今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

陣馬山~景信山を歩いたが

2014年05月04日 | 山歩き

4連休二日目の「緑の日」は、新緑を楽しもうと、陣馬山(855m)から景信山(727m)を歩いた。

この奥高尾は、山をやり始めた中学時代によく歩いたコースで、山を中断後の再出発にふさわしい。

高尾駅の陣馬高原下行きのバス停は、同好のハイカーで大行列になったため、バスは臨時便2台追加。
終点付近は昔ながらの細い道で、和田峠に向う林道を歩きはじめると、新緑が、まるでサングラスを通して見るかのように、緑が濃くあざやか。

陣馬山に直登する「新ハイキングコース」に入ると、元気のいい少年たちが、私を追い抜いていく。
しかし長い登りを経て、ペースを大幅にダウンしている彼らを、ペースを乱さず上ってきた私が、人生の真実を教えるように悠然と抜き返す。

ニリンソウの群落(右写真)を過ぎて、明るい山頂に達すれば、これぞ登山日和というべき晴天のおかげで広大な眺め(上写真)。
近くの奥多摩はもとより、雪渓を残す丹沢、昼近くなので霞み気味になった純白の富士、そして西の甲州の奥には、南アルプスの悪沢岳(3141m,静岡県)がこれも純白な姿を見せている。
この程度の標高でこの広い眺めは陣馬山ならでは。高尾山や奥多摩の山では得られない。

さて私は、登り道で拾ってきた小枝を使って、ソロ・ストーブで湯をわかし、カフェオレを作って、昼食の調理パンとともに賞味。
山中に腐るほど落ちている小枝が燃料になるこのコンロさえあれば、一生山暮しも可能と思えるほど。
しかも白い粉状の灰が残るだけなので、ゴミにもならない。

景信山までは、ほとんど平坦な道で、尾根上の登りも巻道を使う。道脇にミミガタテンナンショウが独特の姿を見せる(右写真)。

山頂の茶店で野草の天ぷらを食べた(300円)。
5種ほどの野草をその場で揚げてもらい、岩塩をふって食べる。
普通、山には昼食を持参するものなので、山上の茶屋でのそば・うどんの類いは縁がないが、下界で味わえないこういうメニューならいい思い出になる。

ここから高尾山に向う縦走路から離れ、麓の小仏バス停目ざして降りる。
この道は、昭和天皇崩御のその日、女性とハイキングで通って以来。
その日の朝、新宿駅で崩御の知らせを聞いたが、景信山ハイキングは敢行し、山頂で昔のコンロを使って彼女による料理を堪能し、
山から降りたら、当時の小渕幹事長が「平成」の文字を掲げていた。
山好きな私だったので、仲良くなった女性にはよくハイキングを誘ったなぁ。

そんな四半世紀前の思い出はいいとして、

なんと、この下りで、またもや左膝が使えなくなった。
前回の奥武蔵のハイクに続いての事態。
どうやら、本当に膝が悪いみたい。
筋肉痛ではなく、明らかに関節痛。
まったく油断して、サポーターもストックも装備しなかった。

もっとも、日常生活ではまったく支障がない。
山での酷使には耐えられないようだ。
落ちていた枝を杖に、痛む左膝をだましだましして、なんとか平地に下り立った。
登山を中学時代のレベルに戻って再会したつもりだが、この膝の故障は、それすら許してくれなさそう。
こんな軽いハイクでも痛くて歩けないほどなのだから、登山再開は無理なのかな。
車で温泉旅をするしかないのかな。

いやいや、もう一度くらい、頑張ってみる。