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昨日、欧州の銀行ストレステスト(健全性審査)の結果が発表され、テスト対象と
なった91行中7行が不合格となったことが明らかになりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100724-00000250-reu-bus_all
また、不合格行の資本不足が、全体で35億ユーロ(45億ドル)になったことも
わかりました。
不合格となったのは、スペイン中小貯蓄銀行(カハ)5行に加え、ドイツの国営
不動産金融ヒポ・レアル・エステート、ギリシャ農業銀行の計7行です。
アナリストは5~10行が不合格になると予想しており、大手銀行はすべて合格し、
市場の不安感は、ひとまず払拭された格好です。
楽観は禁物ですが、円/ユーロや円/ドルの為替水準の是正が入れば、株高
暗示の猛暑到来になるか、来週から注目されます。
さて、土曜の晩、日本証券新聞(2010/7/26号)に「今年の天候、景気に追い風」の
記事が掲載されてましたので、一部引用し、概要をアップします。
気象庁が7/22発表した3ヶ月予報は、 「9月は、全国的に残暑が厳しい見込み」
としており、ラニーニャ現象が、今夏発生する可能性大と・・・。
現に、東北南部から九州にかけて猛暑となっており、このラニーニャ現象によって
もたらされた可能性も高そうです。
ラニーニャは、スペイン語で「女の子」を意味し、エルニーニョとは 逆の現象で
ペルー沖の「監視海域」の海面水温が、平年より0.5度以上低下する事により
生じる現象です。
ラニーニャ現象が発生すると、世界中に天候異常を発生させ、日本においては
「暑い夏、寒い冬をもたらす」現象として知られています。
そして、消費や景気の観点から「夏は暑く、冬は寒く」は、景気にとってプラスと
指摘する人は多いようです。
そこで、ラニーニャ現象の発生した期間の株式市場の動向を1980年代以降
ピックアップしたものが、下表。
80年代以降、ラニーニャ現象発生時の日本株式市場の動向
年 代 ラニーニャ発生時の特徴 相場
内容
84年夏~85年秋 上昇幅は限定も、85年プラザ合意がバブル相場原点 △
88年春~89年春 バブル相場天井に向け、主力株が上げ足を早めた時期 ◎
95年夏~96年冬 95年夏は「超円高」受けた大底から急反転へ ◎
98年夏~00年春 98年秋の底入れ後、ITバブル頂点まで急騰相場 ◎
05年秋~06年春 小泉解散総選挙後、株価が本格的な上昇波動を描いた ◎
07年春~08年春 後半は失速したが、07年夏はITバブル後の高値へ △
10年夏?~ ? ?
上表の通り、ラニーニャ現象が発生した時期は、バブル崩壊後の長期下落傾向
にあっても、大幅上昇となるケースが多い。期間中では唯一の下落となった「07年
春~08年春」にしても、07年7月にITバブル期以来、7年ぶりの高値をつけており、
その後の暴落の経緯を踏まえれば、むしろ「高値圏で踏み留まっていた。」との
位置づけも可能です。
さて、ラニーニャ現象と株式相場の相関関係について、単なるアノマリーでなく、
上昇相場になれば、おもしろいかもしれません。
それでは、また。
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