昨今、小学生による教師に対して暴力を振るう、
とテレビ・ニュース、新聞などで目にしている。
今朝の読売新聞で、
【自分の言動を注意されたことに逆上して、暴言を吐きながら、
教師の足をけった】(小学5年 男子)
【教師が注意すると、椅子を蹴って歯向かう】(小学6年 女子)
【いたずらをした児童をやめさせようとした教師は、
男児の腕をつかむと、
『何するんだょ』と腕を振り解かれ、胸を殴られた。
それでも手を引くと、
『いてて・・。教育委員会に言って、クビにしてやるぞ』
とすごまれた】(小学5年 男子)
と記載され、おびえる教師、悩む日々、とサブタイトルに掲載されていた。
【保護者を呼んでも効果はなく、逆に学年懇談会で
『うちの子を悪者にしている』
と名指しで責められたこともある。
『親が変わらなければ、子供も変わらない』
とこの教論は訴える】
と綴られている新聞記事を読んで、私は憂鬱になった。
幾つの時代から、このように荒廃をしてきたのか、と思い返したりした・・。
私は定年退職して2年を過ぎようとしている身である。
子供には恵まれなかったが、兄と妹に男の子供がそれぞれ2人いるので、
甥っ子として、幼児から見ていて、今や30代の好青年で、
それぞれ家庭を持ち独立している。
私が小学校に入学した時は、昭和26年の春であった。
大学を出て、まもない男性の教師であった。
誰かがいたずらをすると、全体責任と称してクラス全員の男子、女子を問わず、
廊下に並ばされて、ビンタを受け、よろけた。
運動会の予行練習で私は数人と悪ふざけをしていると、
体育の先生が私達を見つけ、往復ビンタを受け、我々は地面まで飛んだ・・。
このような事があっても家に帰り、報告など出来なかった。
自分達のいたずらが原因などで、恥ずかしく言えなかった。
むしろ親に言ったら、お前のいたずらで、と叱咤を受けたりした。
後年、次兄(昭和24年 入学)に聴いたりすると、
『俺達は・・先生が気分が優れない時、殴られたょ・・
あの先生・・知っているか・・』と次兄は私に分かるように言った。
この先生は特攻隊あがりで、首に白いマフラーのような物を
よくしていた。
すぐ下の妹(昭和28年 入学)に聴くと、
私達もいたずらをすると、こずかれたわ・・
と言ったりした。
そして私が私立高校1年(昭和36年)の時、少しグレた同級生が、
先生から注意を受け、
『何だょ・・先公・・いちいち・・うるさいょ』と言った。
彼は翌日から高校退学処分となった。
こうした軌道で学校生活をしてきた私には、
児童、親、教育委員会、文部省、或いは社会が悪いのか、
理解出来ないでいる。
ただ、子供の教育は学校でなく、親の責任と思っている。