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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『新蕭十一郎』その5

2016年04月08日 | 武侠ドラマ
『新蕭十一郎』第25~30話まで見ました。

一連の虐殺事件や沈家荘の火災の犯人に仕立て上げられ、武林の公敵として追われることとなった蕭十一郎。結局小公子に救われ、「天宗」の総本山へと舞い戻ることになります。実は虐殺事件のほとんどが、蕭十一郎に変装した小公子が独断でやったことなのですが…… ここで逍遥侯がまたぞろ師匠面しつつ、蕭十一郎に自分が実は偽善者であると自覚させたり、他人に無情であることを教えようとしたりしていますが、このあたりの逍遥侯の態度は何だかタチの悪いメンターというか自己啓発セミナーの講師のようでもあります (^_^;)

さて、沈家荘火災の真犯人が連城璧であることを知る侍女の無霜でしたが、一方で以前から連城璧を恋慕していたので、彼に迷惑を掛けたくないと武林から身を引こうとします。しかしそれでも真相を知る証人を生かしておいては色々と不安ということで、連城璧は彼女を密かに殺害。前回あたりから連城璧さんの偽君子化が止まりません……

その後「天宗」の総本山をあとにした蕭十一郎は、自分を捜索していた沈璧君を冷たく突き放し、連城璧のもとに戻るよう促します。連城璧はそんな沈璧君をやさしく迎え入れ、蕭十一郎が虐殺事件の犯人ではないという彼女の言葉を受け入れたかのように見せかけ、その実師匠を殺された「武林六君子」の剛らをけしかけて蕭十一郎の抹殺を図ります。

そんな連城璧の偽君子ぶりに絶望した沈璧君は、蕭十一郎のもとに舞い戻り、泥酔している所を剛らに襲われて深手を負った彼を助け、夜雨の中2人で力を合わせて1人ずつ追っ手を仕留めていきます。このあたりは古龍原作らしいハードで見応えあるシーンになっていますね。

で、何とか危機を乗り越えてその場で力尽きた2人が翌朝目覚めたのは、謎の「玩偶山荘」の一室。ここは武林で行方不明になったとされる人士が日夜遊び暮らす広大な屋敷なのですが、蕭十一郎と沈璧君も何者かによってここに連れ込まれたようです。その何者かというのが逍遥侯であることはもうバレバレですね。

そこで死んだはずのあのお方とも再会。


お馴染み武林盟主の沈飛雲さんですw 姉弟子の清静師太(風四娘の師の阿秀)ともども、沈家荘で火災が発生した時に小公子によって山荘に連れ込まれた模様。ただ、同じく現場に居合わせた連城璧ママこと白紅蓮さんは焼死してしまったようです……

そして覆面を付けた連城璧さんに襲撃されて崖落ちした風四娘&楊開泰も山荘に連れ込まれて蕭十一郎らと合流。美酒・美食・美女何でもござれだが脱出だけはできない玩偶山荘から抜け出そうと図りますが…… 個人的な要望として、崖から落ちて死んだ人はいないネタを使うのは1作品につき1回だけにして欲しいところです。