本日でブログ開設一周年を迎えました。北京旅行からもう一年が経つとは、早いもんです……
ドナルド・キーン著、角地幸男訳『明治天皇』(一)(新潮文庫、2007年3月)
ドナルド・キーン氏による明治天皇の評伝で、元々は上下二巻だったものを四巻本にして文庫化したものです。この第一巻は明治天皇の誕生から明治元年の最初の東京行幸のあたりまでを扱っています。
ここらあたりは明治天皇よりもその父親の孝明天皇に関する記述が多いですね。孝明天皇といえば泉涌寺所蔵ののっぺり顔の肖像画が思い浮かばれますが、(写真は「幕末京都」というサイトの一番上の段の画像を参照。)著者によるとその肖像画から受けるイメージとは裏腹に孝明帝は「生涯怒り続けていた天皇」で、熱烈に幕府に攘夷を求めるものの、幕府側はその意に反して開国政策を進めるなど、とかく思い通りにならないことばかりで、晩年には投げやりになって酒色に耽っていたとのことです。本巻の口絵にある『太陽臨時増刊 明治聖天子』(1912年、博文館)掲載の肖像画を見ると、確かに何やら機嫌の悪そうな表情をしております(^^;)
一方の明治天皇はと言えば、遊び友達をぽかぽか殴りつけたり、守り役の公家にいたずらをしたりと、幼少の頃はかなりゴンタクレだったご様子…… また意外にも『源平盛衰記』『太平記』『太閤記』といった軍記物や『漢楚軍談』『三国志』といった中国の小説を愛読しており、遊び相手と秀吉や正成、関羽・張飛といった豪傑たちの事績を語り合っていたそうです。
しかし即位した後の天皇からはそのような個性を見出しにくくなっていますね。強いて言えば、明治天皇は極度の乗馬好きで酒飲みで、学究肌ではないが学問に対する姿勢は真摯ということになるでしょうか。天皇を聖天子として一方的に賛美することはせず、かといって戦後の学者がやってきたように天皇に無能・横暴といったレッテルを貼ることはせず、天皇の実像を明らかにすることが本書のねらいということですが……
ドナルド・キーン著、角地幸男訳『明治天皇』(一)(新潮文庫、2007年3月)
ドナルド・キーン氏による明治天皇の評伝で、元々は上下二巻だったものを四巻本にして文庫化したものです。この第一巻は明治天皇の誕生から明治元年の最初の東京行幸のあたりまでを扱っています。
ここらあたりは明治天皇よりもその父親の孝明天皇に関する記述が多いですね。孝明天皇といえば泉涌寺所蔵ののっぺり顔の肖像画が思い浮かばれますが、(写真は「幕末京都」というサイトの一番上の段の画像を参照。)著者によるとその肖像画から受けるイメージとは裏腹に孝明帝は「生涯怒り続けていた天皇」で、熱烈に幕府に攘夷を求めるものの、幕府側はその意に反して開国政策を進めるなど、とかく思い通りにならないことばかりで、晩年には投げやりになって酒色に耽っていたとのことです。本巻の口絵にある『太陽臨時増刊 明治聖天子』(1912年、博文館)掲載の肖像画を見ると、確かに何やら機嫌の悪そうな表情をしております(^^;)
一方の明治天皇はと言えば、遊び友達をぽかぽか殴りつけたり、守り役の公家にいたずらをしたりと、幼少の頃はかなりゴンタクレだったご様子…… また意外にも『源平盛衰記』『太平記』『太閤記』といった軍記物や『漢楚軍談』『三国志』といった中国の小説を愛読しており、遊び相手と秀吉や正成、関羽・張飛といった豪傑たちの事績を語り合っていたそうです。
しかし即位した後の天皇からはそのような個性を見出しにくくなっていますね。強いて言えば、明治天皇は極度の乗馬好きで酒飲みで、学究肌ではないが学問に対する姿勢は真摯ということになるでしょうか。天皇を聖天子として一方的に賛美することはせず、かといって戦後の学者がやってきたように天皇に無能・横暴といったレッテルを貼ることはせず、天皇の実像を明らかにすることが本書のねらいということですが……
もし明治時代に2ちゃんねるもとい弐番局があったら三国志戦国板に匿名でごんたくれ厨房が降臨されていたかも知れぬな。
宮中の、天皇遺愛の御物なんか、へんてこりんなんばっかりですよ。
贔屓の画家が、平田百穂でしょう、、まあこれはヲタクというわけでもないか。
顔写真見ても、なかにはクマみたいなんもあり、
ゴンタクレの双眸も残しておりますな。
ここらへん、「人間天皇」をもっと知りたいものです。
関係ありませんし、そう上出来なネタでもないのですが、
天皇はリアルの王様ですから「リア王」ですね~。
まあ天皇が悲劇に終わる情況を考えたら、わしら人民にも悲哀が降り掛かりそうですが。
蟻が王様なら「アリ王」。
ああ、きょうはどんどん落ちていく(>_<)
>宮中の、天皇遺愛の御物なんか、へんてこりんなんばっかりですよ。
そ、そうなんですか……
ひょっとして蘭奢待を切り取らせたこともコレクター魂のなせる業だったのでしょうか。
>蟻が王様なら「アリ王」。
川魚さん、いったいどうしちゃったんですか!(^^;)