今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

大空振り

2013年08月08日 | 防災・安全
皆さんと同じく、私の携帯も緊急地震速報が鳴り響いた。
画面を見たら「奈良で震度7」だという。

なんで震源が奈良?
和歌山や三重なら「東南海」や「南海」でわかるのだが…
緊急地震速報はプレート境界の海溝型地震でないとP波だけのキャッチはできないはず。
奈良だと活断層型しかありえない。
その場合は直下型なので、緊急地震速報が東京に届いた頃には、
かの地はもうすでに壊滅状態のはず。

ネットの地震速報のサイトはすでに繋がらなくなっていたので
(これが災害時のネットの弱点)、
テレビのNHKをつけたら、音声では緊急地震速報の速報を流しているのに、
画面はなんと高校野球の試合中。
奈良が震度7なら、甲子園だって相当な揺れのはずだが…。

とにかく近畿にも緊急地震速報が流れているのに、なんで試合を中断しないんだ?
授業中だったら、授業を中断して、全員机の下に避難させているところ。

結果、誤報だということがわかった。
たしかに、3.11の東北地方太平洋沖地震の後、
東京でも毎日、緊急地震速報が鳴り、
そのうちいくつかは「空振り」だった。
なので緊急地震速報が鳴っても半信半疑で慌てなくなった。
実際今回も、ホントかよという疑念が先で、地震に備えるよりも情報の確認を優先した。

すなわち緊急地震速報の空振りはかくもありうる。
ただ、震度7クラスの大空振りは初めて。

でも、空振りは結果であって、速報受信時には、安全態勢をとるべき。
高校野球を中断しなかったことは、防災上は問題になると思う
(グラウンドの選手は安全だろうが、内野スタンドは席ごとの落下もありうる)。

※後日、甲子園球場には緊急地震速報受信時の対応マニュアルが存在せず、そのため何もしなかったことが判明した。
そら恐ろしい事実だ。阪神淡路の震災は忘却の彼方にあるらしい。
今回の大空振りはいい警鐘として役立った。

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