『清平楽』第31~35話まで見ました。
仁宗は地方に回されていた范仲淹・欧陽修らを宮廷に呼び戻し、韓琦・富弼といった鉄壁の布陣による、官員の冗員整理を核とした政治改革に乗り出します。
ここらへんで徽柔も成長し、大人の関係の機微というか、仁宗&曹丹姝夫婦の真実というか、この2人が微妙な仲であることに気付いてしまいます。お陰で宗実(後の英宗)と高滔滔の婚約にも否定的な見方をしてしまいますが、これは確実に自分の結婚にも響いてくることでしょう……
そしていつぞやの巫蠱疑惑の一件が尾を引いて、張妼晗にも反抗的な態度を示すようになります。曹丹姝主催の聞香会で許静奴が褒賞を授けられるのですが、彼女がすっころんで褒美を破損してしまいます。彼女への処分をめぐって張妼晗がイチャモンをつけてくるのですが、これに徽柔が反論。張妼晗の方も性格が大概子供なので、いよいよ困った状況に。
これまで宗実ら宗室の子女と宮学に通っていた徽柔ですが、宮学の教師である石介が改革支持派で学生たちもその影響を受けがちということで、曹丹姝は彼女を政治的な影響から遠ざけるために宮学から退学させ、家庭教師による教育に切り替えることにします。宮学での勉強が外の空気に触れるよい機会となっていた徽柔は当然不満顔。
彼女が公主の立場を離れて気軽に本音を吐き出せる存在は、いよいよ梁懐吉しかいなくなります。後宮の管理人たる曹丹姝は、徽柔が将来後宮の安寧を脅かす重大なセキュリティホールになるであろうことを察知して今からあれこれと手を打っているのでしょうが、これが果たして良い方向に作用するのでしょうか?
張妼晗といえば、三公主楚玥を亡くした後、四公主瑶瑶を出産していましたが、これが季節外れの花粉アレルギーにより重篤となってしまいます。実のところこれは教坊時代の張妼晗の同僚で、現在はその侍女となっている許蘭苕の仕組んだ陰謀なのでした。ついでに巫蠱の一件も問題となった人形を仕込んだのは彼女です。ここで張妼晗には良い印象を持っていない董秋和が瑶瑶を救い、陰謀を察知するきっかけを作るのが面白いところ。
教坊時代の二人の師で、張妼晗に請われてそのお付きとなっていた賈玉蘭は、陰謀を察知して許蘭苕を問い詰めますが、教坊時代の張妼晗の振る舞いや、自分と同じように彼女を快く思わない同輩がいることを持ち出し、結局有耶無耶にせざるを得なくなります。
一方、外界では長年北宋を苦しめた西夏との和平が成立し(いわゆる慶暦の和約)、都ではこれを祝って祭りが開かれることになります。仁宗や徽柔らもお忍びで祭りを見物し……というあたりで次回へ。開封の街並みや祭りの様子なんかは、『長安二十四時』ほどではありませんが、それでもかなり作り込んでいます。
仁宗は地方に回されていた范仲淹・欧陽修らを宮廷に呼び戻し、韓琦・富弼といった鉄壁の布陣による、官員の冗員整理を核とした政治改革に乗り出します。
ここらへんで徽柔も成長し、大人の関係の機微というか、仁宗&曹丹姝夫婦の真実というか、この2人が微妙な仲であることに気付いてしまいます。お陰で宗実(後の英宗)と高滔滔の婚約にも否定的な見方をしてしまいますが、これは確実に自分の結婚にも響いてくることでしょう……
そしていつぞやの巫蠱疑惑の一件が尾を引いて、張妼晗にも反抗的な態度を示すようになります。曹丹姝主催の聞香会で許静奴が褒賞を授けられるのですが、彼女がすっころんで褒美を破損してしまいます。彼女への処分をめぐって張妼晗がイチャモンをつけてくるのですが、これに徽柔が反論。張妼晗の方も性格が大概子供なので、いよいよ困った状況に。
これまで宗実ら宗室の子女と宮学に通っていた徽柔ですが、宮学の教師である石介が改革支持派で学生たちもその影響を受けがちということで、曹丹姝は彼女を政治的な影響から遠ざけるために宮学から退学させ、家庭教師による教育に切り替えることにします。宮学での勉強が外の空気に触れるよい機会となっていた徽柔は当然不満顔。
彼女が公主の立場を離れて気軽に本音を吐き出せる存在は、いよいよ梁懐吉しかいなくなります。後宮の管理人たる曹丹姝は、徽柔が将来後宮の安寧を脅かす重大なセキュリティホールになるであろうことを察知して今からあれこれと手を打っているのでしょうが、これが果たして良い方向に作用するのでしょうか?
張妼晗といえば、三公主楚玥を亡くした後、四公主瑶瑶を出産していましたが、これが季節外れの花粉アレルギーにより重篤となってしまいます。実のところこれは教坊時代の張妼晗の同僚で、現在はその侍女となっている許蘭苕の仕組んだ陰謀なのでした。ついでに巫蠱の一件も問題となった人形を仕込んだのは彼女です。ここで張妼晗には良い印象を持っていない董秋和が瑶瑶を救い、陰謀を察知するきっかけを作るのが面白いところ。
教坊時代の二人の師で、張妼晗に請われてそのお付きとなっていた賈玉蘭は、陰謀を察知して許蘭苕を問い詰めますが、教坊時代の張妼晗の振る舞いや、自分と同じように彼女を快く思わない同輩がいることを持ち出し、結局有耶無耶にせざるを得なくなります。
一方、外界では長年北宋を苦しめた西夏との和平が成立し(いわゆる慶暦の和約)、都ではこれを祝って祭りが開かれることになります。仁宗や徽柔らもお忍びで祭りを見物し……というあたりで次回へ。開封の街並みや祭りの様子なんかは、『長安二十四時』ほどではありませんが、それでもかなり作り込んでいます。