博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

于正版『神雕侠侶』その1 小籠包革命はじまる

2015年02月15日 | 武侠ドラマ
『弘文学院』と平行して、色々不穏な噂が聞こえる于正版『神雕侠侶』を見始めました。今回は第1~3話まで。

古墓をこっそり抜け出して江湖で腕試し中の李莫愁は、早速武林の人士から女魔頭と恐れられるようになります。で、自分を殺す依頼を受けたはずの陸展元と恋仲になりますが、殺戮を厭わない李莫愁に愛想を尽かした陸展元は、うっかり武三通に惚れられて逃亡してきた何沅君との暮らしを望むようになり……

ということで序盤は李莫愁が「赤練仙子」となるまでの過程が描かれます。李莫愁を演じるのは最近古装で出ずっぱりの張馨予。



美人すぎて今後が不安になるレベルですね。『笑傲江湖』の時も思いましたが、于正はヒロインのライバル役を容赦なく美人にしないと死んでしまう病気にでもかかっているのでしょうか?

対するヒロインの小龍女は……



……中国ではこの陳研希演じる小龍女に小籠包という心ないあだ名が付けられたとのことですが、取り敢えず甄志丙が一目惚れしたという展開は説得力が無いなと。

ちなみに陸展元は、『続・宮廷女官若曦』で劉詩詩の元カレを演じていた陳翔です。例によって軽い性格のキャラとなっていますが、この人、こんな役ばっかりやっているのでしょうか……

で、李莫愁に追い詰められた陸展元・何沅君のカップルは一度は一灯大師に救われますが、10年後に再び李莫愁が来襲し……というところで次回へ。

于正作品らしくテンポよく話が進んでいきますが、「李莫愁の莫愁は愁い無しという意味だが、李とは離、すなわち李莫愁は結局は愁いの意味となる」というような、小龍女による意味の無い意味深なナレーションが挿入されたり、何沅君の武功の修得が速すぎるんじゃないだろうか(武三通に点穴を習ってあっという間に修得する……)とか、ツッコミ所の多いのも于正作品らしいなと。こういう底に穴が空きまくったようなドラマも久しぶりだなと(^^;)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする