今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

地デジ後のテレビは

2011年07月24日 | 時事
わが実家も地デジ化にぎりぎりセーフ。
正午のアナログ停波を、それなりの感慨を伴って見届けた。

NHKでは、それを記念して過去のアナログ番組回顧する番組「そのとき、みんなテレビを見ていた」を放映。
それを録画して後で眺めてあらためて思った。
昔の番組は、感動したり、夢中になった番組がたくさんあったなぁと。
それにひきかえ、今は、画質がよくなっただけで、中身はスカスカ。

数年前から、テレビ雑誌を買わなくなったのも、録画したい番組がまったく見当たらなくなったから。
なにもドラマやバラエティだけの問題ではない、相撲・野球・格闘技などのスポーツ番組も観なくなった
(先日の女子サッカーは久々に感動)。
録画機能も地デジテレビを買ったばかりの今だから試しに使うが、早晩使わなくなる。
という立場なので、買ったテレビもできるだけ機能が少ない安いものにした。
だって、高いテレビっの機能って、”テレビは娯楽の王様!”という昭和30-40年代レベルの価値観の人用だから、ことごとく不要。
むしろHDMIをフル活用して、パソコンやiPadの画面を映した方が楽しめる。


わたし的な線量限度ライン

2011年07月24日 | 東日本大震災関連
放射線量について、私に寄せられる問合せの回答に、「大丈夫です」と「できるだけ線量を減らしましょう」を使い分けているが、その境界を明示しよう。
それは、1μSv/hのライン。

この値は、実際に障害が発生する1Sv/hの百万分の1、がんのリスクが高まる100mSv/hの十万分の1の値。
このラインの根拠は、疫学的な基準(前の記事のように、それは困難)ではない。

地上で人が生活している自然放射線量の最高値の単位時間当りの近似値である。
その場所とは、イランのラムサール(条約で有名)。
その放射線量は年間値で約10mSvである(その地域の最高値はもっと高いが)。
この値を単位時間に換算すると、1.14μSv/hになるので、切りのいいところで1μSv/hにしたわけ。

みなさんご存知の通り、政府が福島県に設定した被曝許容量の年間値は20mSv。
これは ICRP(国際放射線防護委員会)の基準にもとづいたそれなりに”論拠”あるものだが、
実際に長期的な被曝による影響が発生しないという”証拠”によるものではない。
これはもちろんラムサールの2倍の値で、わたし的には、人類が安全を経験していない未知の領域なので、全く大丈夫という太鼓判を押せない。
一方、年間10mSvは、われわれと同じ人類が実際に地上で浴びて問題なく生活している(数千年前から)最大値という点で、長期被曝や内部被曝を考慮した安全の上限といえる。
「安全値」とは、本当に安全を保証できる値であるべきだから。

この値を基準にすれば、関東はほとんどすべて安全圏(もちろん平常値より高い所は、さらに下った方がいい)。
だから関東、とりわけ南関東の人に対しては、前の記事のようなクールな対応をする。
ただし関東最大のホットスポットである那須・黒磯地域は数値的にボーダーラインなので、わたしの対応もジレンマ的(旅行先としてなら、ほぼ問題ない)。
そして福島市などはラインを越えているので、できるだけ早く・確実に除染した方がいいと、個人的には思う
(わたし基準のラインを越えているだけであって、”危険”というわけではない)。
政府は政府の基準値以下であることを理由に対応してくれないから、住民自ら対応しなくてはならないが。