Fly into the next stage , never surrender !

~さらなる高みへ~

東海選手権にて

2009-09-06 11:43:37 | Weblog
14:00~
男子3000mSC 決勝
23名 出走
LAP 先頭-井上
1000m 3'00" -3'03"?
2000m 6'08"(3'08") -6'11"?
3000m 9'59"(2'51") -9'24"81

 愛知・岐阜・三重・静岡・長野の各県8位までなので、合計40名なのだが最終的には23人の出走で1組一斉スタートの決勝となった。とはいえ、23名の3000mSCは多い、初めての経験。心配していた1台目のハードルだが、2台を横並びに設置して貰える配慮があった。これで不安要素がひとつ消え、2台目のハードルに向けて位置取りを考えればいい。スタートの瞬間は周りに負けないように飛び出し、集団中位を取れたので、そこで一旦様子を見ることにした。1台跳んで、2台目は9番手あたりの位置を取る。田渕君がトップ争いにいる。愛知県勢は、欠場の丸尾君・勝又君を除いて、加藤君、中田君、石塚君が前にいる。松田君は僕自分のすぐ後ろにいるようで後方待機の作戦か。3台を跳び、水濠へ。自分より後ろの選手との間に多少の距離が開いていたので、無理して前方の集団にくっついていくことはしないで、十分な視界を確保して助走を取った。着水は右足のみ。左足は完全に水の外に着いた。これで勢い付いた。ここまで跳べたのは初めてかもしれない。高校時も片足のみの着水はそんなになかった。いつものように着地後の1歩で前傾に構え、加速段階へもっていく。ピタリと集団について8位をキープ。そのまま2周目を回る。2度目の水濠も片足着水が決まる。出場選手中、練習量では最低レベルかもしれないが、先週の八ツ面レペや、試合直前に重視した股関節周辺の補強やストレッチが狙い通り活きている。周りが速いとは感じなかった。1000m、先頭の通過が3'00"というアナウンス。同じグループの前から3列目辺りにいるので自分も3'00"そこそこのペース。6月の支部選の時点では絶対速いと感じてしまうだろうが、6,7,8と徐々に段階を踏んで上げてきたので、今回の3'00"は速く感じなかった。刈谷ナイターの1500mスタートで突っ込む練習もしているので、入りのペースに対する不安もほとんどなくなっている。後続は徐々に離れていき、8,9人程度のグループが形成される。その最後尾あたりについていく。今回は消極的でもないし、焦ってもいない。勝負が動くのを冷静に待っていた。自分でも体が動いているのが分かった。中盤、ハードルを跳んだ後の前傾で加速して、前方にコースが空いていなかったのでアウト側に出てしまった。そのまま3位まで上がる。が、県選でも同じように前へ出たものの、その後失速してしまったのを思い出した。まだ焦る必要はない。先頭には立たないようにしてもう一度冷静に構える。2000m、先頭が6'08"。自分すぐ後ろの一団の中にいたので大きく変わらない。ここまできて残り1000mで大きくペースダウンする気はしない。県選のタイムは確実に更新できる。ベスト更新もまだ射程圏内にある。弱気にならなければ行ける。2000mの水濠でトップが加速したようで、そこからはいつの間にかトップ3人が見えない位置に行ってしまった。勝負しなかったは消極的といえるかもしれないが、この瞬間はベストの更新と入賞の両方が欲しかった。残り2周、5位。最後まで失速しないギリギリのペースを探りながら逃げる。反省点は、逃げに回ったこと。後ろを気にしたから詰められてしまったし、焦って動きも硬くなってしまった。失速を恐れず前を抜きにいけばもっと勝負できていたかもしれない。勝負にいくにはもっと自信をつけないといけないのかもしれない。自分のやってきたことに絶対的な自信をもってスタートラインにつけるように。残り2周で高校生2人に抜かれ、さらに最後の1台においては後ろからもう1人追ってきていることに気付いて焦り足が合わず、ハードル直前まで来て真上に跳ぶような状態になってしまった。ここで一気に詰められた。着地と同時に加速して逃げにかかるが、差は詰まる。最後だけは上体を前に倒して先着したものの、まだ甘さが露呈したレースだった。
 永いことかけて、ようやく戻って来れた!というのがゴール後の感想。ラスト、競り合いながらも見えたゴールタイマー、まだ9'30"になっていない。やっと11年前の記録を更新できる。胸を突き出しながら見た24"。最近の調子から判断して悪くはないので、支部・県選の流れから考えれば、9'35"切りは十分狙える範囲内ではあったが、本当にレースでそれができるかは、走ってみないと分からなかった。高3の県総体予選でベストを出した翌日の決勝、チームメイトの応援を受けて、絶対に東海大会へ行くんだという想いが、重圧になり、焦りに変わり、水濠で転倒に巻き込まれ、最後は自分から諦めてしまった10分を超える最後尾でのゴール。自分の精神的な弱さのせいで応援さえも味方に付けられなかった。もう一生かかっても当時のレベルには戻れない、あの悔しさを払拭することはできないだろうと思っていた。
 今年の春先は、県選に出場できたらいいな程度のレベルだったのに、この半年で大きく進歩できた。自分でも想像できなかった。ひとつひとつの環境や条件が結びついて、全てがいい方向へ転がってきた。そのきっかけを与えてくださった、多くの方々に心から感謝をしたい。本当にありがとうございました。
 なにも悩まずに記録が伸びた高校時代までが第1幕、苦しんだ大学・院・社会人序盤が第2幕だとしたら、払拭できたこれからが第3幕になるのだと思う。もうしばらくは競技として楽しめそうだ。
コメント (2)
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