この1週間を振り返ると、週初はEUによるギリシャ支援合意やインテル決算を
受け、NY市場のジリ高を背景に、日経平均も買い先行で始まりました。しかし
過熱感から上値を追う流れとならず、週末にかけ、日足ベースで陰線となる日が
多くなりました。
また、週末はギリシャ問題の再燃や中国人民元切り上げ懸念で円高が進行した上、
NY市場先物安。クレディスイス先物主導による売り仕掛け?で大幅下落となった。
結局、日経平均は1週間で102円下落(↓約0.9%)11102円の大引けとなりました。
週末NY市場は、米証券監視委員会(SEC)がサブプライム関連のCDOに関して、
GSを詐欺容疑で提訴した影響で、利益確定売りを誘い、ダウは125ドル下落し、
為替も 92円辺りのリスク回避を強めました。
4/19週の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
NY市場は、週末にかけ住宅関連指標が目白押しで、注目されそうです。
また、週初は、週末のNY市場の下落を受け、下落してのスタートになりそうで、
明日、下ひげをつけ25日線の位置する11000円程度で終了するか、為替の
動きで決まりそうです。
ただ、92円台をキープしていれば、先週末、日経平均の大幅下落で半分以上は、
織り込んでいるので、1月戻り高値の10982円以上の終了になればと思う。
4月第4週(4/19~4/23)日経平均のレンジは、10900円~10400円程度を
想定しています。
1.4月第4週(4/19~4/23)
4/19
日本 3月消費者態度指数(内閣府)
日本 3月日本製半導体製造装置BBレシオ(日本半導体製造装置協会)
日本 東宝不、松竹、東宝 各決算
米 3月景気先行指数 (予想、前月比+1.0%)
米 エバンス・シカゴ連銀総裁 講演(金融リテラシー)
EU トゥンペルグ・ゲレルECB専務理事 講演
EU アルムニア欧州委員 講演
米 IBM、シティG 各決算
4/20
日本 2月第三次産業活動指数(経済産業省)
日本 3月コンビニエンスストア売上高
日本 日鋳造、安川電 各決算
加 カナダ中銀政策金利発表
英 3月消費者物価指数
独 4月ドイツZEW景況感指数
独 ウェーバー独連銀総裁 講演
NZ 第1四半期消費者物価指数
ギ ギリシャ国債入札(13週物、15億ユーロ)
ギ ギリシャ利付5年債(82億ユーロ)償還日
印 インド準備銀行金融政策決定会合
米 アップル、コカ・コーラ、J&J、クリー、ヤフー、GS
ハーレーダビッドソン、バイオジェン・アイデック 各決算
4/21
日本 総合メディカル、JFE、KOA、キヤノンFT、キヤノン電子
キヤノンソフト 各決算
米 北米3月半導体製造装置BBレシオ
独 ドイツ財務相が議会証言(ギリシャ支援)
英 3月雇用統計
英 MPC議事録
ブ ブラジル市場休場
世 IMF、世界経済の見通し公表
米 ウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレー、アムジェン、
ボーイング、イーベイ、AT&T、クアルコム、スターバックス
マクドナルド、サンディスク、ユナイテッド・テクノロジーズ
フリーポート・マクモラン 各決算
4/22
日本 3月貿易収支(財務省)
日本 東陽テク、小野測器、HIOKI、コクヨ、キヤノンMJ 各決算
米 2月FHFA住宅価格指数
米 3月中古住宅販売件数 (予想、530万戸)
米 3月生産者物価指数 (予想、全体が前月比+0.5%、
前年比+6.1%)
米 白川日銀総裁 講演(NY)
独 4月ドイツ製造業・非製造業PMI
EU 4月ユーロ圏製造業・非製造業PMI
EU トリシェECB総裁 講演(ECB)
米 ベライゾン、ペプシコ、BB&T、アメリカン・エキスプレス
アマゾン、ニューヨーク・タイムズ、マイクロソフト 各決算
ス クレディ・スイスG
4/23
日本 2月全産業活動指数(経産省)
日本 3月全国百貨店売上高
日本 稀元素、P電工IS、東製鉄、KDDI、中外薬 各決算
米 3月耐久財受注 (予想、前月比+0.1%)
米 3月新築住宅販売件数(予想、32.2万戸)
加 3月カナダ消費者物価指数
加 2月カナダ小売売上高
独 4月ドイツIfo景況感指数
英 3月小売売上高
英 第1四半期GDP速報値
ギ ギリシャ13週物短期国債(19.2億ユーロ)償還日
世 G20財務相・中央銀行総裁会議(~4/24、ワシントン)
中 北京モーターショー(~5/2)
米 ハネウェル、ゼロックス、フォード、トラベラーズ 各決算
2.NY市場、為替/債券 結果(4/16)
16日のNY市場はリスク回避の動きが強まった。きっかけは米証券監視委員会
(SEC)がサブプライム関連のCDOに関して、ゴールドマン・サックスを詐欺容疑で
提訴したことが伝わり、NY市場は全体的にリスク回避の動きが強まった。
株式や商品市場が大幅に下落する中、為替市場もリスク回避動きが強まった。
円相場は円買いの動きが強まり、ドル円は一時91円台、カナダや豪ドルといった
資源国通貨も利益確定売りに押されている。
元々、今週は調整色が強かったが、きょうのゴールドマンの報は一旦見切らせた
ようだ。SECのゴールドマン提訴に関しては、それだけで市場のセンチメントが
下げ続けるとの見方は少ない。しかし、これが他の金融機関や商品に波及すると
なると、市場は神経質にならざるを得ず、今後のSECの動きは警戒する必要も。
米国債利回り
2年債 0.951(-0.057)
10年債 3.766(-0.066)
30年債 4.670(-0.045)
16日のNY債券市場、利回りは低下した。
今日発表になった経済指標は、まちまちの内容だったものの、米証券監視委員会
サブプライム関連のCDOに関して、GSを詐欺容疑で提訴した事が伝わり、市場は
リスク回避の雰囲気が強まった。債券は逃避買いで上昇し、利回りは低下。
10年債利回りは一時3.75%まで低下。2年債も0.94%まで低下し1%を割り込んで
いる。
2-10年債の利回り格差は+281(前日+281)と変わらず。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=68702
3.NY株式市場 結果(4/16)
NY株式
ダウ平均 11018.66(-125.91 -1.13%)
S&P500 1192.13 ( -19.54 -1.61%)
ナスダック 2481.26 ( -34.43 -1.37%)
CME日経平均 10935 (大証比:-155 -1.39%)
出来高(億株)
NYSE 17.49
ナスダック 29.06
16日のNY株式市場、ダウ平均は7日ぶりに大幅反落している。
米証券監視委員会(SEC)がサブプライム関連のCDOに関して、GSを詐欺容疑で
提訴したことが伝わり売りが強まった。金融株を筆頭に、ほぼ全面安の展開。
前日までダウ平均は6日続伸していた。他の原油市場などは調整の動きも出だす
中で、好決算を背景に株価は上昇が続いていた。過熱感も出てきたところに、
きょうのGSの報は利益確定のきっかけを作ってくれたようだ。
ダウ採用銘柄はベライゾン、コカコーラを除く28銘柄が下落。
バンカメ、JPモルガンなど金融株が下げを先導した。キャタピラー、ボーイング、
デュポンなど産業関連株も軟調。
ゴールドマンは12.8%急落している。同社にしては珍しい値下がり率となった。
ナスダックも急反落。ハイテク株も利益確定売りに押されている。インテル、
アップルなど主力のハイテク株はほぼ全滅。前日決算発表だったグーグルは、
7.5%の大幅安。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=68701
4.NY市場、原油先物5月限、金先物6月限 各結果
NY原油先物5月限(WTI)
1バレル=83.24(-2.27 -2.65%)
16日のNY原油先物相場は急落。依然として調整色が強い相場展開だった中で、
きょうは米証券監視委員会(SEC)がサブプライム関連のCDOに関して、GSを詐欺
容疑で提訴したことが伝わり、利益確定売りの背中を押してくれたようだ。
一時82.50付近まで下落する場面も見られた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=68696
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1136.90(-23.40 -2.02%)
16日のNY金先物相場は急反落。
米証券監視委員会(SEC)がサブプライム関連のCDOに関して、GSを詐欺容疑で
提訴したことが伝わり、市場の雰囲気がリスク回避の動きが強まったことで、金も
下落を間逃れなかった。6月限は1130ドルまで一時下落している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=68697
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