「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

帰省用のお菓子

2013-08-14 23:55:21 | パティシエごっこしましょ。
父が鹿児島に帰省するので、親戚の皆さんに配るお菓子を作りました。
お正月にも同じことしたんですけど、その時はおっきい焼き菓子を何台も作って、めちゃくちゃ大変だったので…今回は細かく何種類か作ろう、と考えてました。

でも結局こっちも大変だった…。

完成品並べてみたらこんなにあるんでやんの。テーブル半分埋まってるがな!

まあ一家族分?にしたらこのくらいなんですけど

奥は左からマドレーヌ、フィナンシェ、抹茶のパウンドケーキ。焼き菓子の定番ですね。パウンドケーキの中に入ってるのは甘納豆です。
手前はクッキー類。一番左はきなこクッキー。周りにきなこシュガーをたっぷりまぶした…これも何度も作ってるものです。
一番右の2色入ってるのは「ディアマン」。フランス語で「ダイアモンド」という意味で、割とベーシックなクッキー生地の周りにグラニュー糖を貼りつけて、それがダイヤみたいってことでそういう名前がついたそうです。焼き立てがすっごい軽くてサックサクでした。

で、手前の真ん中が、「絞り出しシェルクッキー」。
…たくさん作るから、それぞれあんまり複雑じゃないのを選ぼうと思ってました。でもやったことないのも一つくらい入れて、自分の定番を増やしたい。それでちょっと前に目をつけてたこれをやってみることにしたんですよね。
このクッキー、生地に卵白しか使わないんです。…前にブリュレ(←卵黄しか使わない)やらなんやら作って、冷凍庫に卵白が増えてきていて「何か使わなくちゃなあ」と思ってたとこでした。ちょうどいいやん!!ストックも有効利用できるし、卵の分、安上がり!!(……)

でもいざ計量を始めてみると…え、バニラビーンズ?え、しかもレモンの皮のすりおろしも…!?さらにバニラオイルまで!?どんだけ!?
風味づけすごいなーとか思ってたら、もっと驚いたのが下の方にあった「アーモンドパウダー」。…えええ!?薄力粉と同割くらいで入るの!?マジで!?
アーモンドパウダーとは、その名の通りアーモンドをパウダーにしたもので、焼き菓子に入れるとすごくしっとりして風味もよくなるんですが…。高い(また金の話か!!)。上の写真の「フィナンシェ」はフランス語で「金融家・お金持ち」という意味なのですが、形が金の延べ棒に似ているのに加え、このアーモンドパウダーを多目に使ってリッチな味にするからそういう名前になってるそうです。

卵白だけで安く上げるつもりが、予想外にリッチな生地でしたよ……。
いや、事前にレシピちゃんと読まないのバレバレですねこれ…。なんかねえ、ヘタに材料揃ってると油断するんだよねえ。なんでもあるもんね我が家…。高いとか文句言ってますが、アーモンドパウダーはめっちゃくちゃ使用頻度の高い製菓材料なので、絶対切らさないようにしてるしね…。バニラビーンズも切らすことはまずないし…、レモンの皮もまとめてすりおろして冷凍してあるしね…(大変便利ですが、保存期間が長いとやはり風味は落ちます)。

作るのは簡単。混ぜるだけ。卵白を泡立てたりもしません。
星形の口金をつけた絞り袋に入れて、絞って焼くだけ。

おお、絞り出しクッキーってまともにやったん初めてやけど、なかなかいいんじゃないのこれ!?
食べてみると表面はカリッとしてて、中身はちょっとだけしっとりした感じもあって…おいしい!
つーかあんだけ材料色々使ってておいしくないとかマジ泣きたくなるんで、ほんとよかったです…。

父の出発前日は仕事だったので、2日がかりでこれらを作りました。
1日目は絞り出し以外のクッキー生地を仕込んで、冷蔵庫で冷やし固めておいて、あとマドレーヌとフィナンシェを焼いて。
2日目は最初にパウンドケーキを作って焼き、次に絞り出しクッキーを作って焼き…、あとストックしておいたクッキーを順番に焼いて行く、と。冷めたものからラッピングしていって完了。…結構時間かかりましたね。
でもまあ、無事に終わってよかった。
あんな、テーブルいっぱいの焼き菓子きっちり作れたってのは、ちょっと自信にもなるしね!