳緑花紅」 その名の通り、柳の新緑と ほんのりと色のさす花を思わせるような
段の差し色がほど良い存在感で、心を弾ませてくれます。

能動的に求めた初めての半幅帯。
今まで浴衣には締めても、着物には使いこなせるほどのものは持っていなかったこと
と、どうしても名古屋や袋でお太鼓…が慣れているので考えにも及ばなかったのですが、今回のこのプロジェクトに参加できたことにより様々な合わせ方や結び方、そして楽しみ方があるということを知りました。

当初は何となく「グレーや黒色系の単衣に合うように…」と、織っていただいたもの
の実際に手元に届き、その心地良い手ざわりと思っていた以上の極上かつ素敵な仕上りに、いまとなっては「やっぱり濃藍の袷の紬に締めてみたい」「桜鼠の小紋にも合うだろうな…」など色々なとりあわせが頭の中でめぐります。

中野先生に教えて頂いた様に、帯揚や帯締めも使ったりなどもして、様々なシーンで
無限の楽しみ方にトライできればと思っています。 O.Y.


連歌「ほととぎす」

この帯を見て、実物を自分の目で見ることの大切さを痛感させられました。いつのまにか、画像や動画への過信があったと気付かされます。

帯を眺めて触っておりますと、次々と現れる色の質感に飽きることがありません。多色でありながら、どの色も調和していて、全体に静かな華やぎ、艶があります。

もちろん結んでみました。割角出し、矢の字、吉弥。この帯だったら、私の年齢でも文庫もいける!と私は思いました。

先生から頂いた上の句(帯)を受け継ぎ、下の句(結び、取り合わせ)をこれからゆっくりじっくり考えていきたく、ワクワクしております。
プロジェクトを共有した皆様とお会い出来る日を楽しみに、こちらの帯を楽しんでまいりたいです。  K.M.




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半巾帯連作プロジェクトお披露目会無事終了しました!

2021年07月08日 | 紬の上質半幅帯
半巾帯連作お披露目会無事終了しました。
ご参加くださったみなさまありがとうございました。
大阪や愛知の方は遠方で来場いただけず、残念でした。

約8か月を掛けて制作しました半巾帯10本の連作をプロジェクト参加者をはじめ、一般の方も交えてご覧頂きました。

はじめにプロジェクトの趣旨や私の創作の姿勢、考え方など話し、最後はタイトルにした「連歌」について、連歌の始まりの歴史的なところの話を工芸評論の笹山央氏にもしてもらいました。

枝垂れ桜の下に人々が集い歌を詠み、それを受けてまた他の人も詠み、酒盛りなどしたようです。身分や名は明かさずに和歌の内容で盛り上がったのでしょう。今でいう歌会、句会にも通じるものがあるかもしれません。
このプロジェクトもそんなやり取りになったように思いますし、これからも機会があれば一本の半巾帯を通して広がりや深みへつながれたならいいと思います。
今回はコロナ禍で酒盛りが出来ず、本当に残念でした!!
私は家に帰ってから祝杯を上げましたが。(^ヮ^)/


10本それぞれ列品解説をし、銘も発表しました。

縞は早春の2月から3月にかけてのイメージで作りました。
段は自然体、あるがままを受け入れる等からイメージを膨らませて作りました。
しかし、使う方はこれにこだわらず、四季を通して、自由な創造力を膨らませてお使いください。

会場では結ぶところまで全員の方にしていただきました。
欠席の方の分は代理の方を立て、結んでもらいました。
この時間が思ったより長くかかり、参加者からのコメントを頂く時間が無くなり残念でした。機会があれば改めて感想などブログでも紹介できたらと思います。

この仕事に集中した8か月は心身ともに大変なことではありました。
みなさんから「少し瘦せましたか?」と聞かれますが、丁度良くなったと思います。。(^-^*;)

自然に随い、自分の外にあるものに目を向け、身に付けてくださる方たちにこころを馳せ進んでいけば、自ずと道は開かれてくると思い、ひたすらどの一点にも出来る限りのことをしました。
それは自分の力を見極めることでもあり、新たに力を付けることでもありました。

ご参加くださったみなさまの寛大なおこころのお陰で、いやなストレスは何もなく終えられました。
今後はみなさんがいかに使いこなされるのかを拝見させて頂きたいと思います。私の仕事はやり尽くさないことを大切にしています。

あとは、取り合わせの着物や小物、半巾帯の結び方も色々ありますので、時間を掛けて研究してください。着物ライフの伴走者になれたなら作りてとして大変嬉しく思います。

曇り空続きでの撮影で、実際の色と違いますが、全作品を仕立て上がりの常態で撮影しましたので、ご覧ください。
このうち1本は11月の個展(東京・青山)で展示販売いたします。


変奏曲シリーズ作品Ⅰ「寒明ける」

冬から春の境目、雪がまだ残るような季節の中で光は春を予感させる。
シンプルで大人っぽいデザイン。白に近いアイボリー地。
黒い杢糸に添えられたグレーの色を決めるのにずいぶん時間を要した。
地の部分の赤城の節糸の味わいも景色のうち。経糸にも緯糸にも節を取り入れている。


変奏曲シリーズ作品Ⅱ「雪間の草」
 
花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや 
                     藤原家隆(鎌倉時代 歌人)
福寿草や雪割草をイメージして。
美しさや生命感を微かなもの、わずかなもの、足元にあるものからも見出せるようにしたい。

小柄な方ですので、段の間隔も少し狭くして、前に一柄は段が出るように設計してあります。



変奏曲シリーズ作品Ⅲ「春時雨」     

明るさと艶やかさがある、降ったりやんだりする春の雨。 大地を潤す雨。
縞を生かしたさりげない表現。
柔らかな白に近い黄色やピンク、グレー、ベージュの細い浮き織りの段柄を雨に見立てて。

肉眼では十分見て取れるのですが、、写せませんでした。




変奏曲シリーズ作品Ⅳ「山笑う」     

山が笑い始める仲春のイメージからの発想。
丁度、紫木蓮が咲き始めていて、その赤紫を取り入れたよこ吉野の段に。
黄色の段は春の山に降り注ぐ光を象徴。

帯揚を使って結ぶと、名古屋帯の風格が出ます。
3月が誕生月とおっしゃられてましたので、ちょうどピッタリの銘になりました。


変奏曲シリーズ作品Ⅴ「柳の花」    

柳の葉が出てくる前に黄色い花を咲かせる。
目立たないけれど味わい深い。足元には紫根染めの糸を使い菫の花を添えて。

この方は仕立ての直前に、名古屋帯にすることにしました。
リバーシブルの半巾帯として考えたものですが、その両方を開いた形で使ってみたいということで、たまたま太鼓中心と前中心に吉野の段が来る偶然も重なり、返しを最後の残り糸で3.3尺ほど織ることもできる偶然も重なり、名古屋帯になりました。ラッキーな方です!(*^^)v
先で半巾でも使えるよう手先には縫い込みを長くとってあります。


連歌シリーズ作品Ⅰ「寒梅匂い」  
 春は梅梢に在りて雪を帯びて寒し 
                 (天童如浄禅師・てんどうにょじょう)

梅は花咲く前から気品に満ちている。
雪を帯びた梅の蕾、梢、光、水などを象徴的に段で表現。

茶色以外は柔らかな色なので、帯締めや帯揚げでもう一色加えられるようにしてあります。 
繊細な感性をお持ちの方でしたので、きっと繊細な色を素敵に使いこなして頂けると思います。楽しみです。。


連歌シリーズ作品Ⅱ「日日是好日」 
 
 雨の音、風の音にも耳を傾け、あるがままを受け止め生きる。
落ち着いたオレンジ茶をメインの色使いにして。

ビデオ通話でしかお会いしたことはない方ですが、ご両親の介護などもあり、今回東京まで出てくることはできなかったのですが、着物を素敵に着こなされている方で、写真は色々送ってもらいました。
懐の深い、包容力のある方とお見受けしましたので、タイトルの「日日是好日」の銘がすぐ浮かんできました。


連歌シリーズ作品Ⅲ「柳緑花紅」  
「知足」のイメージから裂き糸を使った。

シンプルな繰り返しのものを作ることになったのですが、奥行き、立体感を出すためにも裂き糸は有効な素材です。
私の羽織を仕立てたときの羽裏の残布を裂いて織り込みました。
この画像では分かりにくいですが、それがピンクと黄色のぼかしの斜め格子になっていて、その変化も使い分けました。




連歌シリーズ作品 Ⅳ 「ほととぎす」   
 春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえて冷しかりけり(道元禅師)

自然界は日々それぞれに美しい彩がある。経糸、緯糸に40色使う。
一本がひと柄の凝った作品。
お庭の夏みかんの小枝を少し送ってもらい、それで染めたレモンイエローの糸も少し使いました。
結びによって感じが変わります。でもバラバラにならないよう色のトーン、バランスは考慮しました。


連歌シリーズ作品Ⅴ 「歳寒の三友」   

中国の水墨画の題材によく使われる松竹梅を「歳寒の三友」というそうです。 
寒さの中でも色あせることのない松や竹の緑、寒さの中に咲く梅の花の強さ。
絣の残糸の濃いピンクを梅に見立てました。
こちらも一本がひと柄の作品ですので結びによる違いが楽しみです。










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第2回紬塾「糸、色、織について」― 紬織りの糸・草木の染色・織の映像を交えて

2021年06月24日 | 紬きもの塾’17~’21
紫陽花の咲く中、第2回目の紬塾開催となりました。

いつものように私が紬に使う糸や真綿をじっくり見てもらい、感触や、糸の観察から始めてもらいました。
繭一つから糸を繰り出すことと、真綿から糸を引き出すことも体験してもらいました。一筋の糸の形も見てもらいました。

糸の種類や名前を覚えるということよりも、糸の形を見ることや感触の違いがわかるということは着物を選ぶときの参考になります。
紬塾を修了した方で「着物を見るときの見え方が以前と変わった」と話してくれる方がありました。今までは色や柄の美しさに目を奪われていたけれど最近は布自体を見るようになったという趣旨のことをお会いした時に伺ったことがあります。更に着てみればその風合いの違いなどもわかってくると思います。

そして草木の生木で染めた糸も見てもらいました。この日は曇りでしたが、部屋の明かりを消したり付けたり、窓際へ近づけて見てもらったり、光と色の関係なども体感してもらいました。

「手織り、紬、草木染め」などの世間一般に流布している言葉の本当のところを先入観を持たずに素直に実感として学んでもらえると良いと思います。
色名なども、実際は無数にあるので、何色と名づけられないのです。


次は機のそばで、織り機の基本的な名称を知ってもらいました。
上の写真は、たまたま織りあがったところでしたので、最後の織り捨て分(経て継ぎに使うために残す8寸ほど)となる糸の束も見てもらいました。

今までの300反以上の織り捨て糸は保管してあります。
経て継ぎ後には5~6寸の短い糸ですが、時々繋いで帯や袱紗などに交ぜることもあります。
以前「白露」と題した着尺に使ったこともありますが、とてもとても大変でした。。

繋ぐ手間は大変で、新しい糸で織る方が早いのですが、繋ぎ織りの偶然性と、意図的に繋いだ時の面白さは格別です。
いつか体験してもらえる機会が持てたらと思います。

あとは織りの映像(6~7分)を見てもらいながら織り方の説明もしました。
皆さん2回見ましたが、興味深く「飽きない‥」とおっしゃり、ご覧頂きました。
単純作業のように思われるかもしれませんが、実は絶え間なく糸の状態を見たり、たて糸のテンションや筬打ちの音を感じたり、細かな杼の扱いもあったり、結構神経を行き渡らせています。


緯糸は織るごとに、糸の太さにより、色の違いにより角度(傾斜をつけて通常は糸を入れる)を変えます。
※ビデオから写真に切り取ったもの


経糸のテンションはケンヅナで微妙に調整します。ギア付きの機ではいい織り物は織れないと思います。



さて、この日の私の装いは、いつもの紬にいつもの半巾帯ですが、(^-^;
桑染のグリーングレーの絽縮緬の帯揚げも使って締めてみました。



暑い時には帯揚げはない方が涼し気ですが、前から見ると名古屋帯ですね、と参加の方から言われました。
少し改まりたいときや、着物と帯の繋ぎに一色足したいときなどには有効です。
深い青緑の帯締め一本で、蒸し暑さを少し和らげるような気がします。
着物の取り合わせは何と奥深いのでしょう。

次回は「とことん着尽くす」です。


工房の白い紫陽花。花と思われているところは萼で私たちは萼を鑑賞して喜んでいる珍しいタイプの植物ですね。
紫陽花の枝葉は煮だしてもほとんど色素が出てこないのです。不思議です。



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「半幅連作プロジェクト――上質をコンパクトに」お披露目&作品解説の会お知らせ

2021年06月12日 | 紬の上質半幅帯
「半幅連作プロジェクト――上質をコンパクトに」織りあがりました!

変奏曲5本、連歌5本、無事6月上旬に織りあがりました。
昨年10月の説明会から8ヶ月、この仕事に打ち込んできました。
みなさんのご協力の下、やり終えることができました。
ありがとうございました!

今まで染めためてきた糸と新たに染めた糸で織りましたが、各帯に20~40色は使っています。合わせ糸(2本取り、3本取り)も何度も試し織りをして、決めていきました。

今までの染糸の多種、多様性が無かったらこの帯たちは生まれてこなかったでしょう。糸選びに手間がかかりますが、均質な機械的なものとは違う帯になりました。

現在は仕立てに出しております。全部上がってくるのは6月末になります。

つきましては、7月4日に小田急線の鶴川駅近くのポプリホールにて、お披露目&作品解説の会を下記の通り行います。

プロジェクトに参加の方以外も、上質の半巾帯や、私の紬の仕事、草木の染にご関心を持って下さる方には是非ご覧頂き今後の参考にしていただければと思います。

また、少しですが草木染帯揚げも販売いたしますのでご覧ください。

時節柄、会場には定員を設けてあります。ご予約の上ご来場ください。
定員になり次第締め切らせて頂きます。

**************************************
【日時】 7月4日(日) 午後1時40分開場  定員18名(要予約)
【会場】 ポプリホール鶴川 小田急線鶴川駅近く (ご予約の際に詳細ご案内いたします)

午後2時より列品解説を始めます。
解説の後には、プロジェクト参加者に半巾帯を締めて頂き、完成の姿もご覧頂きます。
また、草木染めの帯揚と帯締も夏から秋向けをセレクトし販売いたします。

【ご予約】
お名前、お電話番号、メールアドレス、ご住所を明記の上、メールにてお申込み下さい。ふ

HPからお申し込みください。→

****************************************


この半巾帯は一応手先と垂れの設定はあるのですが、逆から巻いても大丈夫なように設計されています。
同じ感じにならないように柄のないところも効果的に使えるよう考えました。
無地のところもとてもきれいなのです。
赤城の座繰り糸を中心とした風合いは帯にはかなり勿体ない感じですが、それがこの半巾帯の格を上げてくれています。

ただ、逆から巻くと結びの皺が出てきますので、使ったら必ずスチームアイロンを当てて頂きたいと思います。
風合いや仕立ての立体感をつぶしてしまわないようアイロンのかけ方も当日お話しします。

仕上げの後に、反物の状態で撮った作品の部分写真を一部アップしておきます。

「連歌Ⅰ」


「連歌Ⅲ」

トップは「連歌Ⅴ」


「変奏曲Ⅰ」



「変奏曲Ⅱ」



「変奏曲Ⅳ」

それぞれには銘もありますが、4日に公開いたします。

お披露目会では、結びも何か一種類だけでもみなさんそれぞれにやってもらおうと思っています。
結び方によっても柄の出方が違います。
ワンパターンではないので、使い手の創意工夫もかなり要求される、ある意味で難しい帯かもしれません。

このプロジェクトは、オーダーでもなく、私の単なる創作でもなく、使い手と作り手のやり取りから生まれてきました。私も頭に描いたデザインが思いがけない展開になっていき、まさに連歌の展開のようでもありました。

バックボーンには私の創作姿勢の“侘び”の考え方があり、自然の美しさ、自然のありのままを受け入れながら、前向きに自由に生きていく私たち市井の人々の姿を反映させたものかもしれません。
疫病の最中でありますが、自然の美しさや足るを知るということを改めて大切にしていきたいと思います。

また会場でゆっくりお話したいと思います。








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第13期「紬きもの塾’21」が開講しました

2021年06月05日 | 紬きもの塾’17~’21
第13期の「紬きもの塾’21」が開講しました。
今期もコロナ禍での開催で、4名で行います。
7回を6回に減らし、時間も30分短縮して行います。

換気は勿論ですが、空気感染(エアロゾル)予防のために、みなさんには不織布のマスクをフィットさせ、適切にしてもらっています。
私達にできることは予防のマスク、手洗い、換気などしかありません。

さて、紬きもの塾も13年目に入ります。よく続いてきました。。
私が紬織の修業に入ってから10月下旬で丸44年、45年目に入ります。
よくも飽きずに続けてきたものだと思いますが、今も新たなことに出会い、修業を続けています。
紬塾開催も私にとっては自分を磨いていく修業の場、学びの場です。

参加の皆様の熱心さがあったからこそ、私もいい内容にしていかなければと一生懸命考えてやってきました。
皆さんに実のあることをお伝えできたらと考えています。

副読本として、幸田文『きもの』のおばあさんの力も借りて着物文化の根源的なところへ少しでも迫っていけたらと思います。
6回の講義は12月までとなります。半年間、どうぞよろしくお願いいたします。

初回の内容はいつものように盛りだくさんでしたが、興味のある方は詳細は過去の紬塾ブログを参考になさってください。

いつものように1986年に発刊された『宗廣力三作品集』をみなさんに見ていただきました。
私の紬織の原点は宗廣先生の仕事から学ばせてもらったことにあります。

洗練された手結い絣で人間国宝に認定されましたが、紬糸の風合いを大切にしつつ、デザインや色に溺れることなく、紬の本質を追求した方だと思います。

トップの暗い写真は、私物の黄色系とピンク系の単衣紬を見てもらっているところですが、途中で照明を消して、仄暗さの中で、淡いけれど力のある色を見てもらいたかったのです。
身近な植物の中にあるごく普通に染められる色です。共に桜染めです。

今は昼でも蛍光灯を点けてものを見るのが当たり前になっていますが、写真を撮る時にも、曇っていても照明無しの方が自然な色に撮れます。
自然の光、普段の暮らしでも大事にしたいです。

これら2枚の着物を羽織ってもらい、鏡の前で一瞬マスクを外して、肌の映りを見てもらいました。
誰にでも似合う、無理のない色です。みなさんの笑顔をお見せできず残念です。

似合わない方はいらっしゃらなかったのですが、雰囲気は黄色系、ピンク系でかなり変わります。
このことは次回以降に話をする、草木の色のこと、取り合わせのことに繋がっていきます。

今期も、みなさんとても気持ちの良い方々で、着物には親しんでいる方ばかりですが、更に深く学びたいということで参加してくださいました。
昨年の秋号の『美しいキモノ』半巾帯特集を見て、私のことや、紬塾を知り、来てくださった方もいます。

お一人、藍の縞木綿に丹波布の八寸の格子帯で来てくださいましたが、
帯揚げは私がリンゴで染めた淡いピンクベージュの、以前にお求め頂いたものを取り合わせてくださいました。

紬塾は普段着の着物を着る機会にもなりますので、無理のない範囲で、よかったら着物でご参加下さい。

さて、感染力が強い新型変異株も市中に拡大しているようです。
そんな中、オリンピック開催も国民の多くの反対の声を押し切って進められています。
リモートワークだ、人の流れを抑えろと言ってたかと思えば、真夏にパブリックビューイングで人を集めるそうです。(-_-;)
代々木公園会場は樹木の強い剪定などもあり、世論の反対の声、反対署名も多く、ワクチン接種会場にするとか言い出しましたが、実際はどうなるのでしょう。。

五輪開催とワクチンで選挙に勝とうと思っているのでしょうけれど、本当に国民の声、科学者、専門家の声を無視の政権です。
根拠なき「安心、安全」を呪文のように唱えるばかりのリーダーに、不安になるばかり、ついていけません。

今後の感染拡大状況、変異株がどう変異していくか不安ですが、状況を見ながら紬塾は無理のないように進めていきます。



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迎え梅雨—花菖蒲と山紫陽花

2021年05月31日 | こぼれ話
連作半巾帯10本が週末に織り上がり、取り敢えずホッとしました。(*‘∀‘)
まだ、たて糸の残りを織らなければなりませんし、反物の湯通し、伸子仕上げもしますので、終わったわけではないのですが、昨日は近くの薬師池公園まで花菖蒲を見に行ってきました。

まだ東京は梅雨入り宣言されてませんが、もう梅雨のようですね。
俳句の季語に“迎え梅雨”という美しい言葉がありますが、まさにその状態ですね。

丁度見頃を迎えたばかりといった感じで、本当に美しいものでした。
梅雨空のグレーと白から紫にかけてのグラデーションはよく合います。


ところどころに黄色い品種もあり、アクセントになっています。
ピント合ってませんが、、(^-^;


また、山紫陽花も見頃で、種類もいろいろでした。


特にトップの写真の山紫陽花(清澄沢)がなんとも可憐で心惹かれました。
途中雨が降り出して濡れた風情もいいです。



さて、急に花より団子みたいですが、、(^^ゞ
公園内に茶屋があって、そこでクリームあんみつを食べてきました。
町田市立公園内ですので、そんなにお味の期待はなかったのですが、とてもおいしかったです。フルーツも餡もしっかりした味わいでした。

緑に囲まれた戸外に縁台がありそこで景色を見渡しながら楽しみました。
昨日は誕生日でもあり、ささやかなお祝いとなりました。

新緑の季節に生まれて、“みどり”という名を付けてくれた母と、植物を使って染織の仕事をさせてもらえることに、こころから感謝しています。

7/4に鶴川のポプリホールで半巾帯の完成お披露目&解説の会をいたします。
また、詳細はブログでまたお知らせいたします。





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再読 [作品集「樹の滴」ー染め・織り・着る] その 3

2021年05月21日 | 作品集『樹の滴』
半巾帯プロジェクト10本目がようやく前柄に差しかかってきましたが、まだ終わりません、、。
最後の2本は1本が一柄のタイプで、結びの違いなども考慮しながら柄を考えていくことは、名古屋帯を10本分織るより何十倍も難しいです。
しかし、あと少し、集中力を保ち今月中には何とか終わらせたいと思っています。。

さて、作品集『樹の滴』再読、3回目です。

作品集の裏表紙とプロフィール写真に使ったこの中藍の着物は私が一人で織り始めた初期の作品です。
藍染めも、当時はまだ紺屋さんがあり、2~3箇所へ藍染めを頼んでいました。
浅葱色、甕覗き等を何反か注文もあり織りましたが、やはり薄い藍は褪色があり、お客様への販売はしないことにして、自分の着物にしました。まだ30代半ばとはいえ、未婚の私には地味な雰囲気で、母は「娘がそんな地味なものを…」と賛成してはくれませんでしたが、私は普段着らしいこの着物は紬の原点にあるような気がして好きでした。

単衣で仕立て、帯だけいろいろ替えて着た切り雀のように、30代、40代とよく着ました。工芸品を扱うアルバイト先へも着物で行きました。
裾が擦り切れ洗い張りもし、表裏も返して仕立て直しました。

この着物に“とことん着る”ということはどういうことか、帯の取り合わせのこと、単衣の真綿紬の着心地のこと、たくさん教わりました。

着物が売れると帯を買い、インド更紗、ジャワ更紗、イカット、絞りの帯など、手工芸の力のある帯を合わせて着ました。

今は確かに藍色が薄くなり、グレー味を増しさらに地味になってきました。
でも、グレーヘアーの私にはピッタリになってきました。(*^^)v
締めている半巾帯も残糸を使った自作です。
こちらの着姿ページもご参照下さい。→

日常に着物があった時代は格子の着物というのがよくあったのですが、今は高級品の手紬の着物はお洒落着となり、無地感覚が主流になりました。
しかし、売れる、売れないではなく、素朴な味わいのある小格子の着物も織りたいです。紬通の方に着てほしいです。


作品集は紬塾に参加してくださった方々の協力のもとに制作出来ました。
トップの写真は撮影の日に紬塾の方と談笑しているところを捉えた写真をトリミングして使いました。

ご登場いただいた方は、当時は着物を着始めて1~2年の方や慣れてない方などがほとんどでしたが、それぞれの方の感覚でものを選び、自分の体型に合わせて着ています。私もゆるい着付けで、写真に撮るとやはりアラが目立ってお恥ずかしい限りですが、布を纏った時の皺や片寄りはむしろ自然です。

撮影から10年経ちましたので、参加くださったみなさんもいろいろ新たな着物や帯なども増えているでしょう。
また違う取り合わせの着姿を拝見し、写真を撮らせて頂きたいところです。

私は着付け教室にも通わず一人で見よう見真似で着物を始めましたが、着ていれば自然に身についてくる感覚があります。始めはいろいろ失敗もありますが、それが学びというものです。だから紬塾でその体験も生かして話ができるのだと思います。

まだ着物を着たことのない方も、良い着物に出会い、先輩方の着方を見せてもらいながら、着始めて見ませんか。文化は市井の人々、市民が育てるものです。

この人になら任せられると、選挙で真剣に一票を投じるように、着るものも、食べるものも住まいにも一票を投じましょう!
自分を育て、よい文化を生み、育てる大事な一票です。
見てるだけ、SNSで「いいね!」を入れているだけでは何も生まれません。変わりません。
誰かがやってくれるとみんなが思っていたら着物文化もいずれ終わります。
よい着物を着ることで、よき人との出会いもあります。着実に動き始めます。

作品集は私の作品を紹介してはいますが、そのことをアピールしたいというよりも、自由な発想に立ち、ものをよく見れば、一人でも着物の知識がそうなくても始められるということも知ってもらえれば良いと思っています。
信頼できる人のちょっとしたアドバイスがあればなおいいです。
難しく考えるよりもよきもの、どんなものが好きかと出会うことから始まるのだと思います。

紬塾も13期目が間もなくスタートします。
着物を着てみたい、布や手仕事を大事にしたい、自然が好き、大切に思う方は、是非作品集もお読みいただきたいですし、紬塾へも関心を寄せて頂きたいと思います。

『樹の滴』は現在、Amazon、楽天などインターネットで在庫がない状況になっているかもしれませんが、出版社には在庫がありますので、再入荷希望でご注文いただければと思います。

櫻工房オンラインショップでも購入できます。送料無料でお送りします。
半巾帯リーフレットをお付けします。



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再読 [作品集「樹の滴」ー染め・織り・着る] その 2

2021年05月07日 | 作品集『樹の滴』
作品集の制作で一番難しかったのは“色”ということは前回書きましたが、もう一つ、着姿写真を撮る時は、どうしても顔を含め全身を写す、引きの写真になります。 
そうすると、私の作品のような柔らかな微妙な色や布の風合いというものが一番の特徴という作品の存在感はほとんど写らなくなります。(^-^;

全て布アップも入れるようにすればいいのですが、紙面が限られていて、あれもこれもは載せられず、イマイチ作品の良さを伝えきれなかったものもあります。

その一つが、「秋麗」というタイトルの細かなよこ段の着物です。
コデマリで染めた黄色ベージュを地糸に濃淡でたくさんの色糸を織り交ぜました。
何でもないような柄ですが、染めも織りもとても時間がかかった作品です。

トップの写真は私が撮った生地アップです。
経ての紬糸の節がよく写っています。色糸も微妙な違いの糸が入っているのがお分かりいただけると思います。
着てくださった方は、「まるで樹皮のようだ」と感じたそうです。
このコメントも自然物を感じていただき嬉しく思いました。

人を包む布、着物も木に例えれば樹皮にあたります。
そういえば幸田文さんの「木」の“木のきもの”という章に、樹皮と着物の柄を重ね合わせるエッセイがあります。 
『杉はたて縞、たてしぼ、松は亀甲くずし、ひめしゃらは無地のきもの‥』などと綴られていますが、こんな風に樹木を見ていくのも面白いです。


この写真は作品集で使いませんでしたが、とても素敵な花織の帯を合わせてくださいました。
生糸使いの繊細な色柄の花織と、野趣のある私の紬と引き立てあいながらよく合っています。
素材感も色も違いながら、響きあっています。取り合わせとはこういうものです。
小物もこの日は薄黄緑に、程よい濃度のあるピンクの帯締めをしてくださってました。

他にもいろいろな帯と合わせて着て下さってます。
使い手の取り合わせのセンスの良さが着物を活かしてくれています。


もう1点、「花明かり」という作品です。
ベージュ地に桜で染めたよこ絣を配してあります。


ご本人は小柄で、よこの段は向かないと思ってらっしゃったようですが、柔らかな段ですので、全く気になりません。
この日は2本の帯をお持ちいただきました。
こちらの画像は作品集では小さなカットでしたので、改めてご紹介します。
帯は紙布で柿渋染めの重厚な色のものです。

着物初心者と当時おっしゃっていましたが、着方がとても自然で、帯結びもすごく早い方です。この時もささっと締めなおしてくれました。
紬塾にも参加くださっていたのですが、本当に着物が良くお似合いの方です。


取り合わせに関しては相談を受けましたので、帯締めや帯揚は一緒に決めました。
もともと落ち着いた色を好まれる方ですので、その範囲で選びました。
無地系の帯ですので、組紐はちょっと凝ったものにしました。紐1本で秋めいた装いになりますね。

取り合わせの参考にもなりますので、作品集も合わせてご一読頂ければ嬉しく思います。

現在、Amazon、楽天などインターネットで在庫がない状況になっているかもしれませんが、出版社には在庫がありますので、再入荷希望でご注文いただければと思います。
全国の書店でもご注文いただけます。

櫻工房オンラインショップでも送料無料でお送りします。
半巾帯リーフレットをお付けします。

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再読 [作品集「樹の滴」ー染め・織り・着る] その 1

2021年05月03日 | 作品集『樹の滴』
久し振りに作品集「樹の滴」を読み返しました。
新しくブログを読んでくださっている方も、最近私の仕事を知ってくださった方もたくさんいらっしゃると思いますので、改めて3回に分けて書きます(予定‥)。(^^ゞ                                                                                                                                   


たくさんの方にお読みいただき、そのことで個展に初めて来てくださったり、紬塾に参加してくださったり、感想をお手紙で頂いたり、十分な出来栄えではなかったと思いますが、ありがとうございました。

当ブログの『よきモノ、よき人の輪』(12.6.2付け)で、作品集「樹の滴」について書きましたが、【体力的なことからすればあと10年が残された私の染織の時間といってもいいかもしれません。もちろん命ある限りは仕事したいですが、、】と書いてあります。
あと1年しかありません。。(*^-^*);;

さて、作品集の制作で一番難しかったのが、作品の色です。
印刷は高精細印刷で、印刷所に実際の布を送って、午前中の光で色を見ていただき、写真の色の調整もしていただきましたが、やはり最初の写真の色が大事で、調整にも限界があります。

中でも最も実物と色が違ったのが、P.14、15の『白露』という縞の着尺です。
地色は真っ白ではなく白樫で染めたアイボリーです。そこに様々な色の細い縞がランダムに入っています。
若練りの糸を使った、張り感を少し残した単衣向けの着尺です。

作品集を作る際にどんなカットで撮ってもらおうかと考えた際に自分で仮に撮った写真がありました。
この方がまだ色は出ていると思いますので、作品集の参考にしてください。
ちなみにこの作品は、この作品集をご覧になった方が初めて個展にお越しくださり、お求め頂きました。

写真の色はやはり光線が大事で、雨や曇りやライティングだけで撮るものではないと思います。特に草木染の紬は難しいです。


上に乗せた帯は『羊歯文刺繍 節糸紬帯』で、お客様の着姿ページに入っていますのでご覧ください。
赤城の節糸の味わいに刺繍という一見ミスマッチな感じが私は好きです。
紬×刺繍がミスマッチなのではなく、その布の世界観と世界を同じくできる刺繍であることが大事です。

この羊歯文様は漆絵の柴田是真の作品からヒントを得て、生まれてきました。
羊歯の葉先は色違いで刺してもらいました。

表紙の作品「樹の滴」も刺繡入りです。
上前のドットを見せる感じで撮ってもらいました。
地の部分を細かく織り交ぜた感じはよく出ています。
木々の中に潜む色をドットの刺繍で表しました。この刺繡も同じ方にお願いしました。制作意図をよく汲んで頂きました。

仮絵羽の状態で、上手く着れないのですが、ざっと着てみるとこんな感じです。

刺繍は付け下げのような感じで配置してあります。
全て、色もドットの形も違えてありますが、嫌味にならないような控えめな感じですので、カジュアルなお洒落着から、帯の格のあるものまで合わせられます。落ち着いたモダンな感じの大人の着物です。

刺繍と言えば、作品集の中の私が着用している着物にも、野趣のあるバラを刺したものもあります。
刺繍は好きですね。。
子供の頃、小花模様の刺繍の入った品の良いブラウスを母が年に1回買ってくれて、何枚か持っていました。今でもはっきり記憶に残っています。色のグラデーション使いがとても好きでした。その記憶のせいかもしれません。。

他の作品も近づける努力はしたのですが、草木の色や真綿紬の立体感のある陰影は印刷物や画像で見るものではなく、自然光の中で見ていただくしかないのだということが結論ではあります。
ただ、一つの手がかりとして、良い写真が撮れれば、また作りたいと思います。

今年の11月には個展の予定がありますので、ぜひ実作の色、風合いをご覧頂きたいと思います。

作品集は写真だけでなく、制作の解説をしつつ、それにまつわるエピソードなども交えるエッセイになっています。男性や、着物を着ない方にも好評でした。

昨年からのパンデミックに遭遇するとは予測していませんでしたが、
12.6.2のブログでも書いていましたが、11.3.11の東北大震災、原発事故とも重なることもあるのだと思うのです。11年の5月に作品集の撮影を始めていましたが、10年後の今、改めて暮らし方を問い直す時期でもあります。
今回の新型コロナウイルスも人間が招いたことですから。

この状況下では、着物のお洒落を楽しむなどまさに不要不急の扱いになってしまいますが、着ていると心が落ち着きますし、眺めているだけでも高揚してきます。
食べることと同じように着ることも人を人としてとして成立させる大事なことです。

現代において着物を着ることは何なのか、本当の紬は何なのか、手仕事のこと、着ること、取り合わせのことなど、作品集を介して思いを馳せていただければ嬉しく思います。


この作品集は、作品のみを見せるだけでなく、作品所有者の方に、ご自分で着つけてもらった着姿を撮らせていただいたものと両方を作品として掲載しています。

身近な自然から糸をつむぎ、染め、織り、着ることは、もう一度見直されてよい日本の大切な文化だったことを知っていただきたいと思います。

拙文ですが、ペンダコを作りながら一気に書き上げたものです。(;^^)p
ご一読頂ければ嬉しく思います。

現在、Amazon、楽天などインターネットで在庫がない状況になっているかもしれませんが、出版社には在庫がありますので、再入荷希望でご注文いただければと思います。
全国の書店でもご注文いただけます。

櫻工房オンラインショップでも購入できます。
こちらからどうぞ。送料無料でお送りします。
半巾帯リーフレットもお付けします。
工房は連休中も仕事しておりますので、当方でもご注文承ります。




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紬塾を通しての出会いの中で

2021年04月21日 | 紬きもの塾’17~’21
紬塾も12年の歳月が過ぎ、今年で13年目に入ります。
干支で言えば一回りです。よくぞ続きました!(;´∀`)

いろいろな方との出会いがあり、今もお付き合いが続いている方もたくさんいるのですが、皆さんとても真面目な方ばかりです。
でもおおらかで、優しく、本当に嫌な思いなどはありませんでした。これだけ続く中で珍しいことだと思います。
みなさんの人としてのレベルの高さに支えられてきたようなものです。

さて、20年度の紬塾基礎コースに参加くださった方で、毎回私の着物、あるいは帯を締めて来てくださった方があります。
塾が始まる前に着姿を撮らせて頂いたのですが、最後の回は着物と帯をセットで着て下さいました。

「華かさね」と題した、私が何度か着た着物ですが、後を引き継いでくださいました。
本当にたくさん着て下さり、時々着姿写真などをメールで送っていただいていたのですが、いろいろな取り合わせで季節ごとに楽しまれているご様子で嬉しいかぎりです。
Iさんは明るいはっきりしたお顔立ちの方で、コデマリで染めた温かみのある黄色がとてもよくお似合いです。


帯は山笑う三本シリーズの一本です。太鼓と前に赤い切り替え線が入っていて、ちょっとしたアクセントになります。今は手に入らない赤城のおばさん糸でザックリと織った味わいのあるものです。
こちらもいろいろな着物に合わせて使ってくださっています。
擦り切れるまで使っていただきたいです。

紬塾に以前から関心を寄せてくださっていたそうですが、耳がご不自由なので、一対一の時は口の動きなどで話を理解できるけれど、複数人に向けて話す紬塾の話の内容が理解できるかどうか、躊躇されていたとのことでした。

でも昨年お問合せをいただき、いろいろ工夫してやってみましょうということで始めましたが、私の話を録音して、後からPCで音声の文字起こしをする方法をとりました。

また、先にメールで話の内容をザックリお知らせし、参考にしてもらいました。
順番にやる『きもの』の感想発表も先にテキストで送ってもらい、私が代読する形にしました。
実際に手に取ったり、見てもらう事の多い紬塾ですので、完璧ではないけれど、何とかなったのかな、、?と思っています。
至らない点は多々あったと思いますが…

着物が本当にお好きな方で、家の中でも着ていたいという方です。
着付けは自己流でしたが、名古屋帯の柄の出し方や、仮ひもを使わないで結ぶやり方を知ってもらいましたので、早く締められるようになったと喜んでくださいました。(*^^)v

最後の回の着方はとても楽そうで、自然な感じでした。
また来年は染織コースにも参加したいとのことで、さらに紬織りへの理解も深めてもらいたいと思います。。



もうひと方、私の半巾帯を毎回締めて来てくださった方は、絵本作家のおまたたかこさんです。

参加のいきさつは、あるところで、手持ちの本の交換会があり、そこで着物関連の本を提示したHさんの本を引き継いだことがきっかけでした。Hさんは以前紬塾にも参加してくださった方です。
Hさんも今もお付き合いしている方ですが、魅力的な人形を作る本当に素晴らしい方です。

またHさんが拙作の半巾帯を締めていて、その色にもとても惹かれ、自分が色鉛筆で描いているい絵本の色使いにも共通するような気がしたそうです。
さらには、叔母様の着物もたくさん譲り受けていて、どのようにしていくのがよいか、、と思っていた時に、紬塾のことも知り、着物についても学べるならと受講して下さいました。

半巾帯はあまり使ったことは無かったのですが、紬塾の最終回でしっかり学びましたので、これからはいろいろな結びを楽しんでもらえると思います。この帯は1本がひと柄になった面白い帯で、結び方で、また手と垂れを替えることでも色合いがいろいろに楽しめます。使い手にとってもクリエイティブな帯です。上級者向けかもしれません。


写真でもいろいろに結んでいて結び皺が写っていますが、この点についても紬塾でアイロン掛けの実演付きでお話ししました。(写真は紬塾最終回での実演)
スチームアイロンを中温にして軽くかけますが、縫い目や輪になっている下線をつぶしてしまわないよう、避けて掛けます。
私の紬は当て布なしでも大丈夫ですが、化学染料のものはアイロンで色が変わってしまうものもありますから、当て布をしたり、目立たないところで試すとよいでしょう。

さて、おまたさんの絵本作品もご紹介しましょう。


手元に『くまのしゅげいやさん』(小学館)という絵本があります。


見返しをめくると登場人物(動物)が描かれています。影もいいですね!
色鉛筆で優しい色合い、タッチで丁寧に描かれています。


朝はお掃除から始めます。


くまさんは手芸屋さんもしていますが、作ることも大好きでいろいろなものを作り、何にでも刺繍もします。

庭の草花や、生地の花柄、小道具の細部までこだわりが感じられます。
お客さんにも親切に相談に乗ったりして、服のお直しまでしてくれる優しいこころの手芸屋さんです。
うさぎさんはワンピースの袖丈を直しに持ってきたようです。

身の回りを美しく整え、ものを大事に作り、使うことを幼い子供のうちから触れてほしいと思いますが、大人にもとても良い絵本だと思います。
インターネットや書店で注文して、ゴールデンウィークにでもゆっくりご覧ください。(1,300円+税)

おまたさんのHPはこちら

紬織りを通して、私も真面目で素敵に生きる女性たちに出会え、本当に幸せなことだと思っています。

今期の方々ともコロナの感染防止対策に気を付けながらゆっくり進んでいきたいと思います。

工房の花たちも次々に咲いています。


リンゴの花には今、蜂がたくさん来ています


満開の八重の山吹。


ビオラも小さな寄せ植えでも次々と花を咲かせています。



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第12期「染織実習コース」無事修了

2021年04月11日 | 紬きもの塾’17~’21
第12期の染織実習コースも4月の初旬に無事終えることが出来ました。
コロナ関連のこともあり、日程が大きくずれ込みました。
最終回は大阪からの方が感染拡大の中、大事をとり欠席で、3名で麻(ヘンプ)の伊達締めを縫いました。

何しろ、(^-^; 運針に時間を掛けましたので、みなさんその成果を発揮して下さいまして、、針が指に刺さったり、、もありましたが、兎にも角にも、無事に時間内に縫いあげました。(´∀`)

博多の伊達締めが一般的ですが、麻は吸湿性と放湿性に優れ、長襦袢の上に使うと汗取りの役目もしてくれます。洗うこともできますし、私は愛用しています。皺になりますが、霧を掛けるだけで皺は取れます。すぐ乾きます。掌を濡らして叩くようにしても大丈夫です。

一人分、生地の長さが足りず、接ぎ合わせて縫うことになりました。接ぐことの練習にもなり、赤い糸で、縫い代を落ち着かせるために二目落としもやりました。6尺の長さが必要ですが、3尺しかなかったので、着尺巾をたてに切り、真ん中でハギ合わせました。接ぐ手間はかかりますが、前中心がわかりやすいと喜んでおられました。


本来は古布を使って、自分で伊達締めにふさわしい生地を見繕い縫いあげるものなのですが、今は家に古着の着物や襦袢もなく、新しい麻生地を買って作りました。
何でもない直線縫いの仕事ですが、それでも自分で縫うと愛着が湧いてきます。

運針をやってもらうことの意味は、よくものを観ること、指先の感覚を磨くことなのです。
上手い下手というよりも、素材に合った針の太さや、糸の太さ、何を縫うのかによる針目の大きさなどを瞬時に判断できるかにあるのです。
何とか丁寧に、細かく縫えばいいというものではなく、幸田あや著『きもの』でも出てきましたが、大針で飛ぶように縫えばよい箇所もあるのです。
着ることが、生き死にをかけた仕事だった時代から、今は考えられないくらい豊かな衣の時代なのかもしれませんが、私には何かうすら寒い、寂しい時代にも思えるのです。

運針で身の回りのものを作ってみてください。和裁教室に行って着物まで縫えるようにならなくてもよいのです。
腰紐一本でもうまく縫えるでしょうか?素材は何がいいですか?針の長さや太さはどうですか?
いえ、雑巾でもいいです。縫えますか?台布巾はどんなサイズ、素材が良いですか?
考えたり、工夫することがたくさんあります。

それは創作活動です。残り糸や色糸を使えばより楽しいです。
紬も屑繭から糸を引き出すことから始まったと言われます。
工夫することは着物を着る上でも役に立ちます。
そしてそれは日々の暮らしの中でも同じことが言えるのではないでしょうか?

これからも運針を活用して、古布などを使って身近なものを縫ってほしいと思います。世界が広がり楽しいですよ。(^^♪

最後に皆さんから染織実習の学びのレポートを送ってもらいました。
紬塾に関心を寄せてくださる方は、是非参考になさってください。

単に織り物を織るだけでもなく、また着物を着るだけでもなく、創ること、着ることの根本を見つめながら、現代社会に活かしていきたいと思っています。
今期の方もみなさん本当に真面目に取り組んで下さいましたが、特に連携が強くて素晴らしいメンバーだったと思います。ありがとうございました。

****************************

紬塾実習コースでは、念願の糸紡ぎから草木染め、機織りまでを体験させていただきました。
糸は風合いを殺さないよう丁寧に扱うこと、染める前に糸本来のウェーブを蘇らせること、草木の適正な季節を見定めて本来の色を引き出すこと、植物から抽出され染液をガラス瓶などに入れ、色素や糸の状態をよく観察し、糸に馴染ませていくこと、そして糸の持ち味をいかに無理なく織り込んでいくか、などなど。
作業に向かう先生の、一瞬一瞬の真剣な眼差しが印象的でした。
「理屈じゃないのよ」と先生は何度もおっしゃり、適時の判断で素材の命を最大に引き出そうとする意気込みが伝わってきました。
最後の授業では麻の伊達締めを縫いましたが、布に添わせて針を運ぶ事で、布を痛めずいつでも解いて再利用できる事を学びました。どの授業も一つも無駄はなく、自然の恵みをいただきながら生きる知恵の数々を教えていただき、一生の宝物のような貴重な経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。 I.K.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
染織実習では、一枚の布を織り出すために、真綿から糸をつむぎ、染め、そして織るという一連の工程を教わりました。
先生のお庭の木の枝を落とし、それを細かく切ってチップにし、煮だして白い糸や布を染め、乾かしてはまた重ねて染めるという工程を通して、染めるということは、折々の自然の恵みを享受し、感じとり、四季を愛でること、そして無駄なく生活に活かすことであるということを学びました。また、自分の望みの色を得ようとするのではなく、自然がどんな色をもたらしてくれるのかということを期待し、楽しみに待つのだという謙虚さが根底に流れているように感じられました。経済至上主義、効率主義…そんなものに踊らされない、自然物である人間としての謙虚さと自然の恵みを大切にする不動の強さ、そしてほんものの美しい生きかたとはなにかを学び、考えさせられました。これからも教えていただいたことを大切に思い出しながらきものに関わっていきたいと思います。 U.M.

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昨年の学びから、日々好きなものに囲まれて暮らしたいと願って、ささやかながら季節の流れに応じて部屋を整えていると、いつの間にか、心和ませてくれるものは自然の色や素材でした。
時間が経てば経つ程にじわじわと良さを感じさせてくれます。
なかでも天然の色はどこにあっても周りと調和し、今回の実習でも、草木の色馴染みの良さにすっかり魅せられてしまいました。

初回の糸紡ぎから楽しくて時間の過ぎるのが早かったこと!
糸繰りも、憧れていた機織りもあっという間でした。
糸染めは工程が多く、繊細な作業が予想を超える難しさで緊張しました。

一緒に染めた半衿が素敵な色に仕上がりました。柿の小枝を煮出した染液で染めましたが、肌に馴染むのを見て、これが自然のもつ力なのだと感じました。

今ある物で暮らしを彩る「足るを知る」という言葉を以前よりも感じるようになりました。
着物を通じて広がった世界を今後も楽しんでいきたいと思います。
もうこれでおしまいかと思うととても寂しいです。
2年間、ありがとうございました。 K.Y.
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参加者のお一人は、基礎コースの時にも毎回拙作の帯を締めて来てくださったのですが、最後の回にも花織の帯に着物や小物を替えて参加してくださいました。
着こなしもとても自然で美しかったです。
帯揚も私が染めたものを使ってくださっているのですが、リンゴの黄色を下染めし、あとから化学染料を少しずつ染重ねたペパーミントグリーンのような色です。  
帯締めも春の若葉を彷彿とさせるチョイスですね!
使うことは創ることです。毎回、ありがとうございました。 

床の間には一重の山吹と雪柳を活けてお迎えしました。
三角の蕾も可愛いです!

                     


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