博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『武媚娘伝奇』その10

2015年08月04日 | 中国歴史ドラマ
『武媚娘伝奇』第53~58話まで見ました。

遂に太宗が崩御。その最後の思し召しにより、媚娘は長孫無忌による監禁状態から解放されて宮廷を出、感業寺で出家することに。その前に媚娘は監禁状態の徐慧と最後の対面を果たしております。しれっと仲直りを申し出る徐慧ですが、媚娘の方がそれを拒絶。絶望した徐慧はその夜のうちに自ら縊死してしまいます。



頭を剃って尼さんになった媚娘あらため明空。その頃、房遺愛との結婚前からの恋人だった弁機和尚を処刑されてしまった高陽公主は、処刑を推進した長孫無忌への復讐を誓って夜な夜な一人復讐を誓っておりました。徐慧が退場して闇落ちキャラがいなくなったと思ったら、また新たな闇落ちキャラが……

で、長孫無忌と対抗するため、媚娘を還俗させて宮廷に呼び戻そうとする高陽公主ですが、寺で対面した際、彼女が妊娠していることを知ってしまいます。 高陽公主「まあ、亡きお父様の子を懐妊したのね!」 媚娘の心の声(誰にも知られてはいけない。お腹の子の父親が雉奴(=高宗)であることを…) ウソやん!そんな場面無かったやん(´Д`;) 媚娘が房遺愛に嫁ぐ高陽公主の侍女として宮廷を離れた後、一度太宗と再会して一夜を過ごしたらしい場面があったので、太宗の子と言われた方がまだ納得できるのですが……

そして媚娘を呼び戻そうとする動きは、未だに彼女に未練ありありの高宗や、高宗の寵姫となった蕭淑妃と対抗するために、媚娘の力を利用しようとする王皇后の思惑とも一致。高宗はまた、宮廷で絶大な力を握る長孫無忌ら関隴世族と対抗するため、長孫無忌の画策により左遷同様に安州に派遣されていた異母兄呉王李恪も宮廷に呼び戻そうとしていたのでした。

高宗は亡母文徳皇后の法事で感業寺に出向いた際に、父皇の子を懐妊した媚娘を保護するためということで、太妃として彼女を連れ帰ろうとしますが、そこを隋朝の残党が襲撃。都へと向かっていた呉王の救援により危機を脱し、三人して宮廷に戻ります。ようやく味方を得た高宗は強気になり、関隴世族と対立する寒門出身の李義府らを重用し、長孫無忌の盟友褚遂良の汚職を告発させて排除に成功。更にやはり左遷同様に地方に派遣されていた軍の重鎮李勣を呼び戻します。

一方、媚娘は蕭淑妃の子李素節にいじめられていた高宗の庶長子李忠を助けたことで、早速蕭淑妃に目の敵とされてしまいますが…… 太妃となった媚娘はネクスト・ジェネレーションの王皇后や蕭淑妃によって、ありし日の徐慧をも打ち倒したレジェンドみたいな扱いになっとりますな (^_^;)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする