中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第6回紬きもの塾 織りに入るための準備

2011年10月08日 | 紬塾 '9~'12

夏の間休んでいた紬塾も、秋になって再開です。
前々回みなさんが紡いだ糸を、前回、工房の桜の小枝を使って染めましたが、
3ヶ月ほど置く間に空気酸化して落ち着いた色になっていました。

まず、布海苔と生麩をブレンドした糊を糸にまぶし、糸カセを手で持ち、上に振り上げ
テーブルにストンと打ち付けるようにして糸を波立たせます。
糸が元々持っている波状形を糊で固めます。
そうすることで織物の風合いが出ます。大切な工程です。



続いて自分のつむいだ糸の長さを計算します。
そして織り上がり3寸の長さに自分の糸をどう配置・配分するかを考えます。つまりデザインですね。
そのメジャーを作り、次に糊が乾いた糸をストロー(管)に巻きつけ、次回の織るための
準備ができあがりました。
今期の方はどんな布になるのか楽しみです。

お茶の時間には、今年の夏の暑さ対策として、下着類の話で盛り上がりました。
ステテコはこの夏、和服、洋服を問わず活躍しました。
通気性を損ねないよう締め付けないことが鉄則です。

また、伊達締めを縫ったことで運針を家でも練習し、いろいろなものを縫った話もうかがい
よいことだと思いました。
クラシックパンツも縫ったそうで、私もトライしてみようと思います。快適だそうですよ!

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