博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『新蕭十一郎』その4

2016年04月02日 | 武侠ドラマ
『新蕭十一郎』第19~24話まで見ました。

沈璧君の奇病は、蠱毒の中でも本人に親子の愛、恋人への愛など、情愛が生じた時に発症する「情蠱」であると判明。逍遥侯はその情蠱の治療と引き替えに、なぜか蕭十一郎に「割鹿刀」を授けて「天宗」の武功をマスターすることを要求。


仮面で素顔を隠していた逍遥侯ですが、このあたりから素顔が明らかに。彼を演じるのは呂良偉(レイ・ロイ)。

で、不審に思いながらも修業をこなしていく蕭十一郎ですが、武功をマスターして「天宗」のアジトから解放される直前に、「情蠱を治療すると言ったな。アレはウソだ。治療は不可能なのだ。できることと言えば、発症の原因となる恋人=お前が彼女の前から姿を消すことだけだ」と、無慈悲な真実を逍遥侯から告げられる蕭十一郎。

その言葉通り沈璧君の前から姿を消す蕭十一郎ですが、その後、武林では「割鹿刀」を手にした蕭十一郎が主要な門派・幇会の人士を虐殺するという情報があちこちから伝えられるようになります。当然蕭十一郎がそんなことをするはずもなく、何者かが彼に罪を押し付けているわけなのですが……

一方、沈璧君は連城璧との婚約解消を求め。連家の「無垢山荘」で衆人環視の中、連城璧ママこと白紅蓮の求めるままに、鞭で打たれながら焼けた石を敷き詰めた道を歩く「三嘯奪命鞭」の荒行に挑んだり、蕭十一郎の無実を信じて彼を捜索したりしていますが、彼女が留守にしていた間に、その実家である沈家荘が、蕭十一郎らしき人物によって放火され、母の沈飛雲と、彼女のもとに赴いていたという白紅蓮が焼死することに……

実はこの放火、蕭十一郎でも逍遥侯でもなく連城璧のしわざなのでした。婚約の破棄が原因となって沈・連両家の対立が再燃し、武林大会を開催して連城璧の父連沢天が自害した真相、―すなわち逍遥侯と決闘して敗北し、その際に無様にも逍遥侯に跪いて命乞いしたこと―を公表すると宣言した沈飛雲に対し、連城璧が思いとどまらせようとしたのですが、それを拒否され、諍いとなって沈飛雲を昏倒させ、その際に燭台が倒れて火が燃え移ったので、これ幸いとおおっぴらに放火して、当時の実状を記した父親の遺書を奪ってそのまま逃亡したという次第。まあ武侠物ではありがちな展開です。

しかし当時屋敷にいた沈璧君の侍女無霜が逃亡しようとする連城璧の姿を目撃しているようなのですが……?
コメント
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