「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

短編集に「ドーナツ化」というタイトルがあったので

2012-09-24 22:38:25 | きょうのできごと
さっそくそのページに行ってみたら、なんやか恐ろしい話でした。
都市のドーナツ化現象とかそういうのかと思ったのに…!

村上春樹さんの「超短編小説」を図書館で借りてきました。
夜のくもざる―村上朝日堂超短篇小説
クリエーター情報なし
平凡社

…私は実は、「短編小説」というものが苦手です。
なんか、始まったと思ったらいきなり終わっちゃう感じが…(いやだから短編なんだけどさ)。

物語って…、小説でも、童話でも、読みながら主人公の気持ちに寄り添っていく感じが一番楽しいのにさ、それがない、というかヒントが少なすぎて「寄り添えない」のが…読み甲斐がない、みたいに思っちゃうんですよね。長い長い物語の中で、主人公がいろんな場面で(幸せなシーンもあるし、辛いシーンもありますよね)、いろんな風に考えて行動するのを見ていくのが好き。おお、と思うセリフは何度も反芻して覚えようとするくらい好き。
それが、短編だとなかなかできない…。

だから今までは避けてたんですけど、図書館で見かけたので、せっかくなので借りてみました。
大体私、「小説家さんの書くエッセイってなんかちょっと…」って意味なく避けてたのに、最近になって村上さんのエッセイのおもしろさに気づいた、という前例がありますしね!もしかしたら大丈夫かも、って…。
でも、…これじゃなくて、もう一冊借りた方(カンガルー日和?だっけか)をちらって読んで、「あ、あかんかも」って思っちゃって…。
いやおもしろいんだけど、こう、村上さんぽい不思議さが強調されるというか、「それしかない」みたいな感じで、…いや、私はそれしか見つけられなくて、それで短いからどんどん終わっていっちゃう。何もつかめないままガツンガツンと殴られてるだけ、みたいな感覚で…ちょっと悲しくなってしまって。
こっちの本を開くまでしばらく時間がかかってしまった。
でも、まあ一応、と思って目次を見たら「ドーナツ化」という話があって…… 最初に戻る。

…いや、色々ショッキングだったけど、…この本はタイトル通り、「超短編」なんですよね。ほんとに2,3ページで終わっちゃう。だからなのか、なんとなく、ガツンガツンときつつも、最後まで読んでしまった。
読み終わった後、色々考えてしまった。あれはどういう意味だったんだろう…っていうのは、考えてもほとんどわからないんだけど…、あのあとどうなったのかな、とか、あれに行くまではどういう話だったのかな、とか。
そうやって考えるのは、ちょっとだけ、楽しかった。…そんな風に思うのは本当に、初めてだった。
想像力が豊かな人は、短編もこうやっていつも楽しめるのかもしれない。うちは、きっと読んでる文章を映像化するのは得意なんだろうけど(だから読むのが速い…と、昔親友のお姉さんに褒められたのでずっと覚えている)、それ以外の想像ってあんまり得意じゃないんだろうな。でも、今からでも、できるようになるかもしれない、と、今日、思った。

さて、「ドーナツ化」がどんな風に恐かったかというと、こんな風です。

ドーナツ化した彼女のセリフを法子に言わせてみたよ!ほ~ら恐い!!
ていうか新しく買ったペンタブで、初めてちゃんと描いたラクガキがこれってどうなの…。

そう!ペンタブ買ったんですよ!社長誕生祭まであと1か月ですからね…!
うう、うわ、絶対間に合わない気がする…!(おい)

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