今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

祖父の著作を読む

2006年05月07日 | 身内
どこにも行かない(日帰り旅は別)連休中は、
どこにも行かなくても頭は連休なので、難しい専門書は読む気がしない。

なので、ネットで見つけた寺島裕(テラシマユタカ。父方の祖父だが若くして祖母と離婚したため、顔を知らない)の著作『史蹟の武蔵野を探ねて』(昭和11年)・『行楽の史蹟と武蔵野』(昭和12年)を室内でお気に入りのハンモック型の椅子(頭から足先までカバー)に身を沈めて読んでいた。
いずれも昭和初期の出版で、都内・都下・横浜・入間など名所の詳しい歴史と当時の武蔵野の風情が描かれている。

私自身、「武蔵野」が大好きで、それがこうじて高校も西多摩の全寮制を選んだほど。
自分の祖父が半世紀以上前にそこのガイドブックを出していたとは、うれしい縁を感じる。
また、「目黒不動」や行人坂の「大円寺」の解説もあることから、我が家の墓がある五百羅漢寺(昨日も皆で墓参に行った)も道すがら見たに違いない。
しかも執筆した場所は「本郷駒込」だという。
これが今の文京区本駒込だとすれば、われらが20年間住んでいた地だ。
他の兄弟と異なり、わが父(裕氏に一番似ていたという)とは因縁浅からぬようだ。