中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第5回  織るための緯糸の準備

2009年10月17日 | 紬塾 '9~'12
10月11日(日)


テーマ  糊付けから設計・デザイン、糸巻きまで



1.糸の糊付け

前回染めた糸は空気酸化されて、色相がだいぶん落ち着いてきていました。
みなさんが染めた糸をまとめて糊付けし、糸の波状形(蚕が糸を吐き出した時の形)を固定します。
これが布の風合いを出すための最も重要なポイントです。

(写真はうまく撮れませんでした。)



2.乾燥

糊付けした糸を天日で干します。綛をほぐして空気が入るように。

 



3.設計、デザイン


自分が紡いだ糸が何越分あるかを計算し、一分方眼紙にそのすべてを色糸として使いきれるようなデザイン・設計をします。

(地糸には、こちらで用意する焦げ茶の糸を使っていただきます。
みなさんが紡いだ糸は色が白っぽいので、地糸の中に浮き出てくることで糸の形がよくわかるでしょう。)









4.糸巻き

乾かした糸をストローに巻きとっていきます。
糸をピンと伸ばして波状形が失われないように、ふっくらと紡錘形になるように巻きとっていくことが大切。

緊張気味?で固く巻いてしまう人も何人か。



デザインが煮詰まったので、糸巻きしま~す。(N.M.さん)




[休憩]



受講終了後は干し柿入り羊羹と三年番茶で一息。




【中野の発言より】

今回の織物設計では、自分で紡いだ糸がどんな形なのかわかるようなデザインを考えましょう。




中野みどりのHPもどうぞ



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