「キッチン」 吉本ばなな
……ああ、普通だ!普通でくやしい!
だけど、このコンパクトな物語は、何度読んでもするりと心に入ってきて、
特に、ぐちゃぐちゃになってるときは…すとんすとんって、心が元に戻っていく気がする。
これがないと、やばいってことだね、うち!
最初に読んだのは…いつだったんだろう?もうパティシエを目指してた頃だっけ?だから「キッチン」に少なからず興味を抱いた…のかな。うちは基本的にみんな知ってる、みんな読んでる、みんなが良いっていう小説は別に読みたくないんだよねー(笑)。だけど「キッチン」は読んだ。最初はあまりにするすると読めちゃって「あれー!?もう終わったー!!」ってかんじやってんけど、意識して、丁寧に読むようにしたら…もう…すごいの。すごい泣いたし。みんながいいっていう理由もわかった。
シンプルな言葉が、心にとても響く。
大切な何かを失って、ぽっかりと胸に穴があいた人たちの、静かな日常。
失ったものは戻らない。
だけど、穴は埋めていける。
永遠に消えない思い出や。
新しい、明るい未来で。
雄一が好きです。カツ丼!
最初、「羊をめぐる冒険」にしようかなとも思ったんだけど…手元にないから細かいことが思い出せなくって。文庫でいいからゲットしよう。うん。
うちを村上春樹の世界に引きずり込んだ、記念すべき作品。あ、初めて読んだ、長い小説もこれかも。
ごはんがねー、おいしそうなんだよねー(やっぱり結局そこなのか)
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