博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『琅琊榜之風起長林』その4

2018年02月20日 | 中華時代劇
『琅琊榜之風起長林』第17~22話まで見ました。

北燕国からの使者を迎え、宮廷での歓迎の宴で拓跋宇と荀飛盞との手合わせがなされた後、重華郡主のリクエストで蕭平旌が彼女と手合わせすることになります。「我が国の前代にも武功にすぐれた郡主がおってな」と、梁帝が前作ファンへのサービス台詞を発したかと思うと、郡主に折られた平旌の剣先が北燕の後継者候補恵王の胸に突き刺さり、誤殺してしまい、一歩間違えなくても梁と北燕との戦争が避けられないという大変な事態に……

結局恵王の死は重華郡主の陰謀ということで片がつき、北燕と即開戦という事態は避けられましたが、庭生は北燕側の異変に備えて北境の防備に当たることになり、平章も兵糧の運搬を担うことになります。その途上の袁州で、平章の実父路原の墓参りを行い、庭生と彼との友情とすれ違い、そして路原が元啓の父莱陽王のやらかし(ここでも詳細は語られませんが、九割方謀反ということでしょう)によって死ぬことになったという事情が語られます。ここで前作の回想が挿入されますが、その少し前に南境の穆王爺(前作の霓鳳郡主の弟)の死亡の報が伝えられたりと、今回は前作ファンへのサービスが目立ちます。

その後、宮廷では梁帝が先帝の衛山陵に参籠することになりますが、太子の住む東宮で失火がおこり、濮陽纓が荀皇后に太子の厄除けの祈願のために多数の人間の犠牲が必要であるとか碌でもないことを吹き込みます。実は東宮の失火自体濮陽纓の陰謀なんですが、更に荀皇后の内諾を得て犠牲者を確保するため、都金陵城近郊の村の井戸に毒を散布し、疫病を蔓延させます。都に疫病が流入しては大変と現地からの急報が届けられますが、皇后と濮陽纓に抱き込まれた京兆府尹の李固は報告を握りつぶします。


懸命に現地で治療に当たる林奚。しかし彼女も疫病に感染してしまい……

そして金陵城にも疫病が蔓延。太子も疫病に感染し、皇后も濮陽纓にいいように利用されていたと悟らざるを得なくなります。


留守を預かる首輔(宰相格)の荀白水(皇后の兄、荀飛盞の叔父でもあります)は、金陵に戻っていた平章と協議のすえ、金陵城の封鎖を決定。そして25年前に夜秦国でも同様の疫病が流行していたこと、その時になぜか子供だけが助かったこと、上師の濮陽纓が夜秦出身であることに思い至り、「夜秦国、25年前、子供だけが助かる… あっ(察し)」と、今回の疫病蔓延に濮陽纓が噛んでると察知。しかしその頃には濮陽纓は逃亡済みで地下に潜伏し、本拠地の乾天院はもぬけの殻です。濮陽纓は25年前に長林軍が夜秦国の都夜凌城の封鎖に当たったということで、梁国、特に長林王府を仇敵視しているようですが……?

荀白水は平章に李固の取り調べの結果を報告しますが、皇后の関与はしれっと隠匿していますw 平章の方も「賄賂を貰った程度で首都近郊での疫病流行の報告を握りつぶすとか、そんな大それたことをするもんですかね?」としっかりツッコミを入れていますが……

で、林奚の師父の黎老堂主と済風堂の面々、平旌らの尽力により疫病の治療薬が完成する一方で、その李固が牢内で何者かに殺害されるあたりで次回へ。

中盤近くまで見てきて、このドラマ、キャラクター設定に何となく『ゲーム・オブ・スローンズ』と類似点があるんですよね。荀氏はラニスター家と重なりますし、長林王府はもろスターク家という感じです。荀皇后=サーセイ、荀白水=綺麗なタイウィン公、荀飛盞=綺麗なジェイミー、庭生はネッド・スターク、平章は父の後を継いだ世界線のジョン、梁帝は綺麗なロバート・バラシオン、太子元時は綺麗なジョフリーというかまんまトメンの役回りでしょうか。残念なのはゲームオブスローンズより話にまとまりがあって割とこじんまりしてる点です (^_^;) 今のところ良くも悪くも手堅い作りなんですよね……
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