中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第6回 紬塾 「自然で楽な着方」― 名古屋帯の結び方・半衿の付け方・着物の仕立寸法

2023年11月25日 | 紬塾’21~’24
すっかりブログの更新が遅れておりますが、半巾帯の制作に集中しております。終了の目途は立ってきましたが、休みも取らずに仕事をしていたら、腰痛も始まってきました。

無理は禁物。急がば回れですね。。そこで、ブログの更新を。
今月初旬に行われた紬塾の報告です。

今期の方はみなさん着付けは出来る方ですので、特に着方などはしませんでした。
ただ、いろいろ補正をしたりで、着るのに30分以上かかるとのことでしたので、着付けの時短の為の話をしました。

先ず、補正の必要もないのに思い込みでしている方もあります。
私は補正肌着や補正もしませんので、ゆっくり着ても30分はかかりません。
また、帯も袋帯や地厚なもの以外は仮紐なしで捻じるだけなので早いです。
ただ、私の苦手が帯揚げで、何故か帯揚げは雑です。。(>_<)
でも写真に撮ると案外目立つので、もう少し丁寧に結びたいとは思っていますが。(^-^;

帯結びと、着物の寸法(マイサイズ)に時間を掛けました。
着方と寸法は大いに関係がありますので、一人ひとりの寸法を確認しました。
裄が長い方、身丈が長い方が多いですね。洋服の寸法の採りかたなのですよね。着物は広幅から型紙で作るわけではないのですから。
次回も補足説明します。

あと、差し込み式のプラスチックの衿芯も紬などには特に不自然ですので、三河芯で付けるやり方も話しました。

2016年12月19日 の紬塾のブログに詳しく書いています。

この日、私は身丈も裄もギリギリの、小さめマイサイズの着物でした。着るのは楽です。
身幅は狭すぎて(若い頃の体型)、外へは着て出れませんが。。(^-^;

そしてイマイチ顔映りのよくない着物なのですが、草木染は化学染料のような単純さはないので、ピンク系、オークル系の肌にどちらも合せ易いのですが、更に合う調整としては、小物や帯は似合う色を持ってくると良いです。
私はカラー診断では冬から春のカラーが合うのですが、この着物は「草紅葉」と題したように、黄茶系なのです。
藍の縞帯と、ボルドー系の帯揚げ、焦げ茶の帯締めは肌映りが良いので合わせてみました。

********************
さて、話題が変わりますが、受講生の方から浦野理一さんの縞帳から作った素敵なピンクッションを頂きました。銀座の灯屋さんで買われたそうです。大好きな色糸効果の網代や刷毛目も入っています。とても気に入りました。


私の修業時代に「ミセス」に浦野さんの着物や帯が連載されていて、今でも切り抜きをファイルしています。特別に太い玉糸の紬はシンプルで力強く斬新でした。
浦野さんの型染めの帯は私も持っていますが、染織界の一時代を作られた方です。

紬塾の最終回は1月に変更になりました。
受講生の方は、今までの講義を振り返り、最後に質問などあれば纏めておいてください。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする