博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『慶余年』その8(完)

2020年02月08日 | 中華時代劇
『慶余年』第43~最終46話まで見ました。

自分の人生の目標というか野望のために着々と動き出す范閑。皇太后への誕生日プレゼントがわりに、皇帝派だった上杉虎を皇太后派に鞍替えさせ、そして皇太后の信任が厚かった沈重が、密かに南慶の長公主と結託して内庫の上がりを南慶に送金していた件を持ち出し、彼女に不信の種を植え付けます。范閑の母葉軽眉は北斉に店舗を構えており、彼女の死後、その店舗ごと北斉に接収されたということのようです。

范閑は司理理に思いを寄せられる一方で、次第に北斉の聖女海棠朵朵と惹かれ合うようになります。皇太后の誕生宴では2人で剣の勝負をしているつもりが2人の世界に入り込み、武侠物でよくある愛のメリーゴーラウンド状態となって北斉の高官にツッコまれてます (^_^;;)(その高官は食膳の料理を顔にぶちまけられる意趣返しを受ける)


この場面で出てくるこの構図も毎回OPで目にしているのですが、なかなかカッコイイ。


その誕生宴で皇太后に植え付けた不信の種が発芽し、沈重は失脚。内庫の管理権も取り上げられ、范閑は南慶に帰国した後も北斉から内庫の上がりを受け取れるようになります。これでようやく帰国となるわけですが、沈重もやられっぱなしで済ませてくれるはずもなく、范閑に一矢報いようと帰途に就く一行を襲撃。范閑はそこで沈重の口から、実は南慶の二皇子が密かに長公主と結託しており、滕梓荊の死のきっかけとなった程巨樹の襲撃などの黒幕も彼であることを知らされるのでした……

このままでは済ますまいと決意する范閑でしたが、野営中に二皇子の使者が到来。滕梓荊の遺児や弟の思轍らを人質に取っていることをほのめかし、今までのことを水に流して改めて彼と手を握ることを要求されますが……?

【総括】
ということで「そんな締め方ありか!?」となったところで第一季完です。范閑が古今の名詩を暗誦しまくって文才を謳われたりと、どことなくタイムスリップ物という設定を茶化すような場面もまま見受けられ、結末も含めて最後まで人を食ったようなノリが続きました。このあたり同じ原作者のドラマ化でも、厨二的なノリを全面的に押し出してきた『将夜』とは雰囲気が違いますね。第二季は、さすがにこのドラマでは『ゲーム・オブ・スローンズ』のようにザオラル使いは出てこないと思いますが、肝心なところでまたも五竹が出てこなかった件も含めてどうするつもりなのか気になりますw
コメント
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