「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

「めがね」観てきた!

2007-11-04 23:20:32 | 感想文

はいはいネタバレ注意ですよ~!

 

 

行く前にどうしても「かもめ食堂」を見たかったのだけど、ツタヤでDVDの配置?が変わってて、かなり探したけど見つけられなかった…。くやしい。

…探してる間、正式なタイトルが思い出せなかったのも一因かも…

「…いるか…食堂だっけ。…いるか海岸?いやいやそれはパピヨンだし。いるか…えーと」(←ばか)

 

そういうわけで、「めがね」観てきました!

 

 

 

ああああああああああああああ!!

すごい、すごい考えたよ…見終えた後!!

「私の生きていく場所はどこだ…」って!!(えー)

ひいいいいいいいいいいん!!いやあああああああああああ!!

 

…失礼いたしました。少々取り乱しました。(少々じゃない…)

ええ、あの、とてもいい映画でしたよ!

終わった瞬間は「…え。」と思ったが!(ごめん!)

それでもなんかしら心に残るものがたくさんあったので、帰りしにパンフ買ったんですよね。

で、読んでたら…。出演の皆さんのコメントが結構たくさんあって。コメントっていうか…主演3人のインタビュー?

もたいさんが、この映画は、観た後すぐには感想が言えないみたいだ、って…

そうなんですーーーーー!!とめっちゃ思った!!そしてすごく安心した。

この映画、良かったです!と、今なら言える。

 

だけど…まあ、心をえぐられるよね。まあうちはフラフラのフリーターだから、ってだけかもしれんけど。

 

最初はねー、ほんとぼんやりーって感じで…前に座ってたお姉さん方は前半寝てしまったと言ってたけど(終了後に)、うん。気持ちはわかる。これもインタビューで触れられてたなあ。きれいな海があって、ゆるんだ時間があって…。ぽわーっと過ぎていく時間…。そりゃあ、眠くもなる。

でも、くすっと笑えるポイントが多くて、それを映画館の皆さんと共有できるのは、ちょっとおもしろかった。

 

主演の小林さんがね、これがまた、「すいか」の時よりもガチガチな女性を演じてて…その「本人もわかってる周囲へのなじめなさ」は、見てて緊張してしまうほどだった!!小林さんは、ほんと、すごい女優さんだ…。最初からめちゃくちゃなじんでる様子も簡単に演じてしまえそうなあたり。

そんでまた、みかりん(←市川実日子さんのこと…)が、けっこうずけずけと言う役で…前半の二人の攻防は、手に汗を握ってしまうほど…緊張でした…。みわりん(←市川実和子さん。みかりんのお姉さん)かよ!?みたいな。…いや、みわりんは「高原へいらっしゃい」のイメージが強いもので…。それにしてもほんと、似てるなあ。キューティーハニーに出てたのは…どっちだっけ。みかりん?…うーむ(混乱中)。

もたいさんは、さすがの存在感だしな~!あの体操、最高すぎ!!

宿の主人の人、なんだかめっちゃかわいかったw料理を作るシーンとか…梅は一日の難逃れ、だっけ?あと釣りのシーンとか…。でもなにより、緊張感ただよう食卓を、必死でなごやかにしようとがんばっているシーンが印象的です(笑)。

メガネの男の人…ってかメガネはみんなか…後から来た人ね。あの人もよかったなー。なんか早いこと帰っちゃったので残念でしたが。

 

あの人が、少なくともタエコ(小林さん役名)の事情はいろいろ知ってそうだったけど…結局何も語らなかったので、何もわからずじまい。先生と呼んでいた…、何の先生なのか?タエコは何があってケータイの通じないこの場所に来たのか?そしてあの二人の関係は?あの男の子は、なぜ来たのか?そしてなぜ先に帰っていったのか?

みかりん演じるハルナは、劇中で何度か、さりげなく「あー、死にたい」みたいに言っていた。なんでそれ皆つっこまないんだろう?たしなめるくらいはしていいような気もするけど…。たしなめてもしょうがないくらい言ってるんだろうか。

そしてもたいさん演じるサクラさん。この人も謎だらけ。タエコも言っていた…なぜ春だけ来るのか。他の時は何をしているのか。また、あのカキ氷はどう特別なのか…。

 

たくさんの疑問は、映画の中では明かされない。想像の余地があるということだ。

…なにより、ぼんやり観てるとラストにもかなり驚く。

「そういやタイトルの『めがね』に触れてないような…」と思い始めてしばらくすると、タエコがメガネをなくす。

そしてまたしばらくすると…

季節がめぐり、次の春がやってきたらしいシーンになる。冒頭のようにもたいさんがやってくる。

そして、それを迎えるのは……。

 

 

…あの島にめがね屋さんなんてあるんやろうか、とかいらんことも考えてしまうけど(台無しだ)。

いや、いったんは帰ったかもしれんしね!ここも大いに想像の余地があるね!

真剣に向き合ったんだろうと思います。あの島で。たそがれながらも。

「何が自由か、知っている」。

 

…そういう流れで、自分の生きていく場所はここでええんか!?と強烈に思ったわけです。

それは、ここにいてはわからないことなのかもしれない。

だから他の場所で生きていくのは、大事なことなのかもしれない。

留学とか、一人暮らしとか、上京とか…、そういうの全部、それが目的なのかもしれない。

めんどくさがってる場合じゃないのかもね。…まあ、もう25なんですが。

 

結論。いい映画!

撮影は与論島!行ってみたい~。

かもめ食堂もやっぱ見たい~!

ノルウェーには行けないと思うが。