「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

相棒 X DAY ネタバレあり感想・4

2013-05-16 23:47:33 | 相棒

【お気に入りのシーン、ラスト!】

・まさかここが使われていたなんて!
CMね。「この事件の裏に、何があるんだ…!」って凄んでいるイタミンのシーン、TVでもよく流れてましたが、まさかこんな終盤のところだとは思わなかった。
…感想と全く関係ないんですが、映画のCM、特に映画館で流れる分って本当によくできてますよね。すっごい観たくなる!X DAYを4回見たので、必然的にというか、同じ監督の新作「探偵はBarにいる2」のCMも毎度見ることになり、すっごい観たくなりました!つーか観に行く!来週観に行く!

・岩月くんの取り調べ
ここ!!
ここ、謎なんですよね。大好きなシーンなんだけど、いまだに、ちょっとどういうことか、わからない…。書きながら、考えてみよう…。

イタミンの取り調べでも朽木さんは何も話そうとしない。
そこに岩月くんがやってくる。一緒に取り調べを再開しようとするイタミンに、「僕一人にやらせてください」、って言う岩月くん。しぶしぶイタミンは隣の部屋に入り、マジックミラーから様子を伺おうとするんだけど、間髪入れずそこに小田切さんが来て、「岩月が取り調べをさせられてる件について説明して下さい」みたいに言って、有無を言わさない感じで部屋から出るように促す。……で、イタミンが出た後に、そこに封筒を残していく。小田切さんはそこから離れる時に軽くノックをして、それを合図に岩月くんは隣の部屋の封筒を取り、取り調べを開始。中にあったのは、朽木さんをしゃべらせるための、重要な証拠……。

…えーと、岩月くんが小田切さんに頼んでわざわざこういう風にした、んだよね。
あの封筒だって、岩月くんが最初から持って取調室に向かったら「何だよそれ」と言われてしまう。だからあんなめんどくさい方法を選んだ。…何故?
「『イタミンに』X DAYの事を知られないため」
…………ナゼ?????
最初は漠然と、伊丹刑事にはこういうややこい事情とか知らないまま、熱い刑事であってほしいから?とか考えてたんだけど…、それにしては徹底しすぎというか…ラストでイタミンがグチってる通り、結局真犯人のとこにも一人で向かうわけだし、岩月くん…。
もしその場にイタミンがいたら、「X DAYって何だ」って当然聞かれるだろう。まさかその説明がめんどくさい…とかじゃ、絶対、ないだろうし…。ていうかそうだったら悲しすぎる…。
なるべくX DAYについて知る人物を増やしたくない、って想いだったのかな。まさかイタミンがベッラベラしゃべるとは思えないけれど、それでも……。

…うーん、やっぱ、最初の印象が近い気がしてきた。
岩月くんはX DAYのことを知ることで、一度は口をつぐもうとまで思った。これはそういう重い真実で、知れば、…迷うことになる。2つの想いをはかりにかけることになる。
伊丹刑事には、信念を曲げてほしくなかった。…たとえそれ(口をつぐむこと)が正しいことでも、そういう伊丹刑事を見たくなかった。
…そういう想いをするのは自分だけでいいと思った。
綺麗すぎるかな…。でも、他にすっぱり納得できる理由が見つからないし、あのSeason11「ビリー」での…「伊丹刑事」への全幅の信頼(あくまで、刑事として…だけど。態度とかは…)を見ると、それくらい思ってそうなんだよね、岩月くん。

…そういえば、X DAYの感想を色々読んでた時に一つ、すごくおもしろいのがあって…(どこで見たのか忘れちゃったんですが…)、
もし今回の事件に右京さんが本格的に首を突っ込んでいたら、X DAYのこともシュミレーションの事も白日の下に晒して本当にトリプル暴落を引き寄せかねなかったんじゃないかって…!確かに!!めっちゃ不謹慎だけど思わず笑ってしまったwww
よかった、右京さんロンドン行ってて本当によかった…w

・岩月くんの激昂
ここ、すごいよね。すごい、好き。あの岩月くんが本気で怒って真犯人に掴みかかるんだよ…!
…あと、今更ネタばらしをしますと、私、「月刊シナリオ」の4月号(X DAYのシナリオ掲載!)を手元において、あやふやなとこはセリフを確認しながらこれを書いてるんですが、…すみません、さすがにこんなにセリフ覚えられないので。ずっこくてすみません。(当たり前だけど、セリフは変わってるとことかもあるんですが)
で、その脚本にはね、ここ、「伊丹ばりに(犯人に)掴みかかった」って書いてあるんですよ。
…感動した。岩月くん…!!

ついでっぽいけど、この月刊シナリオは本当に買ってよかったです。(いや、これ書くためじゃなくて…)
シナリオ 2013年 04月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
シナリオ作家協会

脚本の櫻井さんの「劇場版にあたって」って書き下ろされてる部分の文章が、すっごく、良かった。ものすごい読み返してます。

・警視総監賞授与
内村部長てめええええええ!となるシーン。でも相変わらずで安心しましたよ!ある意味!
イタミンはたいそうカッコイイシーンなのですが、絶対岩月くんは「(ちょwww受け取らないなら先に言ってよ!僕受け取っちゃったじゃないですか!)」と思ってると思う…w
でもイタミンが出てった後も「じゃあ僕もいりません」とか返したりはしてない、というのはその次のシーンでもまだ賞状を持っていることでわかります。いいからもろとけもろとけ。なんかやらかしたら監察官のマークがつくかもだけどね!

・そして、ラストシーン
映画のパンフ、岩月くん役・田中圭さんはインタビューのとこでこんな風におっしゃっておられます。
「実は僕、ラストシーンまで笑顔を封印してるんです。その方が伊丹刑事への気持ちの変化が表せると思ったので。」
確かに…!スゲエ…!!
でも最後も、いきなりめっちゃニッコニコする、とかじゃないんですよね!その微妙なさじ加減が素晴らしい…!注目のシーンですので皆様も是非DVDで確認しましょう!!!!(……)

岩月くんが一人で犯人を逮捕したことをグチグチ言うイタミン。言い返さない岩月くん。
上がどう関わってたんだ?との質問にも「…さあ。」ととぼけるだけ。
そんな岩月くんに呆れつつも、「まあ、いいけどな。」とイタミンは言う。「俺は犯人を逮捕するだけだ。」って。
うちは、うちは、ここの!ここの岩月くんの表情が、めっちゃ好き!!めっちゃ!!(落ち着け)

どこかで田中圭さんが言っていた、最後に岩月は救われる、って…ここだよね!
あんなに頑張ったのに、イタミンは真犯人を逮捕することもできず、真実も知らないまま。
だけど岩月くんだって、真犯人を逮捕しただけっちゃだけで、しかも当人は反省してない。もちろん彼自身、X DAYを引き起こすことは望んでいないけど、結局何もできなかった…って無力感はあっただろう。…そこに、イタミンのあのセリフ。偉い奴らの考えも思惑も知ったこっちゃない。目の前の事件の犯人を挙げるのが自分の仕事だって。イタミンにとってはきっと、そこまで意識して言ったセリフじゃなくて、当たり前のこと。だから岩月くんの心にもちゃんと響いた。
警察官としては、これでよかったんだって。
これからもただ、こうあるべきなんだって。
きっと、気づいて、…救われた。

「難しい事を、面倒だって逃げてると、来ちゃいますよ。」
「何が!!」
「X DAY」
「エックス??」

X DAYのことを、マジでラストまで、1ミリも知らずに終わっていくイタミン!!タイトルなのに!主役なのに!!
…でも、それがまた素晴らしい。
「この事件の裏に何があるんだ。」と言っておきながらも、ついに何も知らされることのなかったイタミンは、…それでも自分の正義感と一緒に全力で動いていた。走って、怒鳴って、ケンカして。
いつもの、「イタミン」だった。
刑事として仕事をし、どんな状況でもその矜持を守り抜く、いつものイタミンだった。
そして、この事件を経ても、イタミンはイタミンであり続けるのだろうな、とすごく思った。
…それがすごく嬉しい。
…それが、この映画の、「X DAY」の一番好きなところだ。


映画館で4回見て、シナリオ集熟読して、
…それでもまだ、多分わかってないとこ、気づいてないとこもたくさんあるんだろう。
櫻井さんが一番伝えたかったことも、きっと…まだちゃんとわかったわけじゃない。
まだまだ見て、考えたい。
……ので、早いことDVD!お願いします!!マジで!!


とりあえず今は、一旦終わり。
映画化決定の日から、そして上映開始して今日まで…ずっとイタミンの事を考えられたこと、とても嬉しく思います。
舞台挨拶で生イタミンにも会えたしね!!めちゃ幸せな時間だった…!

ありがとう!
これからもずっと、大好きだよ、イタミン!!

最新の画像もっと見る

post a comment