
昨晩 帰りに 大岡川沿いの夜桜を見てきました。桜は7分咲き程度ですが、
気持ちが高揚するから、何か不思議です。<生ビールのせいか(笑)>
川沿いに お好み焼き/タコ焼き/臨時居酒屋が並んで縁日の様相。提灯を
つけた屋形船も運航しており、船に揺られて一杯も一興かもしれません。
(上記フォトは、近所の桜)
そこで 「コブクロ」 の 「桜」 をBGMに過去の4月相場を検証してみます。
この歌がヒットして3年位たちますが、なかなか、いい曲です。 余談ですが、
このメンバーのグループ名「コブクロ」が、小渕健太郎と黒田俊介の苗字を
合成し、つけたことを知ったのは、ヒットした しばらく後でした。
タイトル:「桜」、 唄:「コブクロ」
4月相場は 本来、1月と並んで 「パフォーマンス良好月」 の印象があります。
Table1の通り、日経平均の月足陰陽線(勝敗)で見ると、1949年東証再開
(49年5月から)で、月間の勝率で2位になってます。
Table1 月別の日経平均月足陰陽線(勝敗)
戦 後(49/5~09/3) バブル崩壊後(90/1~09/3)
順位 月 勝敗 勝率 順位 月 勝敗 勝率
① 1月 42勝18敗 70.0% | ① 4月 13勝6敗 68.4%
② 4月 40勝19敗 67.8% | ② 12月 12勝7敗 63.2%
③ 6月 39勝21敗 65.0% | ③ 5月 11勝8敗 57.9%
④ 12月 36勝24敗 60.0% | ④ 6月 10勝9敗 52.6%
⑤ 3月 35勝25敗 58.3% | ④ 11月 10勝9敗 52.6%
⑥ 8月 33勝26敗 55.9% | ⑥ 3月 10勝10敗 50.0%
⑦ 2月 33勝27敗 55.0% | ⑦ 10月 9勝10敗 47.4%
⑧ 10月 32勝28敗 53.3% | ⑧ 1月 9勝11敗 45.0%
⑧ 11月 32勝28敗 53.3% | ⑧ 2月 9勝11敗 45.0%
⑩ 5月 30勝30敗 50.0% | ⑩ 7月 8勝11敗 42.1%
⑩ 7月 30勝30敗 50.0 % | ⑩ 8月 8勝11敗 42.1%
⑫ 9月 25勝35敗 41.7% | ⑫ 9月 4勝15敗 21.1%
また、バブル崩壊後の90年以降で見れば、勝率1位を記録しています。3月
期末を乗り切った安心感や、機関投資家の新規資金配分による、需給好転
期待などが背景と、説明されているようです。
また、Table2の通り、90年以降は、日経平均が4~6月に年間高値をつける
ケースが際立って高く、期待されるところです。(19年間で8回)
Table2 90年以降の日経平均年間高値/安値 形成月
高値月 安値月
90年 1月 10月
91年 3月 8月
92年 1月 8月
93年 9月 11月
94年 6月 1月
95年 12月 7月
96年 6月 12月
97年 6月 12月
98年 3月 10月
99年 12月 1月
00年 4月 12月
01年 5月 9月
02年 5月 11月
03年 10月 4月
04年 4月 2月
05年 12月 5月
06年 4月 6月
07年 7月 11月
08年 1月 10月
09年 12月? 3月?
こうした過去の例をたどる限り、4月相場は「上昇しやすい季節習性」と言っても
いいかもしれません。
昨年の場合はどうだったか? ベア・スターンズショックで、3/17に日経平均
大底形成後、急激な戻りに転換。3/26の配当落ちを機に調整を挟んだものの、
4/1の日銀短観の悪化は織り込み済みの反応。
米国ISM製造業指数が、小幅ながら改善したことも背景に、再び騰勢回復。
4/Mのインテル、シテイ決算が想定ほど悪化せず、6月にかけて上昇波動を
形成した経緯があります。
今年も、これまでの所は、同様の推移となっており、「 年4回発表される短観の中
で特に重要」 とされる3月調査の日銀短観は、大企業製造業の業況判断 D Iで
過去最悪の-58となりながら、次回6月短観の改善予想もあり、大方折込済と
なりました。
もっとも、今回の日米同時株高の「出発点」として、シテイGのバンディットCEOの
「1、2月は黒字」コメントが挙げられるだけに、4/17シテイGの決算発表が
注視されるところになります。
勿論、日本企業においても4/Eに本格化する決算発表では、多くの企業が
厳しい09年度見通しを打ち出すのは確実。「想定通りで、悪材料出尽し感」と
なるか、「改めて実態悪を嫌気」となるか、前者に軍配が上がる要素も出てきて
ます。(G20の浸透、100円台の円安継続、外資の需給変化など)
期待と失望、懸念と見直しの間で、激しく揺れる市場のセンチメントに、左右
されそうです。
とは言え、ファンダメンタルズ要因以上に、市場で懸念されるのは、需給面。
投資主体別動向で、3月第3週の信託銀行は1月第1週以来の売り越しでした。
昨年も3月最終週は売り越しでしたが、問題は4月以降にあり、三菱UFJ証券
調べによると、直近10年間で、信託銀行が4、5月合計で買い越ししたのは、
00年と昨年の2回のみにすぎないようです。
来年度は、公的年金の主体をなすGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の
大幅買い越しなどが期待できない。今年3月末で基本ポートフォリオ移行が完了
してるので、次期ポートフォリオが適用される10年度まで、「売りも買いもでない。」
状態と大手証券は想定してるようです。
これまで、外国人の大量売りを引き受けてきた、公的年金買いが途絶えたら、
どうなるか。
かつて、大手運用会社で公的資金運用を担った経歴を持つストラテジスト筋も
「4月以降は、これまであったPKO(株価維持策)がなくなる。」 という誤解が
市場に蔓延することによってヘッジファンドが売り込みやすい状況が生まれる。」
可能性を指摘しています。
但し、3月がそうであったように、事前に「4月は危ない」と言われて、実際に
暴落する様な例は少ないかもしれません。年金買いの後退不安が、杞憂に
終わるかどうかは、外国人の動向次第、ということになりそうです。
<出典:日本証券新聞3/31>
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