博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大江大河』その4

2019年02月10日 | 中国近現代ドラマ
『大江大河』第19~24話まで見ました。

仕事が変わってから工場付設の図書館で夜中まで調べ物に励む宋運輝ですが、やはり夜な夜な何やら調べ物をしている水書記と顔を合わせる仲となり、時に夜のコートでバスケを付き合ったりすることに。水書記はこの年代の人物には珍しくバスケが趣味のようです。


そして運輝は水書記(画像真ん中)のみならず劉総工(右側の眼鏡)、費工場長(左側)といった他の幹部からも注目されるようになり、現場作業員から技術員へと配置転換を命じられます。新しい部署で付けられた部下二人があまりやる気を見せないのが悩みの種でしたが、これも水書記のアドバイスによって乗り切り、二人で工場への新設備導入のための計画書づくりに励みます。退職が近い水書記は新設備導入を工場への置き土産にしたようです。

小雷家では方々から借金の返済を迫られる一方で自分たちが電線工場に貸した資金はなかなか返済されないということで、雷東宝は世知に長けた老猢猻を使って電線工場から取り立てを図りますが、思いがけず小雷家側と電線工場側との間で暴力事件が発生し、電線工場の門前で暴動寸前の事態に至ります。東宝ら小雷家の幹部連や、事態を聞きつけた新任の陳県長・市長も現場に急行し、事態の収拾に当たります。県の役所で「共産党員としてのお前の経歴に傷が付いてもいいのか!」と市長に叱責される東宝ですが、「オレの経歴なんかどうでもいい!借金が返済されなきゃ村の老人たちに年金が払えないんだよ!!」と反発。

一方、男たちが出払って村に残された身重の宋運萍は、暴動に関する電話の問い合わせや現場作業を必死に取り仕切ろうとしますが、無理を重ねたすえに足を躓いて昏倒…… 取調中の東宝のもとにも知らせが入り、急ぎ搬送先の病院に駆けつけますが、時既に遅く遺体となった彼女と対面することに……

葬儀の場で「姉さんを託した時に幸せにするって誓ったじゃないか!」と東宝に詰め寄る運輝。工場に戻っても気持ちが沈みっぱなしでしたが、早くに父親を亡くしている尋建祥や、東北から訪ねてきた楊巡の励ましによって徐々に立ち直っていきます。しかし水書記からは新設備導入のためのレポートが水書記から「現実を見ていない」と厳しい評価を受け、二人の仲は決裂してしまいます。それと入れ替わるように今度は劉総工から知遇を得るようになりますが……

雷東宝の方はと言えば、こちらはまったく立ち直る気配もなく、困り果てた老書記や副書記の雷士根らは宋家の父母に頼み込み、二人と食事をともにすることでようやく生きる意欲を取り戻します。運萍の死と周囲の人間に与える影響を見てると、今季の朝ドラ『まんぷく』でヒロインの姉が死んだ後もホイホイと夢枕に立つのとどうしても比べてしまいますね。彼我の差が辛すぎます……  

そして電線工場とのトラブル以後、小雷家では方々から取り引きを渋られるようになり、県長の庇護も得られず、電線工場からの借金の返済もやはり思うようにいかず、八方ふさがりとなりますが、東宝は密かに国営の電線工場から技師を招き、自前で電線工場を建てようとしますが……
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