ウィトラのつぶやき

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国会中継を聞いて

2014-10-07 09:01:30 | 東工大

昨日の午後は衆議院の予算委員会の国会中継を聞きながら仕事をしていた。次世代の党、みんなの党、日本共産党、生活の党といったマイナーな政党の質問だったので期待していなかったのだが、思ったよりはるかに興味深い質疑だった。どの政党もまともな質問をしている。攻撃ばかりで内容が無いだろうと思っていた共産党でさえ、まともなことを言っていたと感じた。共産党の論点は辺野古移転だった。

むしろ答弁側の女性閣僚に不安感があった。午前中の有村治子氏(女性活躍担当大臣)、午後の高市早苗氏(総務大臣)、小渕優子氏(経済産業大臣)の答弁は官僚から言われたことをそのまま答弁しているようで自分の言葉になっていないようだった。大臣になって日が浅いので仕方がないのかもしれないが、同じ新人でも石破地方創生大臣や塩崎厚生労働大臣、江渡防衛大臣などとはかなりの力量の差を感じた。これから国会論戦が本格化すると、女性閣僚がまともに回答しないか、問題発言などをするのではないかと言う印象だった。

興味深かったのは安倍総理と共産党の赤嶺議員との議論で、赤嶺氏が辺野古移転を無謀な工事だと批判したのに対して安倍総理が普天間基地をなくすためには必要不可欠であり、辺野古移転が完了すれば普天間は返却され、基地の騒音も無くなるし、辺野古の機能は普天間の3つの機能のうち一つしか残さないので大幅に沖縄の基地負担軽減になると回答したことだった。私などはこの答弁を聞いて「なるほど」と思ったのだが、赤嶺氏は「機能は移転しても訓練は続ける。騒音は無くならない」と指摘した。本拠地は山口に移しても沖縄で訓練を続けることは米軍も言っているし、日本政府にこれを止める権限が無い、と言う話だった。

このレベルの踏み込んだ議論になるともはや安倍総理は対応できず、あとはもっぱら江渡防衛大臣とのやり取りになったが、赤嶺氏も、議論で勝っても仕方がないことは承知していて、国会の場で日米関係、特に日本政府と米軍との力関係を変えないかぎり、大きな改善は得られないと言うことを言って放送されればそれで満足していると言う感じの大人の対応だった。

生活の党も、質問内容はごくまともで、みんなの党と近いような印象だった。生活の党は小沢氏が滋賀県の嘉田元知事を選挙のために利用し、使い捨てにしたと思っている。嘉田氏を追い出した後、森裕子氏を代表にしたが、その後まもなく小沢氏が代表になっている。私の小沢氏に対するイメージは非常に悪く、生活の党に対するイメージも悪かったのだが、質問に立った玉城氏はまともだと感じた。こういう人たちが勢力争いでばらばらに活動して意見としてまとまらないのはもったいないと感じた。



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