先程、ネットでニュースを見ている中、
『85歳のチアリーダー!「何歳からでも人生は楽しくできるのよ」』と見出しを見た。
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の72歳の身であるが、
高齢者の85歳の女性でも、チアリーダーかょ・・と何かと好奇心が衰えない私は、
こっそりと読んでしまった。
やがて読み終わった後、少しばかり波乱万丈の人生航路を歩んできた男性の私でも、
この御方の人生観の信念に圧倒されて、降参しますょ、と心の中で呟(つぶや)いたりした。
この記事は、『週刊SPA!』が運営する「ちゃっかり生きる、賢い女性のホンネ情報サイト」【女子SPA!】に於いて、
鈴木靖子さんが取材されて寄稿された文で、8月4日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・85歳のチアリーダー!「何歳からでも人生は楽しくできるのよ」
とかく、このテの本は、穏やかにつつましく生きることを説くものが多いのですが、
このたび刊行された『85歳のチアリーダー』は少々、趣きが違います。
⇒【写真】85歳には見えない滝野さん。
著者の滝野文恵さんは、日本最高齢のシニアチアダンスチーム「ジャパンポンポン」(平均年齢、なんと71歳!)のリーダー。
本には「老人」、「女性」、「妻」、「母」といった枠に縛られず、
やりたいことをやって、人生楽しみなさいというメッセージが綴られています。
お肉とコカ・コーラが大好きだという滝野さん。
姿勢は美しく、肌はプルプルで、お化粧のノリもよし。
ミニスカートの衣装に身をまとい、華麗にステップを踏み、ターンを決める姿は、とても85歳と思えません。
元気と笑顔の秘訣を滝野さんに聞いてみました!
☆52歳で、夫と子どもを残して家出
――「ジャパンポンポン」は、滝野さんが63歳のときに結成したそうですね。
まずは、その経緯から聞かせてください。
滝野文恵さん:
アメリカに平均年齢74歳のチアリーダーグループがあることを知って、すごく驚いてしまったんですね。
シニアでも、チアができるんだっていうこともなんだけど、
むしろ、それに驚いている自分にびっくりしてしまって。
実は私、52歳のときに、夫と子どもを残して家出をしまして(笑)、
その翌年、アメリカの大学院に留学をしているんです。
「いくつになっても、なんでもできる」、そう思ってやってきたつもりなのに、
チアは若者のもので、年寄りがやるものじゃないって、思い込んでいた自分に気づいたんです。
だったら、やってやろう! と、友だちを誘って「ジャパンポンポン」を作ったんです。
――すごい行動力です。
滝野文恵さん:
後先考えずなんですよ。思慮がないというか。
本にも書きましたが、私の人生、「やってみたら、なんとかなった」っていうことばかりなんです(笑)。
☆誰もあなたを幸せにしてはくれない
――「こんなことしたら、どう思われるだろうか?」とか考えないんですか?
滝野文恵さん:
私たちの世代は、とくに、“世間”の目を気にしがちですけど、今も変わらないんですね。
確かに、目立つこと、変わったことをすれば、人はいろいろ言ってくるし、
人と足並みを揃えて、迎合しながら生きていたほうがラク。
でも、それって人の評価ばかりを気にする「よく思われたい病」でもあるんですよね。
でもね、自分が思っているほど、人は他人のことなんて、気にしてないんですよ。
とやかく言うだけで(笑)。
――そうは言っても、アラサーも過ぎて、もう年だし、無茶もなかなかできません…。
滝野文恵さん:
それ! その「もう年だから」がよくない。
たかだか30年40年生きたくらいで「年だから」って(笑)。
「年だから」だけじゃなくて、「仕事があるから」、「時間がないから」、「彼が嫌がるから」といったフレーズって、
結局、言いわけなんじゃないかしら。
一歩踏み出せない自分を正当化できる。
私も昔はそうだったからわかります。
でも、誰もあなたのことは、幸せにはしてくれないんです。
自分を幸せにする、楽しくさせるのは、自分なんですよ。
☆優しいだけの男は絶対によくない
――今ドキの若い世代は滝野さんには、どう見えていますか?
滝野文恵さん:
テレビなどを見ていると、今の若い子は、海外旅行もしないし、留学もしない、運転免許もとらないそうですね。
中国人は、世界各地へ留学して出て来ているのに、
日本人は、小さな島の中に入り込んじゃって、この国は滅びちゃうんじゃないかしらと心配になります。
確かに景気はよくはないし、テレビをつければ先々、不安になるニュースばかり。
でも、「男はかくあるべき」、「女はかくあるべき」、「家を守って」といった古くさい規範はなくなっていて、
その意味では、決して悪いだけの社会じゃないと思うんです。
世をはかなんで、今から老後の心配をするのは、もったいないですよ。
――でも、おひとりさまの老後とかを考えると心配になります。
滝野文恵さん:
私も、おひとりさま(笑)。
家出した身なので、結婚はいいものだ! と言いにくいところもあるけれど、
今、未婚の人が増えていると聞くと、男の子がだらしないのかな、と思います。
男の子たちが勇気を出して、アタックすれば、けっこうな確率でカップルが生まれるんじゃないかしら。
女の子のほうも「理想の男性は優しい人」なんて甘えてちゃダメだと思います。
優しいだけじゃ、食べてはいけません。
強くて優しいならいいけれど、優しいだけの男は、絶対によくない。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
この後には、滝野文恵さんの略歴が掲載されていたので、私は読んだりした。
《・・滝野文恵/たきの・ふみえ
1932(昭和7)年、広島県福山市生まれ。
関西学院大学を卒業後、1年間、アメリカへ留学。
25歳で結婚。1男1女をもうける。
53歳でアメリカ・ノーステキサス大学へ留学し、56歳で老年学修士号を取得。
帰国後、63歳でシニアチアダンスチーム「ジャパンポンポン」を設立。
平均年齢71歳、24人のグループ内の最年長で、現在もステージに立つ。・・》
滝野文恵さんは、私より12歳ひとまわり上の女性であるが、
この世代の人生航路に関しては、親戚、知人、或いは書物などで、
私は少しばかり学んできたひとりである。
そして今回、滝野文恵さんの人生観の信念、
《・・私たちの世代は、とくに、“世間”の目を気にしがちですけど、今も変わらないんですね。
確かに、目立つこと、変わったことをすれば、人はいろいろ言ってくるし、
人と足並みを揃えて、迎合しながら生きていたほうがラク。
でも、それって人の評価ばかりを気にする「よく思われたい病」でもあるんですよね。
でもね、自分が思っているほど、人は他人のことなんて、気にしてないんですよ。
とやかく言うだけで(笑)。
「年だから」だけじゃなくて、「仕事があるから」、「時間がないから」、「彼が嫌がるから」といったフレーズって、
結局、言いわけなんじゃないかしら。
(略)
一歩踏み出せない自分を正当化できる。
私も昔はそうだったからわかります。
でも、誰もあなたのことは、幸せにはしてくれないんです。
自分を幸せにする、楽しくさせるのは、自分なんですよ。・・》
こうした中、52歳のときに、夫と成人されたと思われる1男1女の子どもを残して、
その翌年の53歳でアメリカ・ノーステキサス大学へ留学し、56歳で老年学修士号を取得され、
私は読みながら、恐れ入れました、と呟(つぶや)いたりした。
こうした人生観の信念に、少しばかり波乱万丈の人生航路を歩んできた男性の私でも、
圧倒されて、やがて滝野文恵さんには、降参しますょ、と心の中で呟(つぶや)いたりした。
そして私を含めて、人それぞれ多くの御方は、
日々過ごされる中、その人なりの歴史を重ねて、生活されているが、
今回の滝野文恵さんは、あの世代の女性としては、強い人生観の信念を秘めて、言動されている稀な御方、
と拙(つたな)い私は思い深めたりしている。
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