今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

車は左、人は右

2006年09月26日 | 時事
保育園児の列に車が突込み、またしても、いたいけな幼児が死亡した。
2歳のかわいい盛りの甥っ子がいる私にとっては、他人事ではないくらい心が痛む。

飲酒運転の次は、(今どき)カセットテープをかけながらの運転がバッシング&取締の対象になるぞ、というのは2ch的軽口。
ただ自動車事故の本質は、業務上過失・危険運転そのもので、飲酒それ自体ではない、という事が明らかでしょ(9/14のブログ「飲んだら乗るな?」)。
シラフでも危ない運転する奴はいて、危ない運転(わき見・スピードの出しすぎ)それ自体の方が問題なのだ!(飲酒運転だけで即免職にすることにした自治体のやり方には疑問。飲酒したけど安全運転していた者はクビで、シラフでわき見運転して、人をひき殺した職員はおとがめなし??)。

今回の事件の場合、歩道のない道をスピード出して走る車が一番の問題なのだが、
歩行者も”走る凶器”に対して、無防備であってはならない。

無防備というのは、走る凶器に”背を向けて”歩くことそのものの事!
武術では、戦いそうな相手に背を向けない、のは初歩的常識。
ていうか、武術知らなくても、常識でしょ。
この常識を、走る凶器に対してもまずは適用すべき。

車が左側通行なら、人は右側を通れば、自分のそばを通りすぎる車が遠くから視野に入り、逃げるなどの防御態勢を早めにとりやすい。
だから昔から「車は左、人は右」って教わってきたはず(といっても、出発地と目的地が共に左側にあるのなら左側を通るのも仕方ないが。車道を横断することがもっと危険だから…)。
この話題の2ch のスレで、「団体で歩く時は、警察は左側を通るように指導する」とあったけど、本当なの? 
それが事実なら、その理由がわからない。

一方通行のような幅が狭い道路なら、どちら側を歩いても横断の手間はかからないから、意識的に車の運転席側を歩いた方がいい(車に対向する方向ではいつも歩けないから)。
運転者にとっては自分の右側の方が近いために、距離感の正確さは右側の方が高く、
一方、左手側は運転以外の動作空間のため、その動作につられてハンドル操作が左方向に流れやすいから。
つまり、左ハンドルの車は左側の方が右側よりぶつける危険が多いということ(データはないが、理論的にそういえる)。
歩行者の安全度の高い順に並べると、
前方車の左側>前方車の右側>>後方車の右側>後方車の左側
となる。
これを歩行者は頭にたたきこんでおくべき(今回の事故の犠牲者は後方車の左側歩行だった)。
ただ歩行中にケータイ画面見ていては、無意味なんだよ!
(”歩行ケータイ”は犯罪被害者にもなりやすい、第一級無防備状態)

ここでこの事故をふり返ると、保育園側に過失はないが、ベストではなかったといえる。
ベストな歩行とは以下のようにすること。
まず保育園から出た道のガードレールの歩道がある間は左側でよい。
次に公園に続く狭い道路を左折したら、できるだけ早めに、あるいは左折する地点で、
公園がある側の道路右側に横断した方がよい、ということ(ただ現地の状況が詳しくわからないので、そちら側が歩行しにくいのかもしれないが)。
歩道のない狭い抜け道では、背後からスピード出して来る車の右(運転手)側にいた方が確率的に安全だから。
園児一行がこの道の右側を歩いていたら…と思うと、でもそれは偶然に任せるものではなく、ちゃんと道理があることだから…。
次回からは、こうしてほしい。

ついでに歩行者が交差点で信号待ちする時も、立つ位置に気をつけよう。
なにしろ交差点というのは車同士の衝突事故の多発現場で、信号待ちの歩行者がそれに巻き込まれることも多い
(昨年夏、名古屋の棲み家のそばで、歩道上で信号待ちしていた女子中学生2名が、出合い頭の衝突車に轢かれて死亡)。
自分の手前車線の車の暴走から身を守る位置(ガードレールや電柱の後ろなど)に立つようにすること。