博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大明風華』その4

2021年06月27日 | 中国歴史ドラマ
『大明風華』第23~32話まで見ました。


これまで永楽帝のブレーンとして登場した姚広孝、人生最大のチャレンジを披露して退場。


永楽帝は都を南京から順天府、現在の北京へと遷し、落成したばかりの紫禁城にて朱瞻基が正式に太孫に冊封されます。そして孫若微が太孫嬪に、漢王の推薦を得た胡善祥が太孫妃に封じられます。

この前後に永楽帝によるオイラート親征の準備を着々と進めます。太子は親征をやめるよう諫言しますが、聞き入れられることはなく、後方からの支援を任されることに。
で、漢王、趙王と太孫を伴って遠征開始。オイラート側はタタール部など他のモンゴル諸部族と同盟して迎え撃ちます。


于謙は前線勤務に回されてましたが、親身になって世話を焼いてくれた投降モンゴル人の上司が実はオイラートのマフムード・ハンで、自らスパイとして長年明軍に潜り込んでいたという衝撃の事実が判明したりします。


これと前後してその孫にあたる若き日のエセンも登場。明朝にとっては後に因縁の相手となる人物です。

前線では明側が苦戦を強いられ、永楽帝が病となります。後方は後方で元々病弱だった太子が重篤に陥ります。前線と後方でそれぞれ皇位継承を巡る思惑が交錯し、永楽帝は自分の死後靖難の変の二の舞となることを恐れ、太子を廃して漢王を後継に据えようと考えるようになります。

当然太孫はそれに不満で、永楽帝が陣中で病没するとその死を漢王、趙王に秘匿し、秘密を知る文官の楊士奇を味方につけます。そして密かに前線から抜け出して北京へと舞い戻り、父母にも決意を迫ります。


自分自身も明日をも知れぬ状態ということで、当初は永楽帝の思し召し通り漢王に皇位を譲ろうとした太子も翻意して即位。これが洪熙帝となります。

そして父帝即位という既成事実を作り上げた太孫は前線に戻り、漢王、趙王らに永楽帝の死を公表。不満の2人を屈服させ……というあたりで次回へ。
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『御賜小仵作』その5

2021年06月27日 | 中国歴史ドラマ
『御賜小仵作』第25~30話まで見ました。

楚楚、蕭瑾瑜は黔州刺史の李璋とともに、偽金作りのアジトらしき鉱山を捜査しますが、実は当の李璋が偽金作りを取り仕切っていたのでした。李璋によって鉱山に閉じ込められた2人ですが、その間に互いの愛を確認し、楚楚は遂に蕭瑾瑜の告白を受け入れます。前回彼女が告白を拒否したのは、仵作の身分の低さというか、死体を扱う職業という穢れ意識みたいなものがネックになっていた模様。

そして2人は蕭瑾璃らによって救出され、李璋の背後に武宗の遺児とされる昌王が存在することを確信。


そして冷月の祖父の冷沛山も黒幕のひとりではないかいうことで、一行は表敬がてら彼の軍営を探訪し、留まることに。


以前から祖父に不信感を抱いていた冷月は、いよいよ祖父との対峙を迫られ、覚悟のヤケ酒 (^_^;)

軍中では兵士が幻覚を見て自害するという怪死事件が相次いでましたが、冷沛山の片腕侯斌将軍も犠牲に。また一兵卒に扮して兵営に潜り込んだ景翊も幻覚を見て暴れる所を取り押さえられます。更には冷沛山も奇病に冒されており、自分の寿命が長くないと自覚しているようなのですが……

実のところ怪死事件は軍中の文官の呉琛が仕込んだ毒が原因であり、冷沛山の奇病も彼が与えた薬に仕込まれた丹砂が原因なのでした。しかし気付いた時には彼は井戸より死体で発見されます。冷沛山のもうひとりの片腕趙捷がすべての黒幕で、彼は昌王の配下としてクーデターを図っていたことが判明。

クーデターは未然に防がれ、結局冷沛山はシロということに。

一方、長安では秦欒が蕭兄弟の出生に不審点があることを嗅ぎつけます。どうやら兄弟のうちどちらかが謀反人とされた剣南節度使陳瓔の子であるようなのですが……?それとともに秦欒は昌王側からのオファーを受け、彼らと結託することを決意。というあたりで最終ターンへ。
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