「パティシエになりたーい!」ブログ。

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ポーキーとロクリアその2(MOTHER3ネタバレ)

2006-10-04 23:58:48 | MOTHER3日記

MOTHER3未クリアの方はご注意。

すさまじくネタバレです。

ついでに妄想大爆発です。

私はわりと、こんなことばっかり考えてます。(……)

あとハルヒのダンスのことを考えてます。(もうええって)

 

 

 

 

昔々あるところに、ロクリアという男がいました。

毎日、砂漠の真ん中で、日が昇って沈むのを眺めていました。

こんなところには誰もやってきません。

でも彼は人間ではなかったので、

実はそれは都合がよいことでした。

 

一匹の白ねずみだけが、彼の話し相手でした。

…ある日、わけのわからないものが目の前に降ってくるまでは。

 

砂漠では雨は降りません。空から物が降ってくるなんてありえないのです。

だけど「それ」は確かに、目の前に突然現れたのでした。

 

「それ」はどうやら、人間のようでした。

しかしこんな人間は見たことがありません。

わけのわからないもので身を包んでいます。

それがこっちを向いた、と思った瞬間…

ロクリアは地面に倒れていました。

見えない力で押さえつけられているように、動けません。

 

これは、人間ではない。

ロクリアはただ、それだけ思いました。

マジプシーの自分が、最高位の魔法使いが、

立ち上がることもできないなんて。

それ以上の力を持ったなにか…

 

悪魔の使いかもしれないな、と考えたとき

「それ」が何か言いました。

 

 

質問に答えろ、答えなければもっとひどいことをしてやる…

そう聞こえました。

そして、体にかかっていた力が緩められました。

そうしないとロクリアが答えることができないと思ったのでしょう。

 

ロクリアはゆっくりと顔を上げて、もういちど「それ」の顔を見ました。

わけのわからない装置越しに見えた顔は、

…声からして子供だと思ったのですが、子供ではなさそうでした。

だけどやり方にしろ、なんにしろ、まるで子供のそれです。

ロクリアが今反撃しないという保障がどこにありましょう?

 

だけどロクリアは、毎日毎日たった一人で暮らしていたため

考えてしまうことが多すぎて

目の前の「それ」がなんだとか、

逆らおうとか抵抗しようとか、

もう考えるのも嫌になっていました。

 

外の世界は滅び、人間がこの島にやってきました。

彼らは世界を蘇らせるため、針を探し始めるでしょう。

自分がどうするかを、決めなくてはいけないときでした。

針を探して守るのか、それをしないでいるのか。

そんなこと、ロクリアはどっちだっていいんです。

彼は先代を恨みました。

決めてくれたのなら、楽だったのに。

 

 

だからさっきも、悪魔の使いに殺されてしまうのなら楽でいいなと思っていました。

なのにこいつも殺してくれそうにありません。

 

 

「それ」はここのことを聞いてきました。

どうやら他の次元からやってきたようです。

それはたぶん本当のことでしょう。

この島以外にもう生き物はいないからです。

 

「それ」は、激しく笑っているようでした。

こんな滅びかけの世界は、いてもおもしろくないでしょうよと言ったのに。

彼には、あの生き残りの人間達の行動が

おもしろくてたまらないようでした。

ロクリアは、かぜのうわさに聞くだけでしたが

全く理解ができなかったというのに。

 

笑いすぎて、苦しそうに咳き込んでいる「それ」を見ながら

ロクリアは気づきました。

「それ」もきっと、元は人間だったのだろう…

だから理解が出来て、笑うことができるのだろう、と。

 

ドラゴンの話には、「それ」はもっと興味を示しました。

ロクリアは、7本の針のことは話しましたが、

自分がその針を守るマジプシーであるということは言いませんでした。

 

ロクリアは、もう自分でもわからなかったのです。

針を守っていない自分は、果たしてマジプシーなのか。

マジプシーでなければ、自分はいったいなんなのか。

 

 

さんざん笑ったあと、「それ」は急に笑うのをやめ、何かつぶやきました。

ぼそぼそ言うので、ロクリアははじめ、聞き取ることができませんでしたが、

「それ」は何度も、同じようなことを言っていました。

「ばかじゃないの?」

「過去のことを忘れて、新しくやりなおそうだなんて。」

「そんなのうまくいきっこない。」

声はだんだん大きくなり、最後は叫んでいました。

「いやというほどわからせてやるよ…!この僕が!」

 

 

 

「それ」は、ロクリアを「けらい」にしてやる、とえらそうに言いました。

名前を聞かれますが、ロクリアはどうしても答えたくありません。

自分の名前が、先祖代々伝わる由緒ある名前だということは知っていました。

だけど、やはりわからないのです。

針を守っていないのに、自分はなぜ「ロクリア」なのか。

 

答えようとしないロクリアに、「それ」は再びあの強烈な力を加えようとしますが、

ふと、思いついたようにやめてしまいます。

そして、僕が名前をつけてやる、とこれまたえらそうに言いました。

そうしてロクリアに「ヨクバ」という名前をつけたのです。

 

 

「僕はポーキー。

ポーキー様だ。

ヨクバ、お前は今からポーキー様の家来だ。

わかったな!?

僕に、さからったら…

どうなるかわかるな?

絶対に、さからうなよ。」

 

 

 

 

…つかれた。(えー)

なんか3時間くらい書いてた気がする…。書きながら考えてるんだもんなあ。そりゃ時間かかるわ!

しかもいまいち「ひざまずき予告」につなげられなかったし…

もう疲れました。なんでロクリアがポーキーについていこうと思ったか…なげやり以外のいい理由を思いついたらまた書きます。(てきとうだ…)

 

*補足(自分設定)

・白ねずみは砂漠時代からの心の友(えー)

・ポーキーはまだベッドではない。でもすでに体はおかしくなっているので何らかの生命維持装置はつけている。(宇宙服状のもの)ポーキーのベッド制作はこの世界にて。

・ロクリアは他のマジプシーには会ったことがない。(あーでも…イオニアたちが「ちゃん」づけでロクリアのこと呼んでたなあ…。代々マジプシーはオカマ的で、先代ロクリアから急にこうなった…とか。でも遺伝子にはおようふくを気にするDNAが残っていて…)(そこはもういい)

・ロクリアは人間を見たことはある。(というか、前時代の「オソヘ城下の人間の撤退」にロクリアが一枚かんでてほしいんだけどなー…なんかないかなー)

・ポーキーが「ヨクバ」と名前をつけた理由は「欲張りそうに見えたから」(ミもフタもねえ!)。

又は、ポーキーは生前、欲張り欲張りと言われていたから。一種の悪趣味な演出(えー)。


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